Ne Obliviscaris Urn Asian Tour 2019 @ FANJ twice

まだ具体的にいつかはわからないけど、来年には行けると思うよ。

【インタビュー】NE OBLIVISCARIS(hmv)

と2017年のインタビューで語っていたものの来ないなあと思っていた Ne Obliviscaris が 2019 年に来日!と聞いたので、楽しみにしていました。

会場はアメリカ村の 350 名程度キャパの FANJ twice というところ、地下ですが、会場は高さがあり、客席は二階分あるところでした(二階席部分は関係者席になってましたが)。

開場時間には 20 名程度、Death Rattle のころは 5,60 人と言った所だったと思いますが、Wolfheart の頃にはだいぶ増え、Ne Obliviscaris では 100 名以上は入っていたと思います(ちゃんと数えてません)。

Death Rattle

最初はアメリカの Death Rattle(http://www.deathrattlemetal.com/)。3 曲か 4 曲程度で 30 分ほどのステージでした。

一度だけ聴いて、ほぼ予習なしで当日を迎えました。一度聴いた時は一本調子で単調かな?と思ったのですが、生で聴くとストレートな迫力で押しまくるという感じで、迫力があり楽しめました。帰り際に全員に CD を配っていました。

Wolfheart

ふたつめはフィンランドの Wolfheart。メロディックデスメタルバンドらしいですね。

こちらは Apple Music で最新作をチェックして何度か聴きました。日本人好みの北欧らしいドラマチックなメロディで結構気に入って聴いていました。

生で聴いてもその印象は変わらず。でかい男三人が仁王立ちになって迫力満点です。

全体的に静かに叙情的なメロディで始まっていきなりスピードを上げて疾走するところの変化で「うぉー」と気分も盛り上がります。途中のギターソロなんかはモロ北欧メタルという感じのドラマチックで叙情的なメロディで、デス独特の疾走感と手数の多いドラムの中からそのメロディが浮かび上がってくるところが良いですね。

Ne Obliviscaris

そしていよいよ本命の Ne Obliviscaris !!

前ふたつのバンドも迫力と疾走感でスゲーと思って聴いていましたが、やっぱりこのバンドが好きでライブに行ったというひいき目もあるからか、このバンドは格の違いを感じました。

ヴァイオリンの美しいメロディから十分にためてから一気に疾走しだすところ、疾走してるかと思ったら急停止したりひっかかるように進行すると言った、一本調子で進行しない緩急の効いた曲、美しくかつテクニカルに畳み掛ける演奏が深みを感じさせますね。

デスヴォイスと伸びやかなクリーンヴォイスによるヴォーカルの厚みも曲全体の重厚感につながっている気がします。

“Libera” だったと思うけど、全員で合唱したのも気持ちよかった。

とにかく曲への入り込み方が他のバンドと全く違うくらい熱狂しました。もちろん聴き込みが違うし好きなバンドだというのがあるのでしょうけど。

観客のほぼ全員がメタルとして聴いていたのだと思いますが、まさしくプログレッシヴな演奏でした。プログレです。

Eyrie

Worfheart と Ne Obliviscaris の Setlist はこちらのブログに載っています。

Holy Lamb / Gyrosophy

ラトビアのプログレバンドの 2015 年 4th アルバム。

結成は 1991 年で、なんとその当時はスラッシュメタル系のバンドだったようです。このアルバムからはそんな片鱗も見えませんけども😂

なかなか不思議な雰囲気のバンドですね。バンド名からは Yes フォロワー?と思ってしまうのですが、そういう要素を感じなくもないですが、ちょっと全体的な雰囲気は違いますね。

Camel 的なゆったりとした暖かさを感じるメロディでありながら、ギミックに富んだテクニカルなところもあり、更には東欧やロシアのようなかっちりとした機械的なシンフォサウンドの雰囲気もあり、少し民族音楽的な雰囲気も感じますね。ゆったりとしたところはフィンランドの Pekka あたりに通じる所があるかも。

開放的でカラフルなサウンドで、ほどよいポップさも持った高品質なプログレですね。

Maryson / On goes the Quest (Master Magician II)

Thijs van Leer がフルートでゲスト参加しているネオプログレ系シンフォバンドの 1998 年作 2nd。確か同じタイトルで絵本だったか本があり、それに対応したコンセプト作だったと思います。

叙情的でポップなメロディと伸びやかなギターが特徴的で気持よく聴けます。Pendragon 辺りが好きな人にはおすすめ。

Kino / Picture

Marillion, Arena, It Bites 等の参加メンバーの作品。

このメンバーから想像出来る期待通りのサウンドです。適度にポップ で、計算しつくしたという感じの繊細さとシンフォ的な壮大さのサウンド で非常に気楽に聴けます。

このメンバーだから、余計な凝ったことはせずに期待通りのサウンド をきかせてほしい、という期待を裏切らない作品。

(2005 年に書いたレビューを一部変更)

Kaseke / Põletus/Sõnum


エストニアのグループの 1981 年の 4 曲入りの EP と 1983 年のアル バムからの曲を収録した CD です。Ruja と In Spe のメンバーを中心に結成されたグループのようです。

全曲インストで、少しシンフォ色もあるフュージョンという感じでしょうか。非常に機械的なリズムの上でギターが自在にソロを弾いているのが印象的です。機械的な部分が、ある枠があって、その中で 精いっぱい演奏しているという印象を受けます。クールな感じの昔懐かしいテクニカルフュージョンという感じですね。元々フュージョンが好き、という人以外はちょっと退屈かもしれません。でも、1980 年代のジャズ・フュージョンが好きならいけるかも。

もう少し枠を取り払うようなワイルドな演奏が欲しいなと思って いたら、5曲目あたりからドラムもぐっと人間らしくなり、ノリのよいフュージョンという感じになってきます。

EP からの曲はラフですが、かちっとした感じがなく自然体という感じでより良いですね。フルートが入り、演奏も LP よりは多少ジャ ズ的な要素が感じられるフュージョンになりますね。