2022 年振り返り(K-POP 以外編)

(2022-01-09 紹介するのを忘れていたアルバムを追加したので日付も更新しました)

昨年は K-POP でさえも聴く時間が減ってた気がするのにそれ以外となると、もうココで紹介したアルバム数枚しかないんじゃ? って感じですが、一応 K-POP 以外も振り返っておきます。

K-POPの振り返りはこちら。

TEE / Total Edge Effect

これもレビューしようしようと思って時期を逸してしまったやつ。日本のシンフォフュージョンプログレ TEE の 5th アルバムです。

TEE は、フルートによる流れるような叙情的なメロディとテクニカルなギター、美しいキーボードが特徴的で、聴いていると幻想的な風景を浮かんでくるような感じですが、このアルバムでもその特徴が存分に感じられます。

1 曲目の出だしのピアノのメロディと続くフルートのメロディを聴いただけでもう存分に TEE の魅力が感じられてうれしい気分になりましたね。

フルート入ってことで、カナダの Maneige や、スペインの Gotic なんかと比べられたりすることが多いのかもしれませんが、TEE はもっとどこか懐かしい日本の風景が浮かんでくるような幻想的な美しさがあり、Gotic とはまた違った味わいがある気がします。

Brad Mehldau / Jacob’s Ladder

プログレに触発されたというこのアルバム、なかなかのプログレで衝撃的ではありました。

この曲なんて最高です。

Persefone / Metanoia

私がプログレメタルにより深くハマるきっかけとなったバンドのひとつ、Persefone のアルバムも今年序盤に出ました。

そして前作からの流れを組む組曲の Part3、ほぼインストの “Consciousness, Pt.3″、10 分を超える大作ですばらしいです。

期待通りの静と動の対比、デスヴォイスとクリーントーンヴォーカルの対比もすばらしく、ギミックに富んだ緩急をつけながらの展開もまったく飽きさせず、今でも結構聴いています。

JPL / Sapiens Chapitre 3/3: Actum

リリースを重ねるごとに Nemo との差異がなくなってきている気がする JPL。高品質のアルバムをリリースし続けているフレンチプログレシーンバリバリ現役のバンドです。

https://www.youtube.com/watch?v=0tXqUYKNOZo

このアルバムは 3 部作の最後を飾るアルバム。伸びやかなギターが気持ち良いシンフォプログレですね。

JPL ではなく、Nemo の 1st を再録したアルバムも出ていて、そちらも結構聴きました。


あとは新作ではなく過去を懐かしむ的なこの 2 枚も良かったです。どちらもかなり聴き込んだアーティストなので、こういう作品がリリースされるのはうれしいですね。

Minimum Vital / Live Minnuendo 2021

John McLaughlin / The Montreux Years

JPL / Sapiens Chapitre 3/3: Actum

私の好きな現代フレンチプログレバンドの一つ Nemo のギターリスト Jean-Pierre Louveton のソロプロジェクト JPL。

前作までは Nemo との区別が難しいほど音楽性は一致してました。今回の作品は最初聴いた時は初期 JPL に近いタイトな味わいを感じたので、原点回帰(ってほどの変化でもないけど)かな?と思ったのですが、何度も聴いてると近作からの流れであまり変わらないな〜と思いました。3 部作の最後の作品らしいですし、あまり変わってなくて当たり前なのかもしれません。

JPL / Sapiens Chapitre 2/3: Deus Ex Machina

https://www.youtube.com/watch?v=UTLikhanUe0

現代フレンチプログレを代表する(と思ってる)Nemo のギターリスト Jean Pierre Louveton によるプロジェクト JPL の 2021 年作。

流麗に盛り上がる Nemo に対して、よりロック回帰という感じでシンプルに縦ノリに進む JPL という感じでしたが、この作品は Nemo メンバーも迎えてやってるからか知りませんが、Nemo に寄ってきました。Nemo の新しいリリースはないので、こっちに融合された?

流麗に甘美に、そして少しギミックも織り交ぜながらのシンフォプログレ、安心して聴けますね。

JPL / Sapiens Chapitre 1/3: Exordium

21 世紀に入ってからのプログレアーティストでは 1, 2 を争う好きさである Nemo のリーダーである Jean Pierre Louveton のソロプロジェクトである JPL、もう 9 作目なんですね。2020 年作。

初期は(Nemo に比べると)タイトでストレートなロック色が強かった JPL ですが、近作はシンフォ色を強め、この作品はもうほとんど Nemo なのでは? という雰囲気です(ドラマー、キーボードは Nemo メンバーらしい)。

Nemo よりは少しハードなロックサウンドが感じられる部分があるので差別化はされてる気がします。Spock’s Beard なんかの影響を感じますが、フレンチ独特の角の取れた感じが私は好きです。

初期のシンプルな曲調に比べると、複数の味の組み合わせでより層の厚い曲調で、静と動の対比、柔らかながらもギミックに富んだ構成がいかにもフレンチシンフォという感じです。ギターによる伸びやかなシンフォサウンドも気持ち良いです。