Iona ファンは必聴という売り文句で買ったので、最初 Iona と比べて聴いてしまっていたのですが、Iona と比べるとケルト風味無し、使われている楽器も特色がないので、Iona 的な見方からすると特色がなくて、どうしても聴き劣りしてしまうのですが、ふと気づいたのですが、このバンドはそういう点で見るバンドではなさそうなんですよね。
どうしても比べてしまうのが、少し哀愁と漂わせたような泣きのギターを中心としたロックに透き通るような女性ボーカルが乗る構成だからなのでしょうが、こちらのバンド は女性ボーカルを何度も重ねる事により重厚感と透明感とスケールの大きさを表現しようとしているように思えます。
雰囲気も Iona のようにヌケのよい気持ち良さというよりは、少し内向的な叙情的な美しさを感じます。頭の中に色々な美しいイメージが浮かんでくるような音楽です。
(2001年に書いたレビューを一部調整)