Det Skandaløse Orkester / Tenk Om Noen Ser Deg

ノルウェーのアヴァンギャルドなプログレバンドの 2018 年作。

なかなか屈折した感じのサウンドで、ボーカル部分はフランク・ザッパ的なロックオペラかミュージカル的な味わいで Samla Mammas Manna のようにおちゃらけた音楽をやってます。このサウンドはかなり高度なテクニックが土台になっていますね。

実際、ボーカルが入った屈折したおちゃらけ部分から抜けた、楽器ソロ部分になると、テクニカルなジャズ的なノリになります。

YouTube で公開されている動画はザッパの曲なんかもやってますので影響を受けてるのかもしれませんね。

ライブもかなり奇抜な感じ😂

Cynic / Humanoid

私が最も好きなプログレメタルバンドのひとつ、Cynic が新曲を出していたのに 1 年も気づいていませんでした。何ということ! というわけで 2018 年初頭にリリースされていた作品です。

詳しくは公式ページの “News” を参照。

デジタル・シングルということで、この “Humanoid” 1 曲だけのようですね。しかし、解散したとかいうニュースもあったし、もうやってないのかと思ったらいきなり復活してました。と思ったら、解散はしてなかったようですね。

しかしその後、Paul Masvidal(Vo,Gt)は自身のFacebook上でCYNICは「解散しない」という声明を投稿しました。

CYNICが解散!?(あさってからでもいいかな・・・)

音楽的には前作からの流れをそのまま汲むもので、すでに「デスメタル」ではなくなっているのは当然として、すでにメタルですらない気もします。

個人的には「スペースメタル」という感じで捉えています。プログレバンド Gong なんかの流れの「スペース」と同じです。とは言ってもスペース・ロックに挙げられているバンドはあまり詳しくないので外してるかも。Gong の Radio Gnome Invisible 3 部作や Steve Hillage のソロの初期あたりと共通する雰囲気があるなあと。

また生で観たいなあ。

Nemo / Présages

個人的には、現役のプログレバンドでは最高のバンドのひとつではないかと思っているフランスの Nemo。このバンドは Spock’s Beard フォロワーという話ですが、個人的には Spock’s Beard より好きですね。どの曲も平均的に私好みのメロディとプログレっぽさがあるからかも。

このアルバムは持っているつもりだったけど実は持っていなかった 2003 年の 2nd(収録曲自体はライブ盤なんかで知ってる曲多し)。その 2nd を再録した作品が 2018 年にリリースされていたのでそれを聴きました。2003 年録音とは演奏が違うという話ですが、そういうわけで違いはわかりません。

非常にプログレを感じるのですが、ギター中心ですし、それほどプログレ的なトリッキーなメロディなわけでもなく、どちらかというとコテコテのギターロックな感じの泣きとラテン的な情熱のメロディに近い気がするのですが、コテコテ感がそれほど感じられないのは、フランス語の歌詞が出た途端にプログレ感が増して、コテコテなギターロック的なノリが薄まるからでしょうか。それなりにはギミックには富んでる気もするので、そういう面があるからかな?

現代シンフォの代表格と思っているものの、それほど「シンフォニック」なメロディがバンバン出てくる感じもないし、よくよく考えると結構不思議なバンドです。

宇宙少女 / WJ Please?

宇宙少女が The Show で初一位を獲得しましたね(2018-10-02)。最近時間がなくて K-POP 方面はなかなかレビューできておらず、他にも紹介したい作品はたくさんあるものの 1 位というニュースを聞いた勢いで宇宙少女から書いてしまいましょう。

直後の vlive(音量注意w)。EXY 号泣すぎて他のメンバーに顔全体覆われてしまってるw

さて、その “Save Me, Save You(부탁해)”、イントロから宇宙少女らしい叙情的でドラマチックな感じのメロディの曲で私好み!

作詞・作曲は Full8loom という制作陣ですね。作詞には EXY の名前も。調べると、WJSN だと “Dream Come True”、他のガールズグループだと Weki Meki の “Iron Boy” とか、Lovelyz の “Secret Garden”、Elris の “Focus” と言った曲を作ってますね。いずれも私の好きな曲です。

アルバム 2 曲目の “You, You, You” も同じ制作陣。こちらは爽やかでかわいい曲ですね。

このアルバム内だと “I-Yah” は “Save Me, Save You” と似た雰囲気ですが、こちらは EXY は入ってるものの、別の制作陣ですね。チェ・ヒョンジュン(최현준)さんは Twice の名曲 “You in My Heart”、April “Take My Hand”、その他 Sonamoo、DIA、UNI.T などの曲を手がけていますね。バラードにも名曲が多いような。このアルバムだともう一曲 “Hurry Up” という曲もこの人ですね。”Hurry Up” はスイング的な軽快で楽しい曲ですね。

4 曲目はバロック的なイントロから少し叙情的な雰囲気を漂わせながらの軽快な曲は April の “Yes, Sir” なんかの曲の制作陣ですね。

最後の曲もきれいな良い曲です。EXY が作詞作曲に参加のファンソングですね。

Lovelyz 4th mini album 『治癒』はなかなかの名曲揃い

遅ればせながら Lovelyz の新曲の紹介。いまさらですがw

活動曲 “That Day” は、今の春から初夏へ移り変わる時期にぴったりの爽やかで開放的な曲ですね。

作詞作曲・プロデュースは Sweetune とのこと。Sweetune といえば KARA が代表作なのかもしれませんが、Nine Muses の私の一番好きなレトロなディスコサウンドの頃の曲もそうなんですね。あとは Rainbow の “A” も結構好きでした。この Lovelyz はその辺りとはまた違う雰囲気ながら根底に流れるものが共通してるような気も(適当に言ってますw)。調べると Lovelyz の “Emotion”、”The” なんかも Sweetune だったんだ。

Sweetune による曲については

なんかを参照してください。

この曲を含めてこのミニアルバム、映像視ずに曲だけ聴いていたら、「ハッ」とする部分がところどころあるのですが、それがどれも Kei ちゃんのパートでした。

3 曲目の “미묘미묘해” (Mi-myo Mi-myo) も楽しそうに跳ねるような曲でいいですね。

4 曲目 “Temptation” は、透明感のある A メロから叙情的なサビへ変化するところが盛り上がる感ありますね。

5 曲目 “수채화” (Watercolor) が一番これまでの Lovelyz っぽい曲かも。しっとりと Lovelyz の魅力が感じられる曲ですね。

6 曲目 “Shining★Star”、シンプルにかわいく軽快に始まって一気に厚みのある流れるようなメロディに変化して盛り上がっていくところが良いですね。この曲は好きです。

全体的に Lovelyz らしさをたっぷり感じさせながら、これまでの曲とは違う雰囲気に満ちており、うまく作られてるなと感じます。収録曲もなかなかの名曲揃いだと思います。

(2018-05-10 追記)

コメント欄にて「KARA・少女時代 のち、LOVELYZ」様が深い考察をしてくださってます。併せてご覧ください😃