Sloche / Stadacon

1st よりもプログレとより聴きやすいフュージョン路線に寄った感じのする 1976 年作 2nd。

ギターは相変わらずのゴリゴリジャズロック路線ながらも、キーボードがよりシンフォニックロックに寄ったサウンドを聞かせ、ある意味 1st よりは耳に心地よいサウンドとなりながらも、ギターのゴリゴリ感からくるジャズロック・フュージョン感が私には心地よくて聴きやすいです。

熱い情熱がほとばしるサウンドなら 1st、良くまとまった高度に洗練されたサウンドが聴きたいなら 2nd というところでしょうか。

Sloche / J’un Oeil

1971 年結成のケベック産ジャズロック系バンドの 1st。1975 年。

出たしの浮遊館が Steve Hillage を感じさせて、そういう方向に行くのか?と思いましたが、その後は知性あふれる感じの漂う当時のフュージョンを感じさせるサウンドが展開されます。

ケベックらしさの感じる直球のジャズロック感を感じるギタープレイと、その角を取るようなキーボードのプレイが良い感じにミックスされて、ケベックらしいサウンドが産み出されている感じがします。ギターは結構ゴリゴリ感あるプレイですが、キーボードでその角を取っている感じがしますね。

Maneige / Les Porches

カナダはケベックの Maneige といえば名盤と言われる 1977 年の 3rd “Ni vent … ni nouvelle” だけを聴いていました。

それ以外は聴いていなかったのですが、Apple Music でも聴けるようなので 1975 年 2nd、1978 年の 4th を聴いてみました。その中でも 2nd の方はお好みだったので紹介します。

全 5 曲のうちの 2 曲が組曲になってはいますが、音楽的には 3rd とはかなり違っていて内省的な感じの作品で、ギターとサックスがクールなジャズ的演奏を繰り広げ、フルートやクラリネットという木管楽器、ピアノが静かで内省的な、ちょっとチェンバー的な柔らかな味わいを出しています。

3rd のカラフルでハートウォーミングなフュージョンシンフォとはまた違った、全体的に抑え目な静かなチェンバーサウンドという感じでしょうか。

ちなみに 3rd はこんな感じ。ジャケ絵からして雰囲気違いますね。

Colossus Adea / Parallel Mind

Colossus Adea
Colossus Adea Parallel Mind

JFK 
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カナダのプログレトリオの 2005  年作.キーボード,ベース,ドラムのトリオだが,ドラマーはトランペット,フリューゲルホーンも演奏している模様.

硬派でシンプルでテクニカルなシンフォニックロックという感じ.シンフォロックの要素を持つテクニカルフュージョンという感じもしますね.超高速という感じではないですが,適度なスピード感と切り返し,スリリングな変拍子,変化しがら進行していく曲など,飽きさせない要素もたっぷり,それでいてあまり重くない所が良いですね.

Spaced Out / Live At The Crescendo Festival

カナダの超絶技巧ジャズロックバンドの 2006 年のライブ.2007年リリース.

なんかスタジオ盤以上とも思える超絶技巧で迫ってきます.スピード違反とも思えるドラムとベースがバキバキパキパキと倍速で進んでいきます.:-p 3人の演奏と思えない音数.スピード出しすぎでちょっと粗さが目立つ所もありますが,これはライブならではの勢いということでマイナス面としては出てきてはいないですね.

テクニック面からのアプローチで作った (悪い意味ではないよ) ような曲中心ですが,妙に印象に残る部分もあります.