Maxophone / La fabbrica delle nuvole

Maxophone 42 年ぶりの 2nd。

1975 年のアルバムが持つ独特のアクの強さは、イマドキ風だからなのか弱くなり、より洗練された感じになっています。

1 曲目はイタリアンポップっぽいエモーショナルなポップな雰囲気の出だしでそのままいくのかと思ったら途中でギミックの効いた展開になりなかなかのでき。ヴァイオリンも入るし、シンフォプログレ的キーボードの音色も良い雰囲気です。

あとあまり目立たないかもしれないけど 4 曲目のインスト曲がなかなかの良いインストロックに仕上がってます。

じわじわ来る良作のような。洗練のされかたも良い感じにされています。

追悼 Allan Holdsworth

びっくり、Allan Holdsworth の訃報が飛び込んできました。ご冥福をお祈りいたします😢

ついこないだライブで元気な姿見たばかりなのに、と思ったらもう 3 年前ですか。この時はラストツアーということで来日してましたが、まだまだ何度でも来れそうなまったく衰えないプレイでした。

Holdsworth を初めて聴いたのは高校生の時です。ちょうどインギーとか速弾きギターリストが続々登場したりしてたころで、当時ライトハンド奏法で有名だった Edward Van Halen が、ライトハンドのルーツは自分でなく Allan Holdsworth だと言ったとかいう話を、同級生のメタラーが言っていたのがきっかけです。

当時、今では考えられないようなマニアックな品揃えのレンタルレコード店が近所にあったので、早速借りに走ったらありました!(ふつー、こんなのレンタル店にないですよねw) “Road Games” です。たしかセールスのためにヴォーカルを入れたみたいなインタビューを当時読んだ記憶がありますが、それでも難解なメロディにさっぱり理解できない音楽でした。

それでも「こういうのが大人の音楽」というような中二病的な考えで、しばらく聴いていると、耳にすっと入ってくるようになってきました。

このあたりも名曲ですね。

とはいえ、本人作品より、後に聴いた参加作品の方に印象的なプレイが多い気がします。とにかくあのスピードのテクニカルな演奏でありながら官能的であるところが Holdsworth の特徴ではないかと思っています。このあたりを聴いた後にソロに戻ると良さがわかってくる感じ。

この演奏なんてホント名演。パーカッシヴな演奏の上で流麗に流れる Holdsworth のプレイが官能的。

そして Soft Machine の曲も名演。

Bruford。なんでこの曲選ぶねん!?と言われそうですが好きです。

UKも高校時代に聴いたな。プログレ初体験なので、これもある意味慣れるまで少し聴き込みました。

これは知らない人も結構いるんじゃないですかね。結構最近の作品。2005 年のアメリカのネオプログレバンドに参加しています。プログレの演奏としては Holdsworth の中でもベスト上位に入る演奏では? Holdsworth 節全開という感じ。

あの元気さだとまた来日しそうとか思ってましたが、本当にライブ観といて良かった。

Shobaleader One @ Umeda Club Quattro

Squarepusher のピカピカ光る覆面バンド Shobaleader One のライブ行ってきました。

Squarepusher の往年の名曲を超ハイテク人力でやろうというバンドのようですが、あまり昔の Squarepusher の曲は詳しくなく、ここ 2 週間くらいでアルバムを何度も聴いて予習しました。

会場は梅田のクラブクアトロ、スタンディングでほぼ全体が埋まるくらいの盛況ぶりでした。Opening Act のにせんねんもんだいの、ちょっとこれはリリースしてる曲チェックしたいなと思わせるステージのあと、しばらく休憩を挟んで出てきました、黒装束に電光掲示板の覆面をかぶったメンバーが。

思えばこのバンドの存在を知ったのは Apink のライブに神戸に行った時の、ライブ前に寄った Tower Records の試聴機でした (ライブ前に何聴いてるんだかw)。

そこで聴いて、即チケットの手配をするほど衝撃を受けたのですが、予想通りその衝撃なんて軽く吹っ飛ぶほどの衝撃的なライブでした。

とにかくジャズ、フュージョン、ジャズ・ロック、プログレ、テクノ、メタルの超かっこいいライブを同時に聞かされた感じ。もう今年最もかっこよかったライブはこれに決定と言っても良いほどです。

Squarepusher のあらゆるジャンルを横断するようなプレイがかっこ良いのは当然として、ドラムの COMPANY LASER がすごいです。あのドラムンベース的なリズムを正確に叩いているにもかかわらず、プレイにうねりが感じられて、これが機械的なリズムでやってる音楽に重要な面白さ、かっこよさを与えているんだと思います。

このうねりで、70 年代の電化マイルス〜マハヴィシュヌ・オーケストラのようなかっこいい混沌さのある曲を演奏し、それを生の迫力で聴いたのですから、これは衝撃を受けないわけはありません。しばらく余韻が残りそうです。

参考

Tako / U Vreći Za Spavanje

旧ユーゴスラヴィアのバンドの 2nd アルバム。

インストの少しジャズロック色のあるシンフォニックロックです。少々民族音楽色もあります。

東欧らしさ爆発の陰のある叙情的な作品です。少し抑えようとしながら (別にそうしているわけではないでしょうけど ^_^;) も抑えきれないというような感じの泣きのメロディが印象的です。

(2002年に書いたレビュー)

Cast / Power and Outcome

かつての B 級感はどこへやら、定期的に高品質なシンフォニック・ロックを提供してくれるメキシコの Cast の 2017 年作です。

今回も、畳みかけるようにめまぐるしく展開していく Cast 節は健在。南米独特の優しいメロディから畳み掛けるような演奏といいながらあまり忙しい感じはしません。

1 曲目から、前作から加入のヴァイオリニストによるドラマチックながら、なぜか南米の香りが漂ってるように思えるのは気のせいでしょうか? 序盤のギターはメタリックですね。

Cast といえば、どちらかというとメロディとギターの独特の柔らかさによるシンフォ感が特徴だった気がしますが、このアルバムではキーボードによる、はシンフォニック・ロック的なビンテージ感がこれまで以上に増している気がします。

もう Cast は全く試聴せず、アルバム出たという話を聞いたらすぐに購入しますが、今回もその信頼にしっかりこたえてくれる良作です。