Ergo Sum / Mixolidio

チリのバンドの 1999 年作。2nd らしい。

チリらしいテクニカルでヘヴィなメタル風味なジャズロック。

エッジの効いた無機質なギターによるヘヴィなサウンドに、フルート、ヴィブラフォンが絡んで様々な表情を見せてくれます。

フルートは時には無機質で暴力的なギターに冷たさを与えて、よりエッジが効いいた鋭いサウンドになったり、時にはエモーショナルでリリカルな色合いを与えたりと、音の幅を広げるような役割を果たしている気がします。

それはヴィブラフォンも同様で、より冷たく響くサウンドになったり、ジャズ的な疾走感を与えたりしています。

アルバム後半はライブ録音なのか、鋭くヘヴィな面は影を潜め、曲もギミックの効いたプログレではなく、ノリの良い疾走感のあるギターが縦横無尽に駆け抜けるジャズ・ロック風味で、ヴィブラフォンの跳ねるようなサウンドが気持ち良いです。

Steve Clarke & Network / Highly Commited Media Players

このアルバムの目玉は Larry Coryell と Jack Bruce の参加でしょ うか。Larry Coryell は全曲 (?) に参加しています。

出だしいきなり疾走感あり過ぎのジャズロックな曲で始まります。格好の良いスピード感溢れるトランペットと他の楽器のすき間ととにかく埋めたいのか? (^^;) と思わせるドラムが鳴りまくり、他の誰も曲についてこれてないんじゃないか? なんて思ってしまいます(そんなことはないですが)。全体的にこういう雰囲気なのかなと思いましたが、さすが Larry Coryell が参加することによって、疾走感の出過ぎが抑えられ、少し暖かみも加わったような感じになります。Larry Coryell が全体を自分のペースに巻き込むような感じでしょうか。あまり Larry Coryell が目立たない曲では、ひたすら超高速ジャズロックが展開される感じですが… (^^;)

Jack Bruce 参加の曲は 1 曲で、格好の良いボーカル入りのハードなジャズロック+ハードロックという感じで、これも格好の良い曲でした。

全体的にみると、やはりトランペットとドラムが印象に残る格好の良いジャズロックで、時おり Larry Coryell が存在感を示すという感じですかね。

全体的にかなりセッション色の濃い荒削りの演奏なのですが、その割に曲はしっかりと骨格があるような気がして、セッション色の強いジャズロック作品にありがちな、ソロばかり目だって、曲があまりメロディアスじゃない、ってこともない所が結構 Fusion ファン向きかなと思います。

Steve Clarke & Network / L.N.C.

Network の 5th アルバム。今までの作品は Tim Crowther と Steve Clarke を中心とした セッション作品という感じだったけど、この作品は Steve Clarke 個人の趣味のセッションと いう雰囲気が強くなっています。というのも Tim Crowther があまり目立たないからですね。

Jan Hammer, Keith More, Tom Coster などの凄腕を集めて作られたこの作品はなんとジャズ・ ロックベースのデスメタル。

そういうわけで、今までの作品を聴いた人に素直に勧める事は出来ないんですが、ジャズ・ ロックにデス声のボーカルが乗っかっているという感じなので、デス声さえ拒否反応がなければ オッケーじゃないでしょうかね。ま、この作品以外が気に入った人で「デス声大丈夫」って人 はかなり珍しいでしょうけどね (笑) 。

(2001 年に書いたレビューを調整)

Firyuza (Фирюза)

こちらも先に紹介したウズベキスタン物(Anor)と同じ、旧ソ連の「200枚限定リマスター」ってシリーズでトルクメニスタン産ジャズです。1979 年作の模様。

ウズベキスタンよりも地理的にさらにアラブ寄りになったからか、こちらは更に妖しくオリエンタルな雰囲気です。ヴァイオリンとサックスがなかなか印象的で、ジャズ・ロック的かつオリエンタルなフレーズを奏でます。

いい感じの妖しさと、がっちりと硬派なジャズ・ロックが同居していますので、これはぜひ聴いてみてください。単なる色物ではないですよ。