Trigon / Free Gone

モルドバのバンドの 2000 年作。ジャズとして紹介されていることが多そうです。

ジャケットに“Art Jazz-folk Trio”とあるロシアのヴィオラ、ベース、パーカッションによるバカテクジャズトリオ。ヴィオラはクラシック畑の人らしいです。

Art Jazz-folk という言葉がぴったりな音楽で、本人達は「ジャズ、フォーク、シンフォニック、ロックの要素をたしたような音楽」と言っているようです。アコースティックな楽器を中心に(というかアルバムはアコースティックな楽器のみ?)、驚くほど(一つまたは複数の)楽器をよく操り、非常に多彩な音を出しています。一つの楽器からも驚くほど色々な音色が飛び出して、とても 3 人から出てくる音とは思えないほどの迫力です。

音楽的にはアヴァンギャルドな香りのするオリエンタルなエキゾチックさを持つジャズという感じでしょうか。フリーな雰囲気もあります。非常にカラフルで先の読めない音楽という感じでとても楽しめます。

(2000年に書いたレビューに加筆)

black midi / Cavalcade

このバンドを知ったのは King Crimson 文脈経由なんですが、あまり知らないので検索してみると、ロックバンドとして紹介されていることが多いですね。有名なバンドなんですね。

色々なジャンルが混沌としてる感があるので人によって何のジャンルなのか、そこにどのような音を見出すのかが違う気がします。

私の場合はクリムゾン経由で知ったわけで、やはりクリムゾンの影響を意識はしてしまいます。クリムゾンとレコメンをメインに、さまざまなジャンルの音楽をよくかき混ぜた感じとか思ってしまいますね。ボーカルのある種朗読をしてるような感じなのが、また独特なスパイスを利かせているような気がします。

アルバムの曲ごとに結構違う要素が感じられたりするので、1曲だけを聞いて判断するよりは色々聴くと面白いかもしれませんね。

Protocol / Force Majeure

Simon Phillips による Protocol 名義のアルバム。1993 年作。with Ray Russell、Anthony Jackson、Tony Roberts。

熱い演奏の中にも落ち着いた雰囲気をも感じさせるライブ盤。Simon Phillips のソロ作品と同じ雰囲気の演奏です。各メンバーの魅力を存分に楽しめるスリリングなジャズロック作品。

(2003年に書いたレビューに加筆)

Steve Clarke & Network / Highly Commited Media Players

このアルバムの目玉は Larry Coryell と Jack Bruce の参加でしょ うか。Larry Coryell は全曲 (?) に参加しています。

出だしいきなり疾走感あり過ぎのジャズロックな曲で始まります。格好の良いスピード感溢れるトランペットと他の楽器のすき間ととにかく埋めたいのか? (^^;) と思わせるドラムが鳴りまくり、他の誰も曲についてこれてないんじゃないか? なんて思ってしまいます(そんなことはないですが)。全体的にこういう雰囲気なのかなと思いましたが、さすが Larry Coryell が参加することによって、疾走感の出過ぎが抑えられ、少し暖かみも加わったような感じになります。Larry Coryell が全体を自分のペースに巻き込むような感じでしょうか。あまり Larry Coryell が目立たない曲では、ひたすら超高速ジャズロックが展開される感じですが… (^^;)

Jack Bruce 参加の曲は 1 曲で、格好の良いボーカル入りのハードなジャズロック+ハードロックという感じで、これも格好の良い曲でした。

全体的にみると、やはりトランペットとドラムが印象に残る格好の良いジャズロックで、時おり Larry Coryell が存在感を示すという感じですかね。

全体的にかなりセッション色の濃い荒削りの演奏なのですが、その割に曲はしっかりと骨格があるような気がして、セッション色の強いジャズロック作品にありがちな、ソロばかり目だって、曲があまりメロディアスじゃない、ってこともない所が結構 Fusion ファン向きかなと思います。

Steve Clarke & Network / L.N.C.

Network の 5th アルバム。今までの作品は Tim Crowther と Steve Clarke を中心とした セッション作品という感じだったけど、この作品は Steve Clarke 個人の趣味のセッションと いう雰囲気が強くなっています。というのも Tim Crowther があまり目立たないからですね。

Jan Hammer, Keith More, Tom Coster などの凄腕を集めて作られたこの作品はなんとジャズ・ ロックベースのデスメタル。

そういうわけで、今までの作品を聴いた人に素直に勧める事は出来ないんですが、ジャズ・ ロックにデス声のボーカルが乗っかっているという感じなので、デス声さえ拒否反応がなければ オッケーじゃないでしょうかね。ま、この作品以外が気に入った人で「デス声大丈夫」って人 はかなり珍しいでしょうけどね (笑) 。

(2001 年に書いたレビューを調整)