イギリスのマンチェスターのピアノトリオの 2018 年作。
正確で機械的ではあるもののうねりのあるドラム、美しく透明感のある無機質ではあるけどクラシカルな雰囲気を漂わせるピアノが印象的です。機械的なリズムの上のアコースティックな音楽ってのがイマドキな感じしますね。
e.s.t. の雰囲気がありますが、それよりもアルバム全体を聴くと、曲を通して全体的にハウス〜エレクトロニカ的な方向に寄せている気がします。
疾走感のある機械的なリズムの上の流れるようなメロディが気持ちよく飽きずに聴けますね。
Squarepusher のピカピカ光る覆面バンド Shobaleader One のライブ行ってきました。
Squarepusher の往年の名曲を超ハイテク人力でやろうというバンドのようですが、あまり昔の Squarepusher の曲は詳しくなく、ここ 2 週間くらいでアルバムを何度も聴いて予習しました。
会場は梅田のクラブクアトロ、スタンディングでほぼ全体が埋まるくらいの盛況ぶりでした。Opening Act のにせんねんもんだいの、ちょっとこれはリリースしてる曲チェックしたいなと思わせるステージのあと、しばらく休憩を挟んで出てきました、黒装束に電光掲示板の覆面をかぶったメンバーが。
思えばこのバンドの存在を知ったのは Apink のライブに神戸に行った時の、ライブ前に寄った Tower Records の試聴機でした (ライブ前に何聴いてるんだかw)。
そこで聴いて、即チケットの手配をするほど衝撃を受けたのですが、予想通りその衝撃なんて軽く吹っ飛ぶほどの衝撃的なライブでした。
とにかくジャズ、フュージョン、ジャズ・ロック、プログレ、テクノ、メタルの超かっこいいライブを同時に聞かされた感じ。もう今年最もかっこよかったライブはこれに決定と言っても良いほどです。
Squarepusher のあらゆるジャンルを横断するようなプレイがかっこ良いのは当然として、ドラムの COMPANY LASER がすごいです。あのドラムンベース的なリズムを正確に叩いているにもかかわらず、プレイにうねりが感じられて、これが機械的なリズムでやってる音楽に重要な面白さ、かっこよさを与えているんだと思います。
このうねりで、70 年代の電化マイルス〜マハヴィシュヌ・オーケストラのようなかっこいい混沌さのある曲を演奏し、それを生の迫力で聴いたのですから、これは衝撃を受けないわけはありません。しばらく余韻が残りそうです。
偶然 CD 店の試聴機で出会い、「うぉー、なんじゃこれは、かっこよすぎ」という Shobaleader One。Squarepusher のバンドだったんですね。
Squarepusher といえば、ドラムンベース。まだ 20 世紀の頃に Jazz/Fusion 界隈でも話題になり私もアルバムを持っているはずです。その頃も結構面白いなと思って聴いてはいましたが、今じゃあまり印象に残っていません。
そして、この Shobaleader One はすごい、そしてかっこいい!
キーボードは古き良き時代の硬派な 1970 年代のジャズ・ロックのようで、全体的にも 1970 年代のマイルスのようなファンクな要素を持ったジャズ・ロックの色合いが強く感じられる気がします。ギターは時折ジミヘンのようでもあります。
それと、トランスや最近のフュージョン系の音楽で見られるような打ち込みのように正確で高速に叩くドラムと、短いフレーズの繰り返しというミニマル的で現代的な要素が絡み合って、独特のレトロ感あるイマドキのかっこいい音楽に仕上がってます。
思わず来日ライブのチケットを衝動買いしてしまったほどかっこいいです♪