2026 年振り返り(K-POP 以外編)

2025 年は、すでに書いたように個人的には K-POP イマイチ盛り上がらなかったなあと感じてたのですが、それでも視聴の中心のひとつは K-POP であることには変わらず、それ以外のジャンルで書くことは少ないのですが、それでもいくつかネタはあるので書いておきます。

まず、2025 年の年始は飛行機事故の影響なので活動が止まっていたので、「他のジャンルの視聴の幅を広げるチャンスかな」と思って、プログレメタルの良さげなものをリサーチしていました。

Periphery

そこで見つかったのが Periphery です。アメリカのプログレデスメタルバンドで、いくつかアルバムを聴いてみるとなかなか面白そうだったので、結構聴きました。

このバンドは、もちろんプログレメタルらしく、曲の中でのギミックに富んだ面もあるのですが、アルバムを通して聞くと、曲自体のバリエーションも豊かであることに気づきます。

1 曲だけ聴くと、特にプログレでもメタルでもないような曲が終わって、次にプログレメタル全開の曲が始まったりすると、その変化自体も楽しめるというようなところがある気がします。1 曲の中でもプログレを感じ、アルバムを通しての構成でもプログレを感じると言うか。

次の曲は、プログレデスメタル全開ですが、終盤急にジャズになったり。

それ以外にもテクノっぽい曲があったりと、なかなかの予測できない幅の広さを持つバンドではないかと思います。

Dave Bainbridge

2025 年唯一の “Progressive Rock” ジャンルで書いたエントリー。IONA リーダーによる一大ケルティックシンフォニー作。

IONA 自体はそれほどプログレ色が濃いバンドとは思ってないのですが、この作品は結構ギミックに富んだプログレ的な展開が豊富な気がします。それにケルティックなシンフォ色が加わり、伸びやかで気持ちの良いサウンドになっていたと思います。

Unlucky Morpheus

昨年ライブ初参戦の Unlucky Morpheus も振り返りには挙げておかないと!! 2024 年後半からハマって、ライブがあるというので行ってきましたが、期待に違わないすばらしいライブでした。

このエントリーも “Metal” ジャンルで 2025 年唯一書いたエントリー。

11 月リリースの “Gate of Heaven” は、私が 2025 年に聴いたトップアルバムの 5 位に入ったのでどれくらい聴いたかわかるかとw。12 月にもシングル “善悪の彼岸” がリリースされ、2026 年初めからツアーなので、今年も目が離せません。

Dave Bainbridge / On The Edge (of What Could Be)

IONA のリーダーでありギターリストの Dave Bainbridge の新作。

基本、IONA と同じ路線で、ケルティックなシンフォニック・ロックです。透明感のある女性ボーカルとイーリアンパイプによる演奏に伸びやかなギターが重なる感じも、ほぼ IONA です。

ただ、IONA よりはよりプログレによった感じのギミックに富んだ、畳み掛けるような前のめり感がある気がします。

ドラムは Simon Phillips と強力ですね。

この透明感のある伸びやかなシンフォサウンドには癒やされます。

Lost World Band / A Moment of Peace

モスクワで結成されたロシアのプログレッシブ・ロックバンドの 2024 年作。ということですが、今回のアルバムは 1 人で制作されているようです。ドラムと女性ボーカルは別として。で、そのヴァイオリニストである Andy Didorenko はウクライナ人のようなので、さてどこのバンドでしょうね。今はアメリカ在住とのことです。

YouTube にはあまり音源がないので、配信サービスなどでどうぞ。

Lost World Band って、こんなにギターゴリゴリなシンフォだっけ?というのがちょっと記憶にないのですが、以前の作品は聞き返してはいないです。ギターでシンフォのメロディを奏でると、結構注意しないと微妙な感じになる気がしますが、これは全くそのようなことはありません。

ギター一辺倒ということもなく、曲は結構バラエティに富んでいます。東欧のシンフォによくある、カチッとした精密な演奏が特徴的です。これはマルチミュージシャンによる作品ってところもあるかもしれませんが、バンドサウンドの時もそういう印象だったような。

2 曲目の “Crumble Down”、4 曲目の “Chimera’s Jig”、11 曲目 “The Last Salvo” はクリムゾン的。ギターの攻撃的な演奏で迫力たっぷりです。

3 曲目の “Aflame” はヴァイオリンのヒステリックな感じでギミックに富んだ曲が印象的。前の曲の音が詰まった感じからは変わって、音の間の空間が感じられます。9 曲目も同じ感じかな。

女性ボーカル入りの 5 曲目、10 曲目、15 曲目は静かできれいの女性ボーカルの世界に没入できます。

6 曲目もギター中心なのですが、そこまで攻撃的ではなく、重厚感のあるシンフォ作品という感じで、私の記憶に残ってる Lost World Band 的なサウンドに思えます。

8 曲目の “Mercurial” も 6 曲目と同じ流れな感じがします。

16 曲目 “Lighteharted” は、スケールの大きなシンフォ的メロディで、キーボード中心に重厚感のあるサウンドで明るく希望にあふれた感じで、最後を飾る曲というまとめ感があります。

まあ、興味を持たれたら一度通しで聞いてみてください。

Persefone / Lingua Ignota: Part I

私がもっとも好きなプログレメタルバンドのひとつ、アンドラの Persefone の 2024 年作。

イントロ的な “Sounds And Vessels” で「おー、きたきた」と期待に胸をふくらませたのですが、その後の “One Word” で「え?」となってしまいました。なんというか、それまでのような抑揚のついたギミックにに富んだダイナミックな Persefone サウンドでなく、なんか平坦で一本調子な感じに聞こえたですよね。それと、なんか違和感感じてたら、ボーカルが交代してるんですね。

それでも聴き進めていくと、いや、やっぱり期待通り!と思わせる Persefone サウンドでした。

これこれ、この感じですよ〜。デスヴォイスとクリーントーンのボーカルの入れ替わりも良い感じ!!哀愁のギターソロもいいですね。

アルバムトータルで聴いてみてください。

5月に“Scar Symmetry Japan Tour 2024”に一緒に出演しますね。大阪の公演に申し込んでみましたが、残念ながら目標額に達せずに中止になってしまいました。

Eduardo Moreno / Disorder / Inner Odyssey

1990 年代に 2 枚のアルバムを出していたスペインのマルチミュージシャンの 2023 年作。その 2 枚は電子音楽色が強いアルバムだったらしいです。しかし、このアルバムは違います。

ジャケ絵を見るとわかるように、クリムゾンのオマージュであり、出だしからクリムゾンばりのヘヴィなサウンドが炸裂します。それだけだと、ちょっと個性的にどうかな?と思うわけですが、インスト中心で進行しながら、途中女性ボーカル入りのヘヴィロックになったりします。

そこまでだと「ちょっといい感じ」という感じで済んでいたのですが、アルバム後半の 28 分に渡る組曲 “Inner Odyssey” がとにかくすばらしいです。クリムゾン基調で Yes 風のシンフォロック、コーラスワークが入ったり、ELP 風キーボードワーク、ときには Magma にも聞こえてくる、とにかく色々ミックスされたプログレなカオスが展開されます。

まあ、一度聴いてみてください。特に “Inner Odyssey” は。