Circus / Circus


1977 年の 2nd アルバム。

軽快なアコースティックなジャズ的な流れるような演奏ですが、しっかりとシンフォニック・ロック的な雰囲気もあるクールな感じの音楽なのですが、突如パーカッシヴな現代音楽的な曲調になり、機械的な緊迫感が出てきたりします。

緊張感はあるものの、不思議に不気味とか恐ろしい感じの雰囲気はなく、あくまで鋭利で冷徹な感じの緊張感があり、シンフォニックロック色とジャズ色が混じり合った感じですね。

鋭利な金属的な音ながらも、ピアノ、フルート、サックス、アコギと言ったほぼアコースティックな楽器による演奏というのが驚き。というほどアコースティックな温かみがあまり感じられない音楽です。

(昔書いたレビューを元に書き直し)

Amenophis / Amenophis

ホワッとしたギターが特徴的なドイツのシンフォニック系バンド。ほぼインストで、全体的にあまりアクの強くないさらっとした感じの音楽ですね.

スケールの比較的大きなシンフォニックサウンドで,コテコテではないですが,比較的ドラマチックなフレーズをさらりと弾くギターが好印象です。とてもトリオだとは思えない美しいシンフォニックサウンドは、キーボードのおかげでしょう。どちらかというと内省的な感じです が,暗くはありません。

時折顔を出すアコースティックギターもよいアクセントになっていますね。4 曲目の 20 分を越す組曲が特に荘大で美しいです。

CD 後半はアンリリースドのボーナストラックですが、そちらは各メンバーのソロプレイを中心とした,静かな内省的な曲が中心です。

Alex Machacek / [SIC]

バンドMcHacek名義の “Featuring Ourselves” で驚愕の (?) デビューを果たした,オーストリア出身のギターリスト Alex Machacek の初のソロ作品。

この作品は、”Featuring Ourselves” のザッパ、ホールズワース路線ではなく,最近,この作品にも参加している Terry Bozzio と共に活動している bpm や Out Trio と言った活動の流れを汲むものです。

Terry Bozzio は三曲に参加ですが、アルバム全体的にギターとドラムが曲の骨格を作っており、全曲参加しているんじゃないの? と誤解してしまいそうです。

ギターとドラムによる語りかけるような音楽。ただ,Alex Machacek の流れるようなギターも聴くことができ、その同居が独特の雰囲気を出しています。bpm や Out Trio は,この作品と同様に, ギターとドラムが骨格を作っているとは言え、やはり Terry Bozzio が前面に出ていましたが、この作品は当然ながらギターが前面に出ており,若干雰囲気は違います。

ジャズとしては,かなり個性の強い、オリジナリティのある作品仕上がっているのではないでしょうか。その分、好みはわかれそうです。

(2006年に書いたレビュー)

Soul Enema / Of Clans and Clones and Clowns

イスラエルのバンドの 2017 年作。

「強力な女性ヴォーカルをフィーチャーした激テク・ヘヴィ・シンフォ」という売りで買いましたが、ちょっとトリッキーな感じのする女性ボーカルをフィーチャーしたコンテンポラリーなジャズ・ロックという感じです。出だしで女性ボーカルが入ってるとちょっと入って行きづらいかもしれませんが、ずっと聴いていると普通にジャズ・ロックしてきますので、とりあえず一曲は通しで聴くことをおすすめします。

少し地中海〜中東なエキゾチックな雰囲気を漂わせながら、叙情的かつテクニカルなジャズ・ロックを演奏していてなかなか聞き入ってしまいます。時折顔を覗かせるレコメン風なノリもよりギミックに富んだ雰囲気を出していて魅力です。

Kotebel / Cosmology

スペインの超絶技巧派シンフォバンドの 5 年ぶりとなる 2017 年作品。

前作で受けた衝撃そのままの突っかかるような音楽はそのままです。ピアノが少し不安定な強迫的なイマジネーション膨らみそうな美しい音を奏でる一方で、一見シンフォ的なメロディを演奏するのには向いてないように思えるギターによるシンフォニック的フレーズが逆に魅力となっています。ギターの後ろのピアノの美しいバッキング的な音があるからギターが余計に引き立つのかも。

今作はパーカッションが特徴的なリズムの部分があったり、フルートの奏でる音が印象的だったりと、前作と共通する印象を与えつつもプラスαで新しい展開も感じさせます。