Iraklis / Se Allous Kosmous

専門店でギリシャのシンフォと書いてあったので買ったアルバムです。聞いた感じはちょっと違う印象を受けて、非常に民族音楽的な味わいのある、ローカルなロックという感じでした。

まず、全体的には、国内向けのラジオ放送を聞くと流れてきそうな感じの曲です(知らんけど)。ギリシャの B 級ロックという感じで、このエキゾチックな感じがプログレなのでしょうが、プログレ色はあまりないといっても良いと思います。

ただ、音楽的には結構色々な要素の音楽をやっている感じで、男女混成のコーラスのエキゾチックなローカルロックだったり、ジャズ的な雰囲気がしたり、たまにアメリカのカントリーミュージック風じゃないか? というような曲があったり(Dregs 聴いているのかと思うような)、ロックンロールみたいな曲があったり、いきなりボーカルが変な声で歌っていたりして笑えたり、そういう意味ではプログレなのかも?

(2000年ごろ書いたレビューを変更、更新)

Bare Infinity / The Butterfly Raiser

ギリシャのバンドの 2017 年作。3 月リリースなので今更感のあるレビューです。

シンフォニック・パワーメタルバンドとのことですが、私はパワーメタルがどんなカテゴリなのかよく知りません。メロディや演奏、コーラス・ワークはシンフォニックではあります。

ポップでキャッチー、かつドラマチックで、美しい声の女性ボーカル由来の透明感のある流麗なサウンドは気持ちよく聴けます。

アルバム 2 曲目は、北欧かケルトなフォーク・メタル風な雰囲気もあったりして、なぜギリシャで? という気もしますが (あの辺りでもこういう雰囲気のフォークあるの?)、これもまた良い感じに叙情的で良いです (動画は見つけられなかった)。

ライブで観てみたいですね。

Adonis Mitzelos / Beyond the light

ギリシャのギターリスト。録音は 1994 ~ 1999 年に N.Y. で行なわれたようです。Spyro Gyra (Fusion の方) のメンバーが参加しているのが面白いです。

音楽的にはシンフォニック色の濃い美しい音楽とギリシャの民族色の強い曲と Fusion が混在している感じで、1 ~ 7 曲目を占める組曲がその特徴をもっともよく現しています。組曲は非常によく構成されていて、色々な雰囲気の音楽の混在も自然に流れていきます。

面白いのは Fusion の Spyro Gyra のメンバーがシンフォニック色の濃い曲にも参加している事です。いつもの Spyro Gyra とはまた違っていて面白いですね。でも、いつもながらの Spyro Gyra 的なモロ Fusion の曲も入っています。シンフォ的な曲を Spyro Gyra メンバーが Fusion 的な演奏をし、Adonis Mitzelos がロック調に演奏している所は特に面白いです。

女性ボーカルの入った曲は非常にギリシャ的な静かで美しい曲で、こちらもまたすばらしいです。

(2000年に書いたレビュー)

Methexis / Suiciety

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ギリシャのミュージシャンの 2015 年作。

『ギリシャ人のコンポーザー&ギタリスト、NIKITAS KISSONASのコンセプト・アルバムで、なんと、メンバーにTHE ENIDのヴォーカル、ANGLAGARDのキーボーディスト、BIRDS & BUILDINGSのベーシスト、AGENTS OF MERCYのドラマーを迎え録音。』とのこと。

陰はないけど、ダイナミックレンジの広い抑揚の効いたシンフォ作品。ポップな面もある。