JPL / Sapiens Chapitre 1/3: Exordium

21 世紀に入ってからのプログレアーティストでは 1, 2 を争う好きさである Nemo のリーダーである Jean Pierre Louveton のソロプロジェクトである JPL、もう 9 作目なんですね。2020 年作。

初期は(Nemo に比べると)タイトでストレートなロック色が強かった JPL ですが、近作はシンフォ色を強め、この作品はもうほとんど Nemo なのでは? という雰囲気です(ドラマー、キーボードは Nemo メンバーらしい)。

Nemo よりは少しハードなロックサウンドが感じられる部分があるので差別化はされてる気がします。Spock’s Beard なんかの影響を感じますが、フレンチ独特の角の取れた感じが私は好きです。

初期のシンプルな曲調に比べると、複数の味の組み合わせでより層の厚い曲調で、静と動の対比、柔らかながらもギミックに富んだ構成がいかにもフレンチシンフォという感じです。ギターによる伸びやかなシンフォサウンドも気持ち良いです。

Minimum Vital / Air Caravan’

あの頃の Minimum Vital が帰ってきた!

1980 年代から活動を続けるフランスの Minimum Vital の 5 年ぶりの新作。

まさにあの頃の Minimu Vital が帰ってきた!という感じ。「あの頃」っていつだよ?って、そう、私が Minimum Vital 推しになった(なってたのかw)きっかけとなった 1985 年カセットでのデビュー作 “Envol Triangles” と 1987 年 2nd “Les Saisons Marines” の 2in1 の CD の頃です!!

この頃の少し中世バロック的な雰囲気を漂わせる軽快なフュージョン的なノリから、徐々にボーカルを導入した中世古楽トラッド路線へと変化し、その後シンプル化してアコースティックな古楽バロック調(?)になり、そのまま中世路線を突っ走るのかと思ったら、なんと!メンバーも 4 人編成になり、これまでの中世バロック調の風味は残しながらも、初期のフュージョン調路線への回帰を図った作品で復活です。

中世風味のダンス・ミュージックという感じで 3 拍子系のノリで抑揚をつけつつ、軽快になめらかに展開していく、まさに Minimum Vital ワールドが全編に渡って展開する、個人的には久々にヘビロテの予感がする良作です。

ギターによるフュージョンちっくなサウンドがたまらない!!

Magma “50 ans après” @ サンケイホールブリーゼ

行ってきました、Magma の 50 周年ライブ。

いきなり「ハマタイ!」、始まって 1 秒でゾクゾクきました。そしてグイグイ迫ってくるカッコいいジャズ・ロック。全く歳を感じさせないクリスチャン・ヴァンデのキレのある、手数多いうねるようなドラム。2 時間で 3 曲(組曲で1曲カウントするとねw)、緊張感のある心地よさが続く満足のステージでした。

Setlist

  1. Köhntarkösz
  2. Theusz Hamtaahk Trilogie
  3. De Futura

Gong / The Universe Also Collapses

Gong の 2016 年以来の新譜。「究極のサイケデリック・ロック・アルバム」を目指したらしい。

確かにサイケで、Radio Gnome の頃の Gong らしさもあり、それでいてジャズ的な要素も比較的強い(ジャズファンに怒られそうだけどw)、なかなかの名盤に仕上がってる気がします。

1 曲目の “Foerever Reoccurring” (20 分超)なんて本当に Gong らしい!

Nemo / Présages

個人的には、現役のプログレバンドでは最高のバンドのひとつではないかと思っているフランスの Nemo。このバンドは Spock’s Beard フォロワーという話ですが、個人的には Spock’s Beard より好きですね。どの曲も平均的に私好みのメロディとプログレっぽさがあるからかも。

このアルバムは持っているつもりだったけど実は持っていなかった 2003 年の 2nd(収録曲自体はライブ盤なんかで知ってる曲多し)。その 2nd を再録した作品が 2018 年にリリースされていたのでそれを聴きました。2003 年録音とは演奏が違うという話ですが、そういうわけで違いはわかりません。

非常にプログレを感じるのですが、ギター中心ですし、それほどプログレ的なトリッキーなメロディなわけでもなく、どちらかというとコテコテのギターロックな感じの泣きとラテン的な情熱のメロディに近い気がするのですが、コテコテ感がそれほど感じられないのは、フランス語の歌詞が出た途端にプログレ感が増して、コテコテなギターロック的なノリが薄まるからでしょうか。それなりにはギミックには富んでる気もするので、そういう面があるからかな?

現代シンフォの代表格と思っているものの、それほど「シンフォニック」なメロディがバンバン出てくる感じもないし、よくよく考えると結構不思議なバンドです。