Modry Efektに在籍したキーボーディストが参加した 1981 年発表のシンフォニックロック。
元々 Synkopy に在籍後、Modrý Efekt に加入後、戻ってきて発表した作品ということでしょうか。
そして Modrý Efekt でも聴けた独特の声質のボーカルによる哀愁の歌がここでも聴けます。独特の泥臭さを持ちながらも,なぜかそんなに古くさくも感じない、ドラマチックなシンフォニック作品に仕上がっています。
1981 年リリースのジャズロック作品。これ以前は泥臭い感じのするジャズロックでしたが、この作品は洗練された感じで、流れるようなメロディが特徴です。ギターとキーボードが絡み合うように複雑に ソロを展開していきます。ギターは RTF 時代のアル・ディ・メオラ的な味わいもありますね。前作までのゴリゴリとした感じのソロの雰囲気も少し残しています。少し泥臭さが消えたぶん、東欧独特の雰囲気が少し減退したように思えるのはちょっと残念です。しかし、以前より曲にヴァリエーションが増えたような気もします。
とにかくメジャー級のジャズロック / フュージョンアーティストと比べても全く遜色のないハイレヴェルなジャズロック作品です。
(昔書いたレビュー)