Ichthyander Dad’s Only Dolphin / Playing Live At One Music Fest

このエントリーは 2020 年 9 月に書いたものですが、毎日報道されているニュースを見てるうちに、ウクライナの素晴らしい音楽を思い出して聴いたりしています。その中の一つ。早く平和が戻りますように。というわけで改めて日付を変えて更新です。

ウクライナのバンドの 2015 年作。これはなかなかすごいバンドじゃないですか!? 1994 年に結成してしばらく活動後解散、2014 年に再結成とのことです。

アルバムと同じ演奏の映像ですかね、あったので貼り付けておきます。

系統からすると 1 曲目はクリムゾン系ですね。ヴァイオリンによる攻撃的なメロディが緊張感があってたまりませんね。

全編そんな感じかと思うと 2 曲目はまた違う曲調です。どこかでこんな雰囲気のバンドあったなあと思うけど思い出せない。全編インストで、ジャズロックでバラエティ豊かな曲調で楽しませてくれます。

(2020年9月に書いたレビューに加筆)

Mad Fellaz / Road to Planet Circus

イタリアのバンドの 2022 年作。

プログレ然とした味わいは一聴したところあまり感じなかったりするのですが、イタリアらしい開放的なひねりの効いたサウンドを聞かせてくれます。特に↑の曲はあまりプログレらしくない感じしますね。ただ、アルバムを聴き進めると結構アヴァンギャルドな雰囲気のする、色々な音楽の要素を感じる多彩なサウンドが堪能できます。

トランペット、サックス、フルート、マリンバなど色々な音が聞こえてカラフルな感じですね。

この(↓)風貌なんかもあまりプログレっぽくなくていいですね😂

こっちは結構ひねりの効いたプログレサウンドな気がするけど、ブルージーな雰囲気があったりするので、「ザ・プログレ」という感じではないかも。ザッパとかそんな感じもちょっとしますね。

このバンドはアルバムによって結構雰囲気が違うようです。

Omega / Testamentum

書きたいブログエントリがたまってますがまずはこれから。ハンガリーの Omega の 2020 年作。17作目らしいです。

ハンガリーといえば個人的には真っ先に After Crying と Solaris が思い浮かびます。After Crying は室内管弦楽的なシンフォ、Solaris は東欧らしいカチッとしたシンセ+泣きのギターのガチッと型にはまった感の強い緻密なシンフォという感じですが、Omega は後者の雰囲気でしょう。

実は私は Omega を聴いたことはなかったのです(名前はもちろん知ってました)。1962 年結成(!)の国民的ロックグループのようです。時代によっても曲調は違うようですが、このアルバムでも曲によって結構雰囲気が違う気がします。

ただ、基本はカチッと緻密な東欧らしいシンセ、それも 80 年代の東欧の雰囲気が残るアナログシンセ的なサウンドに、それとは対象的に思える人間味あふれるコテコテの泣きのギターが特徴です。ボーカルも短波ラジオの電波に乗って東欧からやってきたような妙な距離感があります(なんのこっちゃw)。

キタキタ 1980 年の東欧サウンド!時代は戻ってほしくはないけど、サウンドは戻っても OK!!

ギターだけ聴いてるとどっしりとしたブルージーなハードロックという感じで、ボーカルは共産時代東欧にありがちな、西側ロックへの憧れを持ちつつもアーティスティックに仕上げないといけない東欧の時代背景を感じるような(実際は知りません。あくまでイメージですw)ポップに接近しながらも、カチッと真面目に歌い上げる雰囲気が独特の雰囲気でこれがまたたまりません。

アルバムは序盤は結構プログレな感じの壮大な感じがする曲で幕をあけますが、途中は結構コンパクトなロックに仕上がってたりと、結構飽きずに最後まで聴き通せる感じはします。

このコッテリとしたギターとカチッとしたシンセ、アートと娯楽の間をすり抜けるようなボーカルをたっぷり堪能してください。このサウンドが 2020 年に出てきたのがすごい!

Bondage Fruit / recit

1997 年作 3rd アルバム。このアルバムからインストになったらしい。

すさまじい迫力で迫ってくる音楽。きちっとまとまったぐちゃぐちゃな音楽とでも言ったらいいでしょうか(なんのこっちゃ?)。時折、全楽器が一体となってリズム・メロディの区別なく襲ってくるところが良いです。リズムが前面に出てくる部分も多いですね。

(1997年に書いたレビューを元に更新)

Iraklis / Se Allous Kosmous

専門店でギリシャのシンフォと書いてあったので買ったアルバムです。聞いた感じはちょっと違う印象を受けて、非常に民族音楽的な味わいのある、ローカルなロックという感じでした。

まず、全体的には、国内向けのラジオ放送を聞くと流れてきそうな感じの曲です(知らんけど)。ギリシャの B 級ロックという感じで、このエキゾチックな感じがプログレなのでしょうが、プログレ色はあまりないといっても良いと思います。

ただ、音楽的には結構色々な要素の音楽をやっている感じで、男女混成のコーラスのエキゾチックなローカルロックだったり、ジャズ的な雰囲気がしたり、たまにアメリカのカントリーミュージック風じゃないか? というような曲があったり(Dregs 聴いているのかと思うような)、ロックンロールみたいな曲があったり、いきなりボーカルが変な声で歌っていたりして笑えたり、そういう意味ではプログレなのかも?

(2000年ごろ書いたレビューを変更、更新)