Tako / U Vreći Za Spavanje

旧ユーゴスラヴィアのバンドの 2nd アルバム。

インストの少しジャズロック色のあるシンフォニックロックです。少々民族音楽色もあります。

東欧らしさ爆発の陰のある叙情的な作品です。少し抑えようとしながら (別にそうしているわけではないでしょうけど ^_^;) も抑えきれないというような感じの泣きのメロディが印象的です。

(2002年に書いたレビュー)

https://www.youtube.com/watch?v=aoucYCyFdrU

Cast / Power and Outcome

かつての B 級感はどこへやら、定期的に高品質なシンフォニック・ロックを提供してくれるメキシコの Cast の 2017 年作です。

今回も、畳みかけるようにめまぐるしく展開していく Cast 節は健在。南米独特の優しいメロディから畳み掛けるような演奏といいながらあまり忙しい感じはしません。

1 曲目から、前作から加入のヴァイオリニストによるドラマチックながら、なぜか南米の香りが漂ってるように思えるのは気のせいでしょうか? 序盤のギターはメタリックですね。

Cast といえば、どちらかというとメロディとギターの独特の柔らかさによるシンフォ感が特徴だった気がしますが、このアルバムではキーボードによる、はシンフォニック・ロック的なビンテージ感がこれまで以上に増している気がします。

もう Cast は全く試聴せず、アルバム出たという話を聞いたらすぐに購入しますが、今回もその信頼にしっかりこたえてくれる良作です。

Synkopy & Oldřich Veselý / Slunečních hodiny

Modry Efektに在籍したキーボーディストが参加した 1981 年発表のシンフォニックロック。

元々 Synkopy に在籍後、Modrý Efekt に加入後、戻ってきて発表した作品ということでしょうか。

そして Modrý Efekt でも聴けた独特の声質のボーカルによる哀愁の歌がここでも聴けます。独特の泥臭さを持ちながらも,なぜかそんなに古くさくも感じない、ドラマチックなシンフォニック作品に仕上がっています。

Solaris / Noab

Solaris のアーカイヴ集の第二弾、”Marsbéli krónikák” 以前のライブの音源集とのこと。

時おり聞き覚えのあるメロディやフレーズが飛び出すので,その後の曲のアイデアだったのでしょう.演奏は Live in L.A. などのように完璧とまではいかないけど、かなりの完成度です。

曲自体は十分に練られていないような雰囲気もありますが,フルート中心のまさしく後の Solaris サウンドそのままなので、当時から相当な完成度を持った曲を、かなりのテクニックで演奏していたことが分かります。

Solaris / Marsbéli krónikák

日本盤が“火星年代記”という名前で出ているソラリスのスタジオ盤。名盤ですね。

コテコテな泣きのメロディとカチッとした打ち込みのように正確な演奏という、一見反するような要素が独特の雰囲気を出しているバンドですね。

それぞれの楽器がかなり違う感じの音をしているにも関わらず、音楽全体としてはきちんとまとまっているところがすごいです。シンセの演奏のせいか、きっちりとまとまった音楽という印象が強いですが、なぜかスケールが大きく感じます。

(昔書いたレビューに追記)

(↓最も好きな “Martian Cronicles – Part III” の始まる辺りから再生されるようになってます)