Eero Koivistoinen meets 新澤健一郎「Perspective」@ 赤坂B flat

東京出張で忘年会でも、と昔からのジャズ・フュージョン系のお知り合いの方々に声をかけたら、この日は新澤健一郎さんが最近結成した(?)トリオとフィンランドの大物らしい人の共演ライブがあると教えていただいたので、久々にジャズのライブもいいかなと思って行ってきました。

会場は赤坂B flatで初めて行くライブハウスでした。もっと狭いのかと思ったら比較的広い会場でした。広い会場の最前列でゆったりと観ることができました。

共演は Eero Koivistoinen(エーロ・コイヴィストイネン)さん、知る人ぞ知る人のようでした(行った後に SNS に投稿したら「かなりのジャズ通でないと知らない人では」とリプライいただきました)。

新澤さんのライブは10年以上前に京都で見て以来でかなり久々(昔六本木ピットインで初めて見たときの記憶のほうが強烈ですが)。

それでも、最初ピアノの音が出てすぐ「うわー、新澤さんのピアノの音!」と感じました。北欧っぽい音だなあと思ったら、やはりというかエーロさんの曲でした。ライブ全体エーロさんの曲中心で、何曲か新澤さんの曲、2 部最初がジスモンチの曲だったかな。エーロさんの曲は北欧らしい透明感のある曲、新澤さんの曲は美しい曲でした。いずれも新澤さんのピアノの音色で聴いているからこその感想かも(ってほどの感想書いてないけど)。

新澤さんのピアノは繊細で美しい音なので好きなんですよね。久々のジャズライブ、堪能しました。良い時間でした。

XL / Jukola

Jukola
Jukola Xl

Pohjola 2009-08-04
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フィンランドのバンドの 1998 年作 2nd?.Midi Vibe をフィーチャーした現代的な音のするフュージョンで,結構不思議な雰囲気の音楽に仕上がっています.

打ち込みやゲストミュージシャンの使い方も効果的で,より一層魅力的な曲になっているように思います.北欧独特の透き通るような雰囲気も あります.Michael Brecker 参加の曲は Brecker 一色になっているように思いますが,曲もすばらしいです.曲ごとに何かをしようとしているのが感じられ,バラエティに富んでいるので,幅広く聴く人にはピッタリでオススメです.

(1999 年に書いたレビューに加筆・修正)

XL / Live Ballet

Live Ballet
Live Ballet Xl

Pohjola  2009-08-04
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XL 4 作目のライブアルバム.2001 年作.ライブではよりイキイキと先鋭的なサウンドを演奏しています.スタジオ盤以上に近未来的な雰囲気と鋭さと躍動感が溢れていて,まさにこれからのフュージョンの方向性をも表しているようにも思えます.
Pekka Pohjola, DJ, ストリングスもゲスト参加しています.
一聴すると典型的なフュージョンの雰囲気は感じられませんが, よく聴いているとあくまでベースはフュージョンなんだなと感じさせ られます.

(2001 年に書いたレビューに加筆)

XL / Surreal

Cover_483118952009

Finland の Midi Vibe を中心としたバンドの 5th アルバム.2002 年作.

4rd アルバムは Live 盤だったので,クラブ的な要素の強いノリ重視でし たが,このアルバムでは,このバンドの特色である Midi Vibe を中 心にすえた作品に仕上がっています.JazzRock/Fusion をベースにし ながらも,シンフォニックロック的なゆったりとした味わいも十分に 含ませ,Midi Vibe が陰に隠れないようにしながら,ノリの良さもス ポイルしないようにうまくバランスを取っています.

Fusion をベースにシンフォニッ ク的な要素やクラブ的要素をうまくミックスした近未来的 Fusion と 言った所でしょうか.

(2002 年に書いたレビューに加筆)

Pekka Pohjola / Heavy Jazz Live in Helsinki and Tokyo

Heavy Jazz: Live in Helsi
Heavy Jazz: Live in Helsi Pekka Pohjola

Pohjola  2011-05-19
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1995 年リリースのライブ盤.シンフォニックフュージョンという言葉がピッタリな感じのする 繊細で美しい 2 枚組のライブ盤です.

ゆったりとした感じでじらすように徐々に盛り上がっていき,ギ ター等のソロに入っていく美しいシンフォ的な曲と,北欧独特の軽快でコミカルなムードのコミカルな感じのするメロディの曲があります.この人 の音楽はライブで聴くとよりフュージョン寄りに聴こえます.繊細で 美しいフュージョンと言った所でしょうか.

(以前書いたレビューに加筆)