Rumblin’ Orchestra / Spartacus

キーボードを中心としたクラシカルロック。男女混成の合唱団がキーボードによるオーケストラ的演奏に重なり、音に厚みを与えます。時折入るフルート等が優しい感じを醸し出します。

軽快で明るいさらっと流れていくクラシカルロックで、クラシック系ロックによくあるような重厚な感じや、After Crying のような重苦しさはありません。After Crying を超える出来、と前もって聞いていたのですが、確かに After Crying レヴェルの完成度はあります。ただ、スケール的には、Runblin’Orchestra の方がコンパクトな感じがします。ポップな感じもあるかな。明るい感じは途中の男性ボー カル入りの曲に顕著で、ここら辺りの曲は明るい感じのポップなロックという感じでしょうか。後半は多少中世音楽的要素がミックスされ た感じの曲があって、明るいだけの曲ではなくなりますが、軽い感じは抜けません。軽いとは言っても、音には厚みがありつつ軽快な感じがするということで、ぺらぺらの音ということではありません。:-)

キーボーディストはキース・エマーソンの影響も受けているよう で、それは特に後半の曲に感じられますが、やはりエマーソンよりは軽いです。

高い完成度を持つクラシカルロックですね。

(昔書いたレビュー)

Mindflowers / Improgressive

1 曲目がスピード感のあるテクニカルなロックだったので、その路線かと思いましたが、全体的にはテクニカルな味わいと美しいメロディの均衡の取れたちょっとシンフォ風味のあるインストジャズロックと 言った感じです。

最後の20分以上ある曲は、壮大なシンフォニックジャズロックと言った感じで名曲です。

(2003年に書いたレビュー)

Kada / Ohane

3rd アルバムでライブ盤.

ギターとサックスが絡み合うアヴァンギャルドな硬派ジャズロック.

以前はギターの攻撃的なロック/フュージョン色が雰囲気の重要な部分を占めていたが,今回の作品ではサックスのアヴァンギャルドなジャズ色が全面に出ており,よりジャズ的になっているような気がします.

(2004 年に書いたレビュー)

Besh o droM / Can’t Make Me!

Can’t Make Me
Can't Make Me Besh O Drom

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「ジプシー,アルバニア,ギリシャ,セルビア,マケドニア,ト ルコの音楽をやっている」と自ら語っているらしいハンガリーのバンドの2nd アルバム.

バルカン,アラブ,地中海音楽の要素をごちゃまぜにした感じの スピード感溢れる超高速トラッドという感じです.メンバーも様々な音楽の影響を受けているようでトラッドをベースに,ジャズ,ロック, クラブ,ファンク,ドラムンベース等様々な音楽的な要素を感じます.

様々な楽器が渾然一体となって押し寄せて来て,一気に駆け抜けていくような感じです.

(2002年に書いたレビュー)

After Crying / Föld És Ég

Fold Es Eg
Fold Es Eg After Crying

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1994 年 3rd アルバム.

出だしは EL&P っぽいクラシカルな曲です.グレゴリオ聖歌っぽ い曲を間に挟みながら,ピアノ/オルガンとトランペットの演奏が印象的.

ピアノはジャジーなピアノ/オルガンまで自在なプレイ.トランペッ トによる爽快な曲や少し Miles Davis の Bitches Brew 辺りの雰囲 気を感じさせる曲は,若干トリッキーな感じの曲の中でおおらかに歌い上げる感じもあり,個性を感じさせます.

少し不気味な内省的な曲もあり,非常に広い範囲の曲調ながらも, 一つの作品としてのまとまりを感じさせます.

というわけで,ピアノとトランペットと聖歌風の曲が非常に印象 的な非常に繊細かつ大胆なシンフォニックロックの名作と言えるでしょ う.

(2005 年に書いたレビューに加筆)