Cynic が来ました!7年ぶり(?)の新譜でしょうか。
先行で公開されていた “Mythical Serpents” なんかで、効果音的にデス声が入る以外は、ほぼデスメタル的要素どころか、メタル的要素もありません。まあ演奏の全体的な雰囲気はメタリックなんですけど。
一聴して Cynic と分かるサウンドながら、よりスペーシーに、よりプログレッシヴに変化しています。独特の空間を感じさせながら流れるように展開していくところは、安心の Cynic サウンドという気がします。
数日前につらつらと Twitter を眺めていると…、なんと Todd Rundgren が来日してるのか!しかも気づいたその日が公演の日!
さすがに当日知って当日券で行くほどのツウではないので行かなかったのですが、久々に聴いてみたくなり、ここ数日聴いています。
私は特別 Todd Rundgren ファンというわけではなく、プログレ系からの Utopia の初期 3 作、個人名義も “Initiation” を中心に聞いたので、たぶんメインストリームからかなり外れていると想像できるような偏り方です。(他にも聴いてますけどあまり印象に残ってない)
特に “Todd Rundgren’s Utopia” はインパクトがあり印象に残っている作品ですね。音楽的にもそうなのですが、あの 30 分を超える名曲 “The Ikon” を無理矢理 LP レコードの片面に収めるために、レコードのカッティングを浅くして(溝がスゴく浅い)すごく S/N 比が悪いレコードになってたのが作品に対するこだわりが感じられてすごいなあと思っていました。
今聴いても、Todd Rundgren のポップ感覚が存分に詰まった「プログレッシブ・ポップ」と言えそうな名盤ですね。
私が最も好きなプログレメタルバンドのひとつ、Cynic が新曲を出していたのに 1 年も気づいていませんでした。何ということ! というわけで 2018 年初頭にリリースされていた作品です。
詳しくは公式ページの “News” を参照。
デジタル・シングルということで、この “Humanoid” 1 曲だけのようですね。しかし、解散したとかいうニュースもあったし、もうやってないのかと思ったらいきなり復活してました。と思ったら、解散はしてなかったようですね。
しかしその後、Paul Masvidal(Vo,Gt)は自身のFacebook上でCYNICは「解散しない」という声明を投稿しました。
CYNICが解散!?(あさってからでもいいかな・・・)
音楽的には前作からの流れをそのまま汲むもので、すでに「デスメタル」ではなくなっているのは当然として、すでにメタルですらない気もします。
個人的には「スペースメタル」という感じで捉えています。プログレバンド Gong なんかの流れの「スペース」と同じです。とは言ってもスペース・ロックに挙げられているバンドはあまり詳しくないので外してるかも。Gong の Radio Gnome Invisible 3 部作や Steve Hillage のソロの初期あたりと共通する雰囲気があるなあと。
また生で観たいなあ。
いやー、Cynicのライブが見られるとは思っていませんでした。宇宙感ハンパない感じで大満足でした。
Cynic の前はオーストラリアの Plini と、日本の Cyclamen でした。Plini は聴いたことなかったけど、ハードなプログレフュージョンという感じで良かったです。帰って早速色々チェックしましたよ。Cyclamen は激しいプログレデスという感じでした。
画像の3枚目は Plini です。
そして最後の記念撮影。
昨日無事CYNIC JAPAN TOUR終了致しました! 大変たくさんの方々にご来場いただきありがとうございました! CynicとPlini両バンドとても満足していました! 主催者としてご来場いただいた皆様に心から感謝致します! pic.twitter.com/jnBCj8YTOE
— CYCLAMEN (@thiscyclamen) September 7, 2015
Carbon Based Anatomy | |
Cynic
Season of Mist 2011-11-15 |
2011年作.
いきなり土着的な雰囲気のエスニック調な女性ボーカルが入り意表をつかれますけど,プロローグ的なその曲が終わると,2nd "Traced in Air" からの流れを汲む独特の浮遊感のあるテクニカルなプログレッシブロックとメタルの中間を行くようなサウンドが展開します.その後もエスニックな小曲をはさみつつ,独特の Cynic サウンドが展開します.この浮遊感は『スペースメタル』とでも呼べそうです.Gong のスペースフュージョンとはまた違う「スペース」感ですが,浮遊感と独特の空間の広がりが感じられますね.
既にデスメタルな要素は全くなく,メタル色も薄くなってきていますね.Opeth のような流れですね.:-)