Modry Efektに在籍したキーボーディストが参加した 1981 年発表のシンフォニックロック。
元々 Synkopy に在籍後、Modrý Efekt に加入後、戻ってきて発表した作品ということでしょうか。
そして Modrý Efekt でも聴けた独特の声質のボーカルによる哀愁の歌がここでも聴けます。独特の泥臭さを持ちながらも,なぜかそんなに古くさくも感じない、ドラマチックなシンフォニック作品に仕上がっています。
Synkopy & Oldrich Vesely の Slunecni Hodiny の雰囲気に似た 1979 年リリースの 6th Album。似ているのはキーボードの Oldrich Vesely が在籍しているからかな? (実際、この作品の後に脱退して Slunecni Hodiny に参加しています。)
前作とは違い、ジャズロック色はなくなり、ハードで美しいシンフォニックロックに仕上がっています。とはいえ、テクニカルな味わいは残っていて、それがインストの部分に感じられますね。ボーカルの部分は何語か良くわかりませんがハードで情感あふれる感じです。
ある程度のテクニカルさと、泥臭い感じもするシンフォ的な味わいと、時折感じられる泣きのメロディと、複雑な曲の展開が合わさって、非常に高品質なシンフォニック作品に仕上がっていますね。
(1999 年 6 月に書いたレビューに加筆)
1981 年リリースのジャズロック作品。これ以前は泥臭い感じのするジャズロックでしたが、この作品は洗練された感じで、流れるようなメロディが特徴です。ギターとキーボードが絡み合うように複雑に ソロを展開していきます。ギターは RTF 時代のアル・ディ・メオラ的な味わいもありますね。前作までのゴリゴリとした感じのソロの雰囲気も少し残しています。少し泥臭さが消えたぶん、東欧独特の雰囲気が少し減退したように思えるのはちょっと残念です。しかし、以前より曲にヴァリエーションが増えたような気もします。
とにかくメジャー級のジャズロック / フュージョンアーティストと比べても全く遜色のないハイレヴェルなジャズロック作品です。
(昔書いたレビュー)