ロシアのバンドの 2019 年作。
このバンドはいつもそうなのですが、東欧らしい、正式にクラシックの教育を受けました、という感じたっぷりなカチッと正確な東欧プログレらしい演奏です。
各楽器が厚みを持って迫ってくる感じに迫力も感じますね。
旧ソ連時代からのバンドの 25 周年ライブ盤 (2 枚組).ジャケット やライナーはキリル文字で読めん… (^_^;)
歴史のあるバンドなのでしょう。曲によってスタイルが違い、シンフォ系のインスト曲から、ポップなロック、硬派なロックまで、様々なラ インアップが揃っています。
ただ、全体に渡って底辺にはじわじわと染み入るような東欧独特の叙情感が漂います。ギターは Solaris などとも共通するような泣きのギター、それに若干チープな音のシンセがその独特な叙情感を支えます。シンセはクラシカルでキレのある演奏。ボーカルはちょっと好みは分かれそうな気はしますが、それほどアクは強くないですね。ギターも泣いてますが、そんなにコテコテな感じがしないです。
ポップな曲やプログレ色のないロック色のある曲も、その独特の叙情感が根底に流れているようで、ハイレベルな演奏とあいまって、なかなか魅力的で思わず聴き込んでしまいます。
ライブ盤ということを忘れさせるようなハイレベルの演奏です。後半に向かってじわじわと徐々に盛り上がっていく所がライブらしくて良いですね。
(2006年3月に書いたレビュー)
ロシアの Tuva 共和国 (モンゴルの隣らしい) のギターリストの 1st で 2009 年作.
辺境色たっぷりという意味で非常にプログレなアルバムです.アルバムは結構タイプ,ジャンルの違う曲が入っているバリエーション豊かなものです.そういえば,こういう雑多な感じの作りのアルバムってあったなあ…. と考えると,そう! ジャニーズ系のアルバムなんかこんな感じですね (嵐とかスマップとか.歌謡曲あり,ハードロック風あり,ラップあり… みたいな).(^_^;)
メロディは結構演歌っぽい,なんか馴染みの音楽みたいな所もあって,たぶん現地で歌謡曲を目指した作品なのでは… とか思ったりの B 級感覚たっぷりの作品です.でも,たまに曲としてもすばらしい曲もあったりして侮れません.ホーミーとか馬頭琴とかエキゾチックな雰囲気も味わえます.
B 級感覚とか辺境臭たっぷりなのがたまらないプログレファン感涙の一枚です.(^_^;)