Ergo Sum / Mixolidio

チリのバンドの 1999 年作。2nd らしい。

チリらしいテクニカルでヘヴィなメタル風味なジャズロック。

エッジの効いた無機質なギターによるヘヴィなサウンドに、フルート、ヴィブラフォンが絡んで様々な表情を見せてくれます。

フルートは時には無機質で暴力的なギターに冷たさを与えて、よりエッジが効いいた鋭いサウンドになったり、時にはエモーショナルでリリカルな色合いを与えたりと、音の幅を広げるような役割を果たしている気がします。

それはヴィブラフォンも同様で、より冷たく響くサウンドになったり、ジャズ的な疾走感を与えたりしています。

アルバム後半はライブ録音なのか、鋭くヘヴィな面は影を潜め、曲もギミックの効いたプログレではなく、ノリの良い疾走感のあるギターが縦横無尽に駆け抜けるジャズ・ロック風味で、ヴィブラフォンの跳ねるようなサウンドが気持ち良いです。

Fanatics / Plus Two

もうカムバックからだいぶ経ってますが、まあそれはいつものこのブログのペースってことで。

Fanatics、あまりメンバーの顔すら覚えてませんが、2nd ミニアルバム結構良くないですか?

活動曲の「V.A.V.I Girl」は活動曲らしい軽快な曲でいいですね。

でも、その次の「No.1」これが良い!軽快ながらもドラマチックに盛り上がるサビの辺り!

「All You Are」、ハウス的なノリと叙情的なメロディが合わさったようなちょっと不思議な感じの曲。明るさと陰が同居してるような感じ(なんのこっちゃ?w)

前の曲と比べるとドラマチックさが強調されるような本格的バラード。じっくり聴かせてくれる感じです。

最後はこれまでの曲の余韻を味わいながらゆっくりフェードアウトしていく感じ。

公園少女 / the Keys

コロナ禍の中、4月末は K-POP カムバラッシュで K-POP ファンはココロの安らぎをそこに得られる今日この頃かもしれません。

そのカムバラッシュの中、「これは!」と驚いた作品がコレ。

もちろん、これまでもシンプルなビートに載せた緩やかなノリの独特な曲調(ハウス系?)で耳に残る良曲をリリースしてきていて、今回の活動曲 “BAZOOKA!” もエレクトロ・ポップ系というのか、シンプルで穏やかに盛り上がるビートの上でディスコ的なメロディでノる感じで、なかなかの良い曲です。

でも、この活動曲以外の曲が良い!

音楽番組なんかでも “BAZOOKA!” と一緒に歌われている「공중곡예사」(Wonderboy, the Aerialist)。これも軽快なシティ・ポップ的な曲をしっとりと歌いこなしていて、公園少女なかなかの歌唱力やん!と思ってしまいます。

3 曲目の “Tweaks ~ Heavy cloud but no rain” もシンセベースが特徴的なエレクトロ・ポップ+シティポップという感じのユルく流れるような曲が良いです。

https://www.youtube.com/watch?v=Lv79g2Dnu8g

4 曲目のバラード曲もしっとりとゆったりと聞かせてくれます。

Congreso / Pájaros De Arcilla

チリのバンドの 1984 年 6 作目。チリの “Samla Mammas Manna” なんて言われることもあるようで、1 曲目出だしのアンデスの高山を想像させる牧歌的なメロディからいきなり Samla 的に小刻みかつテクニカルなメロディになるところなんかは、まさに変態ちっくで、アンデス風アヴァンギャルドロックと言える感じです。

マリンバとフレットレス(?)ベースもなかなか特徴的で、このバンドを特徴づけている気がしますね。例えばこの曲(3曲目)とか。

full album の動画もありますので、是非通しで聴いてみてください。

April / Da Capo

今年に入って K-POP のライブレポはしてましたが、そういえばしばらく曲やアルバムの紹介はしてませんでした。決して聴いてないわけでもなく、結構気に入って聴いてた曲もあるんですけどね。というわけで久々に。

April が久々にカムバックしましたね。カムバ曲 “Lalalilala” の作詞作曲は moonc、강명신(カン・ミョンシン)とのことで、調べた限りでは moonc 氏は April の “Oh-e-Oh”、今月の少女の Go Won のソロ曲なんかに名前が見えますね。カン・ミョンシン氏もそれなりにメジャーなアーティストに曲や歌詞を提供してる感じです。

“Lalalilala” はApril らしいというか、強烈な個性はないものの、そこはかとなく漂う「April らしさ」が漂う、ちょっと切なさの漂う良曲ですね。カムバ以来結構ヘビロテしています。

ステージもこれまでの April とは一味違った大人っぽくなった美しいダンス、衣装ですね。ジンソルが大人の女性になってる感!

アルバムの他の曲も、このカムバック曲と雰囲気を同じくする良曲がいくつかありますね。

まず 2 曲目の「인형」(Doll)、これもこれまでの April らしさを持ちつつも大人っぽい雰囲気の曲ですね。と思って調べたら e.one じゃないですか!好きにならないわけがない。

https://www.youtube.com/watch?v=ir3_l81237I

そしてもう一曲、e.one の曲がありますね。5 曲目の “너.zip”(訳すと You.zip ですかね、圧縮ファイル?w)

このアルバムは今年に入ってからのアルバムでも私の中では 1,2 を争う良盤ですね〜。

(アルバムにはデジタルにない曲が一曲含まれてるようですね)