Solaris / Nostradamus 2.0 – Returnity

1999 年リリースの “Nostradamus – Book Of Prophecies” の続編とのこと。

少しゆったりしたリズムでカチッとした東欧らしい演奏という Solaris らしさ満点。聴いているだけで「うぉー、Solaris や〜」とうれしくてニヤニヤしてしまう感じです。カチッとした演奏ながらもエモーショナルなギター、20 世紀っぽいシンセ、これぞ Solaris という叙情的なフルートも健在です。

どこかで聴いたようなメロディと思うのは続編だからでしょうか、同じメロディが使われている?

Solaris / Noab

Solaris のアーカイヴ集の第二弾、”Marsbéli krónikák” 以前のライブの音源集とのこと。

時おり聞き覚えのあるメロディやフレーズが飛び出すので,その後の曲のアイデアだったのでしょう.演奏は Live in L.A. などのように完璧とまではいかないけど、かなりの完成度です。

曲自体は十分に練られていないような雰囲気もありますが,フルート中心のまさしく後の Solaris サウンドそのままなので、当時から相当な完成度を持った曲を、かなりのテクニックで演奏していたことが分かります。

Solaris / Live in Los Angeles

1995 年の ProgFest の演奏を収めたライブ盤。あの火星年代記がライブで蘇る!

スタジオ盤のカチッとした演奏に少し荒々しさを加えながらも、緻密さは全く失われていないという演奏で、私はスタジオ盤よりもこちらを先に聴いたというのもあり、まずはこちらを推します。

古き良き時代のピコピコ、ピューピューとした電子音が混じるアナログシンセに、コテコテの泣きのメロディのギターと叙情的なフルートという一見アンマッチな組み合わせが、時代物のSFちっくな雰囲気と、歴史物的な雰囲気を出しており、タイトルの「年代記」というタイトルとよくマッチしてる気がします。この組み合わせだからこそ、コテコテすぎる泣きのギターもクサくならず、全体的にまさしくシンフォロックという感じの壮大さを感じさせてくれます。

Solaris / Marsbéli krónikák

日本盤が“火星年代記”という名前で出ているソラリスのスタジオ盤。名盤ですね。

コテコテな泣きのメロディとカチッとした打ち込みのように正確な演奏という、一見反するような要素が独特の雰囲気を出しているバンドですね。

それぞれの楽器がかなり違う感じの音をしているにも関わらず、音楽全体としてはきちんとまとまっているところがすごいです。シンセの演奏のせいか、きっちりとまとまった音楽という印象が強いですが、なぜかスケールが大きく感じます。

(昔書いたレビューに追記)

(↓最も好きな “Martian Cronicles – Part III” の始まる辺りから再生されるようになってます)