On the Raw / Climbing the Air

スペイン・バルセロナのジャズ・ロックバンドの 2019 年作。クールでスピード感あるジャズ・ロックな部分とエモーショナルでラテンテイストあふれるフュージョンが同居してるようでなかなかおもしろいです。

女性ボーカルをフィーチャーしたシンフォバンド Harvest のバンドが参加しているとか。

Kotebel / Cosmology

スペインの超絶技巧派シンフォバンドの 5 年ぶりとなる 2017 年作品。

前作で受けた衝撃そのままの突っかかるような音楽はそのままです。ピアノが少し不安定な強迫的なイマジネーション膨らみそうな美しい音を奏でる一方で、一見シンフォ的なメロディを演奏するのには向いてないように思えるギターによるシンフォニック的フレーズが逆に魅力となっています。ギターの後ろのピアノの美しいバッキング的な音があるからギターが余計に引き立つのかも。

今作はパーカッションが特徴的なリズムの部分があったり、フルートの奏でる音が印象的だったりと、前作と共通する印象を与えつつもプラスαで新しい展開も感じさせます。

Mezquita / Recuerdos De Mi Tierra

Recuerdos De Mi Tierra (韓国盤)
Recuerdos De Mi Tierra (韓国盤) Mezquita

Si-Wan 1999-02-01
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スペイン,コルドバのグループの 1979 年 1st.

まさしく「フラメンコとロックの融合」という言葉がぴったりな音楽.エキゾチックな雰囲気満点のスパニッシュロックです.

バタバタと煽るようなドラムに,スピード感ある情熱たっぷりのスパニッシュ感満載のギター,情熱的なボーカル,ラテンの情熱ほとばしる熱情的なロックですねー 🙂

Iceberg / Arc-en-ciel

1979 年リリースの 5th.
それまでの荒々しさは多少なくなり,コンパクトにまとまった感じです.ソロ合戦という感じも消え,メロディ重視になった感じを受けます.ソロは 2nd では各パートが絡み合った感じがしましたが,この作品はそれぞれが独立した感じです.
メロディはちょっとさわやか,ちょっと情熱的,リズムに多少ラテン 色を加えたりしています.ギターもアコースティックギターを導入し たりして,一本調子という印象をなくしています.攻撃的な感じも多 少少なくなっていますね.独特の美しいメロディラインは健在で,オリジナリティは感じられます.
(昔書いたレビュー)

Fusioon (1st)

Fusioon1

同名のアルバムがあって,どっちが 1st でどっちが 2nd なのか 良くわかりませんが,おそらく 1st であろう 1972 年のアルバム.

プログレというよりは,少しクラシカルな香りのする硬派なジャズロックという感じです.クラシカルなピアノが特徴だと思 いますが,ただクラシカルなだけでなく,ジャズっぽくもあります. ジャック・ルーシエとかみたいな感じかな.ギターはジャズ的だったり,ロック的であったり,フュージョン的であったりします.でも, ところどころアヴァンギャルドな所も顔をのぞかせるところがプログレだなぁ,と思います.

(昔書いたレビューを一部修正)