1990 年代に 2 枚のアルバムを出していたスペインのマルチミュージシャンの 2023 年作。その 2 枚は電子音楽色が強いアルバムだったらしいです。しかし、このアルバムは違います。
ジャケ絵を見るとわかるように、クリムゾンのオマージュであり、出だしからクリムゾンばりのヘヴィなサウンドが炸裂します。それだけだと、ちょっと個性的にどうかな?と思うわけですが、インスト中心で進行しながら、途中女性ボーカル入りのヘヴィロックになったりします。
そこまでだと「ちょっといい感じ」という感じで済んでいたのですが、アルバム後半の 28 分に渡る組曲 “Inner Odyssey” がとにかくすばらしいです。クリムゾン基調で Yes 風のシンフォロック、コーラスワークが入ったり、ELP 風キーボードワーク、ときには Magma にも聞こえてくる、とにかく色々ミックスされたプログレなカオスが展開されます。
まあ、一度聴いてみてください。特に “Inner Odyssey” は。