The Burden of Paradise | |
Different Light
User-Friendly Records 2016-02-29 |
1994 年にマルタで結成されたものの、すぐに解散し、その後 2008 年にチェコを拠点に再結成されたバンドとのことです。
サウンドはチェコによくある陰のあるサウンドではなく、マルタのある地中海の明るい雰囲気が感じられるサウンドです。とはいえ地中海特有のオリエンタルさはなく、どちらかというと正統派ブリティッシュプログレの流れを汲むサウンドです。
とにかくネオプログレ全盛期の Marillion や Pendragon が好きなんだなあと感じさせます。ギミックの効いた構成と、適度にテクニカルな部分がある、ドラマチックかつ、陰のない明るく開放的でポップなサウンドを曲に詰め込んだ濃度の濃い音楽です。
曲も大作志向で冒頭から 8 つの曲からなる組曲で始まり、その後も 6 つの曲、2 つの曲からなる組曲と、組曲が 3 つも入っているという欲張りな構成です。
とにかく気楽に聴けるけども、プログレらしい複雑さも楽しめる、ネオプログレに現代的な味付けをした、正当な進化形と言えるでしょう。
より詳しい解説が「プログレの種」さんのところにあります。