Korpiklaani Japan Tour 2020 @ amHall

コルピクラーニは観たことなかったので行ってきました。

コルピクラーニ以外に3バンドが出演してましたが、それぞれ特色があり、それぞれ違っていて面白かったですね。

詳しいセトリなんかはこちらが詳しいみたいなのでどうぞ。当日の画像などもふんだんで、このエントリ読んでるよりもためになりますよ :-p

Illusion Force

メンバーが日・韓・米の3カ国混成のようですね。

イントロが和風で荘厳な感じに始まったのでプログレ的展開なのかな? と思いましたが、始まってみるとスピード感あるストレートなメタルでした。気持ち良い疾走感でしたよ。

Skiltron

バグパイプ入りのアルゼンチンから来たフォークメタルバンド。なんでアルゼンチンでケルト風フォーク・メタルなのかは謎ですが、バグパイプ入ってるメタルは生で初めて観るのでなかなかおもしろかったです。

バグパイプの郷愁を誘うような音色とメタルががっちり融合していましたね。

Skyclad

フォークメタルのパイオニア的バンドらしいイギリスのバンド Skyclad。

あまり見た目メタリックでない、いかにも英国紳士という感じのメンバーが出てきて「おやっ?」とちょっとした驚き(笑)ヴァイオリンもイギリス田舎の人の好い婦人という感じ。

音楽的にもステージ全体聴いた限りではメタルというよりはフォーク。でも、こういうヴァイオリン入りのフォークって好きなんですよね。アイルランド行った時もパブで結構聴いたけど、そういうノリに近いみんなで歌って踊ってという感じの流れるようなフォーク。楽しかったです。

Korpiklaani

そして最後に出てきたコルピクラーニ。キタキター。このバンドについては言うことはないでしょう。まさしくコルピクラーニで一気に最後まで突っ走った感じです。20曲もやってたんだ。

ヴァイオリンとアコーディオン入りの音は圧巻でした。コルピクラーニについても最初の2つのバンドがメタル色が強かったので余計に感じたのかもしれませんが、メタルよりはフォークをより強く感じましたね。

Nau Aletheia / Los Misterios De Eleusis

1978 年に “Anabelas” という名盤を残し、昨年復活した Bubu のヴァイオリニスト Alvar Llusá Damiani が結成したバンドの 2017 年作。

一聴するとクリムゾン系の強迫的なメロディのチェンバー・ロックに思えるかもしれないけど、南米らしい温かい感じのジャズ的なインプロヴィゼーションや、叙情的なメロディを間にはさみながらで、あまり強い迫ってくるような感覚は全体としては感じません。その対比を楽しむ感じなのが良い面ですが、逆にそれが聴いた時のインパクトを若干弱めているところがちょっと弱いかなと感じる部分もあります。

2016 年に、今作に収録されている曲を含む EP を出しているようですね。

Pablo El Enterrador / Threephonic

バンド名「墓掘り人パブロ」というおどろおどろしい名前とは裏腹に、ハートウォーミングで開放的でカラフルな優しいシンフォニックロックを演奏し、1983 年に南米プログレ屈指の名盤 Pablo “El Enterrador” をリリースしたアルゼンチンのバンドの 3rd アルバムです。

バンドはその後 1998 年に 2nd アルバムをリリースしましたが、2005 年にオリジナルメンバーのキーボーディストが亡くなっていたようです。しかし、その前にレコーディングされた音源が残っており、それが今回 3rd アルバムとしてリリースされたようです。

出だしからいきなり 1st の雰囲気のインストゥルメンタルな曲でうれしくなってきました。全体的にキーボードがカラフルで優しいシンフォ風味を奏で、フュージョン的な開放的ギターが歌う 1st の雰囲気の曲と、南米のハートウォーミングなポップスナンバーが混じる、1st に迫る名盤に仕上がっています。

オリジナルメンバーによる結成40周年コンサートや、自身のバンドによる曲の演奏はされているようですね。

Espiritu / Libre Y Natural

南米アルゼンチンのバンドの 1976 年リリースの 2nd 作品。

南米らしいハートウォーミングなボーカルに、Yes/Genesis 的なキーボードを中心としたアンサンブルというシンフォニック・ロック的な展開を見せそうながら、なぜかジャズ・ロック的なテクニカルな演奏やソロが入り、重厚なイタリアン・プログレ的な雰囲気もあり、なかなか面白い作品です。

Bubu / Resplandor

Resplandor
Resplandor Bubu

Raiz Discos 2016-04-22
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BUBU といえば 1978 年リリースの 1 作のみで、管弦楽でクラシックな雰囲気で重厚かつ脅迫的なアヴァンギャルドなジャズロックを演奏するという風で非常に印象に残っていて、私も初めて聞いて以来ずっと好きな音楽です。

たまたま、YouTube で検索していたらなんと!2016 年のライブ音源が!調べるとなんと 3 曲入りの EP ということですが、2016 年に新譜を出している!! ということで早速購入しました。

唯一のアルバム “Anabelas” の雰囲気がそのまま 2016 年に蘇ったという感じです。曲は 3 分ちょいと、6 分前後の曲 3 曲ですが、1st アルバムが好きな方はもちろん、聴いたことがない方もぜひ聴いていただきたい名曲です。