Cast / Power and Outcome

かつての B 級感はどこへやら、定期的に高品質なシンフォニック・ロックを提供してくれるメキシコの Cast の 2017 年作です。

今回も、畳みかけるようにめまぐるしく展開していく Cast 節は健在。南米独特の優しいメロディから畳み掛けるような演奏といいながらあまり忙しい感じはしません。

1 曲目から、前作から加入のヴァイオリニストによるドラマチックながら、なぜか南米の香りが漂ってるように思えるのは気のせいでしょうか? 序盤のギターはメタリックですね。

Cast といえば、どちらかというとメロディとギターの独特の柔らかさによるシンフォ感が特徴だった気がしますが、このアルバムではキーボードによる、はシンフォニック・ロック的なビンテージ感がこれまで以上に増している気がします。

もう Cast は全く試聴せず、アルバム出たという話を聞いたらすぐに購入しますが、今回もその信頼にしっかりこたえてくれる良作です。

Cast / Vida

cast

1978 年結成の超長寿バンド、メキシコのネオプログレ/シンフォニックロックバンドの 2015 年発売の 19 枚目のアルバム。

90 年代前半に初めて聴いたころはリズムがバタバタしてる B 級感漂うバンドでしたが、21 世紀に入る前にはすっかり上質のシンフォニックロックバンドに変貌し、今では安心して聴いていられるバンドになりました。

ジェネシスのフォロワー的な味わいだけでなく、ラテン特有の開放的な明るさと、小刻みに目まぐるしく変化するギミックの効いたテクニカルな曲と演奏でオリジナリティ溢れるサウンドになりました。このアルバムもその路線から大きく変わることはなく、キタキターという感じで安心して聴けました。音もそれほど昔と変化しているわけでないわりには、古臭さも感じられません。

期待通りの先の読めない Cast サウンドで、耳に心地よくてオススメですよ。