Iona with The All Souls Orchestra / Woven Cord

1999 年 5 月に IONA 結成 10 周年を記念してロンドンの Royal Festival Hall で行なわれた、オーケストラとの共演ライブを収録したライブ盤です(というわけで名義が Iona with The All Souls Orchestra になってます)。

基本的には IONA の代表曲(?)をオーケストラ向けにアレンジしたものですが、一部アルバム未収録曲も収録されています。IONA らしさを失うことなく,オーケストラを導入して、更にスケールアップしたと言う感じで、ケルト・ロックファンだけでなく、シンフォニック・ロックファンにも薦められるような好作品に仕上がっています。

Joanna Hogg のボーカルも堂々とオーケストラと渡り合っています。IONA 独特のスケールの大きいギターをオーケストラに置き換えたような所は、IONA の気持ち良いギターソロなんかの気持ち良さが聴けずに少し残念な気もしますが、それはそれ、こっちはまた違う魅力があり良いかなと思います。

今までの IONA ファンも安心してお聴き頂ける仕上がりですね。(^_^)

(1999 年に書いたレビューを一部修正)

↓この演奏はオーケストラではないですが、イーリアンパイプの音色がたまりません。

Ronan Hardiman / Solas

Solas
Solas Ronan Hardiman

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美しい透明感と少しエンヤを感じさせるボーカルが特徴の Ronan Hardiman の作品.聴いているとホッとしそうな感じ.

リズムが打ち込みなのと,ピアノが淡々とした感じなので,少々ニューエイジやイージーリスニング的にも聴えてしまいます.そのためか,ケルト色が十分感じられるとは断言できないのですが,そのスケール感と美しさは すばらしいです.Lord of the Danceの音楽に感じられ るような派手さ,カラフルさはありません.

Ronan Hardiman / Michael Flatley’s Lord Of The Dance

Michael Flatley’s Lord Of The Dance
Michael Flatley's Lord Of The Dance Ronan Hardiman

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Riverdance のダンサーである Michael Flatley のショーである Lord of the Dance の音楽.音楽担当は Ronan Hardiman と言う人です.映画やテレビ関係の音楽を 担当していた人のようです.

音楽の傾向としては Riverdance と同様な感じですが, Riverdance よりはもう少しロック/ポップス寄りのよう な感じもします.これは,Riverdance よりリズムが強調された感じ (というかポピュラーミュージック的なリズムである) であるからかも知れません.使われる楽器も,伝統的な楽器よりは, 普通に使われている楽器が中心です.しかし,アイルランド的な雰囲気は全く壊れていません.メロディも親しみやすいもので,アップテンポな部分でのヴァイオリンの伸びやかな音色がたまりません.その アップテンポな部分の独特の明るさはクライズラー・アンド・カンパ ニーなんか好きな人に受けるのではないでしょうか.アルバム全編を 通じて,一つのテーマのようなものが感じられるすばらしい作品です. ジャケットのデザインからは想像できないようなすばらしい作品です. だまされてはいけません.(^_^;)

16, 17 曲目では,Michael Flatley のタップの音も聴けます.所々で挿入される女性ボーカルも Riverdance 同様美しいです.

(昔書いたレビューを修正)

Bill Whelan / Riverdance Music From The Show

Riverdance: Music From The Show
Riverdance: Music From The Show Bill Whelan

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Riverdance というアイリッシュダンスを中心にヨーロッパ全般のダンスの要素を取り入れたショーの音楽 (らしい ^^;).音楽の方もアイルランドのトラッドをベースにヨーロッパ各地の音楽との融合を図り,伝統楽器を中心に美しいコーラスなども入ったアコースティックな感じの音楽です.オーケストラやコーラスが効果的に使われています. ロックやクラシックなど様々な音楽の要素を取り入れた感じの音楽です.
静かなメロディで音楽は始まり,徐々にアコーディオンなどが加わり盛り上がっていきます.アイリッシュダンスの床を打つ音が曲をさらに盛り上げます.民族音楽的色彩を強く感じさせますが,それだけではなくうまい具合いにいろいろな音楽がミックスされているような感じでおすすめです.
さすがにショーの音楽だけあって,CD 1 枚という単位で聴くべきもので,一貫したテーマがあるという点,様々な音楽の融合という点からプログレッシブロックとして語る事もできる音楽で,シンフォプログレファンにもおすすめです.
(昔書いたレビューに加筆・修正)

Afro Celt Sound System / Volume 2 : Release

Vol. 2, Release
Vol. 2, Release Afro Celt Sound System

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主にケルト,アフリカ,テクノをベースに, それぞれの要素+αをうまくちりばめた感じでしょうかね.特にアフリカのパーカッションの躍動感の上に載るケルト色がさらに音楽をイキイキとさせているような気がします.このパーカッションの躍動感は特に 素晴らしいです.

この躍動感が素晴らしいので,かえって打ち込みの部分のリズムが どうも迫力不足に思えてしまう部分もちょっとあるように思えます.ぜひ生で見てみたいですね.

プログレファンとしては,テクノというよりスペースフュージョン あたりの影響を感じてしまいます.f(^_^;)

(1999年に書いたレビュー)