荒々しいギターがかっこいいパワーあふれるジャズ・ロック。
硬派で荒々しいジャズ・ロックにブリティッシュ・ジャズやブリティッシュ・ジャズ・ロックとクリムゾンのスパイスを効かせた感じ。
タイトルは適当です(ヲイ😅トランスほぼ知らないしw
ノルウェーのヴァイオリニスト、キーボーディストの Ola Kvernberg の作品で、ジャズ・ロック作品ということで買ってみました。
“Prologue” という曲名の通り、静かに始まるイントロ的な曲はどちらかというとシンフォニック・ロックのオープニングのようで、プログレ作品を予感してしまいますが、その後続く 2 曲目はエッジの効いたギターの音が印象的なジャズ・ロックな雰囲気が印象に残ります。
しかしその後聴き進めると、ドラムが超高速にテクノのような機械的なリズムを人力で叩き出しており、これはもしかして ROVO や Shobaleader One と同じようなカテゴリに入る音楽ではないか、と気付かされます。
曲から受ける印象は鋭いエッジの効いたギターから受けるジャズ・ロック色、ハモンドの音色から受けるプログレ色が前面に出てくるので、あまりハウス、テクノ、トランス、エレクトロニカなどの印象はありませんが、機械的なリズムの上でヴァイオリンが伸びやかに演奏するあたりは、まさに ROVO のようなトランスを感じます。
そういえば、ヴァイオリンとツインドラム+パーカッションによる分厚いリズムは ROVO と共通するところで、北欧の ROVO と呼んでおきましょう(笑)。
ちょっと調べると、この Ola Kvernberg はこの手の現代的な音楽だけでなく、伝統的なジャズもこなすようですね。
以前「フレンチプログレお気に入りアルバム10選」という企画をやったあと、特に同様の企画はしていませんでしたが、K-POP関連エントリで “KARA・少女時代 のち、LOVELYZ” さまとのやりとりで何か急に書きたくなってきたのがこの企画です(この辺りの投稿のコメント)。
イタリアン・プログレのお気に入りのうち、私が勝手にメジャーどころと思うアーティストは抜いて 10 個選んでみたいと思います。10 選ぶだけですので順序はお気に入りの順序とかとは関係ありません。まあどのまでがメジャーでどこからはメジャーでないかは微妙ですが、今回候補を選んで「これはメジャーかな」と思って抜いたのは、Arti、PFM、Area、Banco などですね〜。
超絶技巧ジャズ・ロック・メタル・プログレという感じです。以前レビューを書いているのでそちらをどうぞ。
ヴァイオリニストが先日の PFM でメンバーとして来日していましたね。
休日の朝、寝起きに聴きたい、そんな音楽です。こちらも以前のレビューをどうぞ。
このアルバムの 1 曲目がすばらしいのですが、YouTube では適当な音源を見つけられなかったので、Amazon で試聴できますのでどうぞ。
アルバムの 7 曲目、この曲もすばらしいです。
美しく緻密で出だしのピアノの荘厳なメロディを聴いただけでもう一気に曲に入り込んでいってしまいますね。
こちらも以前のレビューがありますのでどうぞ。
Etna より前は Flea という名前でサイケデリックなハードロックを演奏していたのが、突然変異した超かっこいいジャズ・ロック。作品はこの 1 枚だけです。イタリアの Return to Forever とでもいいたくなるようなエキゾチックでテクニカルな演奏が特徴。情熱的で突っ走るようなメロディと演奏ですね。
ちなみに Flea はこんなです。これがどうしたら Etna になるのか(笑)。とはいえ、この曲も 20 分超ありますのでプログレですね :-p
ヴェローナ出身のジャズ・ロックバンド。ジャズ・ロックとは書いたものの「ロック」を軸足に置いたジャズ・ロックサウンドです。ハイテクですが、Deus Ex Machina のようなぐいぐいくるようなテクニックの嵐も激しさもなく、さりげなくハイテク、抑えた演奏から知性が感じられる、そんな音です。
これからも楽しみなバンドだったのにメンバーのひとりが亡くなったためそのまま消滅したか。
ライブ映像も残ってます。前〜中盤にかけてシンセを中心とした静かな演奏から急に切り替わり、後半テクニカルにスピードアップするところがハイライト。
こちらは流れるようなテクニカルな演奏の中にカンタベリを感じる演奏。
従来は Genesis 系の王道を行くちょっと B 級の雰囲気のあるシンフォという感じのバンドだったと思いますが、中心人物である Fabio Zuffaniti の別プロジェクト Höstsonaten との差別化を図るためか、この作品で急にジャズ・ロック的な要素を取り入れたトリッキーなサウンドに変化しました。急に B 級感がなくなって一級品のプログレバンドになったと思います。
先に紹介した Finisterre のメンバー Fabio Zuffanti のソロプロジェクトになるのかな(よく知らない)、Höstsonaten。このアルバムは 2012 年の作品ですね。
Höstsonaten はどのアルバムを取っても結構名盤揃いなので、このアルバム以外でも四季作の “Springsong”、”Winterthrough”、”Autumn Symphony”、”Summereve” も良いです。
本当に美しい情景が浮かんでくるような、シンフォニック・ロックの王道を行くようなサウンドです。
ほわ~っとした雰囲気が特徴的な叙情的な優しいサウンドが特徴的なバンドの 1992 年作です。
もしかしたら録音が悪いせいなのかもしれないのですが、輪郭のはっきりしない浮遊感ある音がその優しいメロディにぴったり合っています。この曲は 22 分に及ぶ大作ですね。これもまさしくシンフォプログレ!
1978 年に一枚だけアルバムをリリースしたジャズ・ロック系バンド Bella Band。確か King のプログレシリーズにも入っていたはず。
ジャズ・ロック的な流れるようなテーマは管楽器の音由来でカンタベリっぽく、管楽器のソロに入るとさらに Soft Machine っぽくなりますね。ギターは結構ワイルドな感じでゴリゴリ攻めてき、キーボードが Fusion 的なソロを演奏し、一気にオーソドックスなジャズ・ロック的サウンドに引き戻される感じです。かっこいい。
1988 年から活動しているイタリアン・プログレの王道を行くようなサウンドが特徴のバンド。あと、どこか垢抜けない B 級さが感じられてそれがなぜか魅力です。演奏もばたばたした学園祭ロック的なところがあって B 級さを際立たせます。
このアルバムは 2016 年リリースですが、その泥臭い垢抜けなさはそのままです。
演奏力がなくても曲が良ければ十分に魅力的であることを語っている 21 世紀には珍しいバンドです(20世紀には結構ありましたねw)。
過去に似たような企画をやってました。ご参考にどうぞ。
今年最初のライヴはプログレでした。
PFM は初期作品からまんべんなく聴いているのですが、メロディが思い浮かぶのは一部の曲だけだし、曲名は覚えてないし、大部分の曲はわからないので、行こうかどうか少し迷いましたが、迷ったら行くの法則で行ってきました。イタリア語の曲名は覚えられない上に同じ曲で英語曲名があったりとカオスですよねw
行ったのは 2 部です。初めてのPFMでした。
最近新譜が出ましたし、新譜はそれほど聴き込んではいないものの、上質なイタリアン・ポップス的な要素を強く感じて、あまりプログレ的な感じはしなかった印象だったので、ライブも新譜中心にポップス寄りなのかなと思っていました。
ところが! うれしい誤算でした。演奏はどの曲もプログレッシヴだし、選曲も初期の曲も思った以上にやっていました。改めて新譜を聴き返してみると結構プログレッシブな要素もありますね。
ほぼ時間どおりに始まったライブの一曲目はこれ!!「もうこの曲だけでも聴けたらライブ来た意味があるよね」とうれしくなりながら聴いていましたが、そう感じる曲はその後も続々と演奏されました。
こんなのとか聴けたらもう涙ちょちょぎれますよね。
序盤は Franz Di Cioccio さんはドラムで、ボーカルは Alberto Bravin さんが、途中からドラムを交代して Franz Di Ciocci さんが前に出て歌っていましたね。Alberto Bravin さんのボーカルも品があってすごく良かったし、ギターにキーボードに大活躍でしたね。
そしてヴァイオリンがかなりフィーチャーされていたのも良かったです。あとで知りましたが Alessandro Bonetti さん、Deus Ex Machina の人ですよね、納得。縦横無尽のヴァイオリンソロがすごかったです。迫力ありましたね。
そしてアンコールはこれ!いやー、もう予想を遥かに越えた素晴らしいライブでした。
東京はセットリストがツイートされていますね。
PFM満喫!虫田先生引退で見に行くか迷いましたが、若手5人を従えパワーアップし、近作から4曲、過去作品からも満遍なく演奏し、現在進行形のバンドが見れて嬉しかったです。時間がおしてしまってアンコールのセレブレーションカットが残念でしたが、本編だけで大満足!チョッチョ先生の酔拳も健在(^^; pic.twitter.com/5MvdFiYxXO
— ケロヲル (@kerohru) 9 January 2018
PFM来日公演、ビルボードライブ東京、2018年1月10日、セットリスト。(9日1stステージはアンコールなかったらしいですが曲は両日共通?) pic.twitter.com/ZePuXaXvLS
— 秋山あゆ子 (@aa6464) 10 January 2018
Facebook には東京のライブの一部が動画で上がっています。