KBB / Four Corner’s Sky

ヴァイオリン入りプログレ KBB の 2003 年作、2nd。ヴァイオリン奏者壷井彰久を中心にしたバンドです。

1st に比べてジャズロック寄りになったという評判を聴いてましたが、確かにそういう感じはします。曲によっては非常にフュージョン寄りの演奏です。ジャズロック的なスリリングさとシンフォ的なドラマチックな 味わいが丁度よくバランスされたという感想です。位置づけ的にはジャンリュックポンティ辺りと近いでしょうか(これも曲によりますが)。

変拍子ながらも軽快な “Discontinuous Spiral”、ドラマチックな “Kraken’s Brain is Blasting”、スリリングなソロが古き良き時代のジャズロックを彷彿とさせる “Back Side Edge”、静と動という感じのダイナミックな “Slave Nature” はプログレ的展開とフュージョン的展開が良い感じでミックスされています。聴き応えのあるアルバムですよ。

こちらで購入できそうです。

 

(2004年に書いたレビューに加筆)

Bondage Fruit / recit

1997 年作 3rd アルバム。このアルバムからインストになったらしい。

すさまじい迫力で迫ってくる音楽。きちっとまとまったぐちゃぐちゃな音楽とでも言ったらいいでしょうか(なんのこっちゃ?)。時折、全楽器が一体となってリズム・メロディの区別なく襲ってくるところが良いです。リズムが前面に出てくる部分も多いですね。

(1997年に書いたレビューを元に更新)

QUADRATUM From Unlucky Morpheus / Loud Playing Workshop

YouTube のオススメで出てきたこの動画!

うぉ〜、これは高校時代という青春時代を共に過ごした名曲やないですか〜!(おおげさ)インギーですよ!

これに続いてネオクラシカルの速弾きメタル系ギターリストが続々出てきたのでした。その後いつの間にかメタルなのかテクニカルジャズロックなのかわからなくなったりしましたけど、ハイテクという共通点で結びつく運命にあったのかも!(知らんけどw)

そして Dream Theater !!

他にもありますので色々チェックするといいですよ。

で、CD 買ってしまいました。

青春の Fusion の思い出 〜 Naniwa Exp. with Akira Wada

私の青春時代をともに過ごしたジャンルのひとつである Fusion。宇宙小女だいすきさんのコメントをきっかけに Fusion への回帰を行っていますが、その中でも「この演奏は私の音楽リスナー人生の中でも最高の演奏」と思えるひとつ紹介します。

関西が誇る Fusion バンド、ナニワエキスプレス。このバンドに結構意外な組み合わせな和田アキラをゲストに迎えた NHK FM の “Session ’85″(1985-03-02 放送)。

曲目は

  1. K-Bone Shuffle
  2. Oriental Makin’ Love
  3. Stick Freighter (with 和田アキラ)
  4. Orino (with 和田アキラ)
  5. Loving You, Sometimes Leaving You
  6. Charcoal Bleak

ナニワエキスプレスが和田アキラと一緒に深町純の曲を演奏する 3 曲目も意外で良いのですが、圧巻は 4 曲目の “Orino”。この曲は 3 名の合作ということもあるのか、組曲的な展開を見せるプログレ曲なのですが、この曲に和田アキラがゲストというドンピシャな組み合わせ。FM なので映像がないのが残念!!(このライブはエアチェック(死語)で録音した音源が手元にもあります)

序盤の清水興によるチョッパー中心のソロから内省的なメロデイアスな演奏から、一気にテーマへと流れ込んでいくところの変化も最高!

そこから一旦曲の進行が停止したようなところから、一気に疾走感溢れるドラムをきっかけとして一気に和田アキラのギターソロに流れ込んでいくところなんかも最高。この官能的かつテクニカルなスピード感あふれるソロは “Prism / Live Alive Vol.2” の “karma” のギターソロと並んで、私の中では今でも和田アキラの最高のギターソロとして記憶しています。このギターソロの後ろの東原力哉の疾走感あふれるドラムも、ギターソロを決して邪魔しないながらもしっかりドラムを聞かせていて最高です。

このギターソロから東原力哉の「ドンドンドドンドドン」というドラムをきっかけにまたテーマに戻るところも最高。

東原力哉と清水興の強力なリズム隊の音圧と、和田アキラの流れるようなギターソロが、高度に調和した奇跡の演奏ではないでしょうか。

この演奏は 40 年近く経ってもまったく飽きることなく、今でも最高の演奏です。

シティポップ(2)〜おっさんの独り言

シティポップのエントリーを書いた所、結構盛り上がりました。お返事できてなかったのですが、新たなエントリーで独り言を書いてお返事とさせていただきます(笑)。返事になってませんが。単なるおっさんの独り言。

「シティポップ」って具体的にどの辺りを指すのでしょう?とりあえず定番の Wikipedia を調べてみましょう。

音楽性の面でシティ・ポップの源流と一般に挙げられるのは、(中略)た大瀧詠一、山下達郎、吉田美奈子、荒井由実、竹内まりや、大貫妙子、南佳孝、大橋純子などがシティ・ポップの基盤を作り上げていったとされる

とありますね。まあわからないことではないのですが、私にとって

  • 大瀧詠一といえば “A Long Vacationn” です。「君は天然色」、「カナリア諸島にて」なんか、夏のリゾートですよね。「シティ」ではなく「リゾート」です
  • 山下達郎といえば “For You” です。キレのよいカッティングの “Sparkle” に代表されるように、こちらも夏のポップスですよね〜

というわけでこのあたりは「シティポップ」というよりは「リゾートポップ」な感じが…

https://www.youtube.com/watch?v=mf5Ra5cV-Ss

どう聴いても「シティ」じゃないですよね〜。シティに住んでた人がバブリーにリゾートでヴァケーションを過ごしてる感w

そもそも、「シティポップ」っていつ頃から言われるようになった言葉なんでしょう?この頃のこの手の音楽って「ニューミュージック」でしたよね(何が「ニュー」なんやねん?って今では思いますがw)。Wikipediaによると1970年代からニューミュージックの先鋭化として「シティポップ」という言葉た使われだしたそうですが、私は全く知らない…

どちらかというと角松敏生あたりが「アーバンナイト」という感じでシティポップ感感じますね。まあ角松もシティポップでしょうけど。

話はそれますが、角松の入り口は私はポップスとしてでなくフュージョンなんですよね。ポップスとしての角松を初めて聴いたのは活動凍結直前のベストアルバムです。これはレコード擦り切れるほど聴いた…と言いたいところですが、時代は既にCDですね。今でもたまに聴いているくらい好きで、この緻密なアレンジとコーラスワークは本当にすごいと思います。角松のシティポップはフュージョンでもありますよね(メンバー含めて)。

Agharta もかなり聴き込みました。

(打楽器の層が厚すぎません?w)

で、話を戻して(さらにそらして)、同じくレコード擦り切れるほど聴いたのが、インスツルメンタルアルバムである “Sea is a Lady”。これは日本フュージョン史上ベスト10に入る名盤じゃないですか? 「シティポップ」でなくフュージョンが私の角松の入り口です(音楽オタクの原点はフュージョンですので)

いやー、ゴージャス。私にとっての角松で最初に思い浮かぶのはシティポップでなくフュージョンですが、角松はシティポップと言われても納得。大瀧詠一山下達郎はちゃうやろー、ってことですw

そもそも、私は中学生から中二病的にフュージョンの世界に入ったので、あまりポップス聴いてないんですよね。”For You”と”A Long Vacation”はフュージョンどっぷりの前のYMOとかと一緒に聴いてた頃なので、ちゃんと聴いてましたが。

角松は20周年(↑の映像)でも35周年でも重厚さはかわらんですよね〜。村上ポンタ秀一!いまどき複数の打楽器いるなんてRovoくらいですよ!(知らんけどw)

ホント、この角松のフュージョンシリーズは本職のフュージョンがんばれって感じでしたね。これに勝てるのは高中、松岡、堀井くらいじゃないですか?(たくさんいるやんw)この映像は本当にフュージョンバンドのライヴを聴いているよう。

このエントリー書きながらバブリーな気分になりました。何の話してたか忘れましたが(タイトル無視、酔っぱらいが書いてますw)全然前のエントリーのコメントへの返答にはなってませんねw


で、きっかけの YUKIKA ちゃんですが、ESTi との専属契約を満了して新たな出発のようですね。今後シティポップ路線が続くのか、新しい道に進むのかわからないですが、がんばってほしいものです(まとめ)。


角松エントリーになりつつありますね。続けますがこの曲好きです。

という感じで私の音楽的な素養のかなり重要な部分を角松が占めてると思います。同じくらい大滝詠一の A Long Vacation と、山下達郎の For You は聴いてます。