Sloche / Stadacon

1st よりもプログレとより聴きやすいフュージョン路線に寄った感じのする 1976 年作 2nd。

ギターは相変わらずのゴリゴリジャズロック路線ながらも、キーボードがよりシンフォニックロックに寄ったサウンドを聞かせ、ある意味 1st よりは耳に心地よいサウンドとなりながらも、ギターのゴリゴリ感からくるジャズロック・フュージョン感が私には心地よくて聴きやすいです。

熱い情熱がほとばしるサウンドなら 1st、良くまとまった高度に洗練されたサウンドが聴きたいなら 2nd というところでしょうか。

Sloche / J’un Oeil

1971 年結成のケベック産ジャズロック系バンドの 1st。1975 年。

出たしの浮遊館が Steve Hillage を感じさせて、そういう方向に行くのか?と思いましたが、その後は知性あふれる感じの漂う当時のフュージョンを感じさせるサウンドが展開されます。

ケベックらしさの感じる直球のジャズロック感を感じるギタープレイと、その角を取るようなキーボードのプレイが良い感じにミックスされて、ケベックらしいサウンドが産み出されている感じがします。ギターは結構ゴリゴリ感あるプレイですが、キーボードでその角を取っている感じがしますね。

「Lovelyzの優雅な秋夕」

Lovelyz の秋夕動画、ご覧になりましたか?(まだの方は日本語字幕ありなのでぜひ!)

(推しグループなので贔屓目あるので差し引いて読んでください)

動画中にもあるように「空白期間」なのでメンバー同士も「お久しぶり」なようですね。

ちなみにお久しぶりってことは、丁度こないだのイベント(Mokkoji)の日のころに撮影ですかね? この日に周辺にソウルが髪を切ってるので、しかも久しぶりって言えるということはこないだ出たイベントの時くらいしか…

メンバー間のちょうど良い距離感が感じられつつ、この動画を見たら Lovelyz は 7 年の壁を超える!と思ったのは私だけ?(贔屓目)

時折出てくる昔の映像や画像がかわいい😍

Neuschwanstein / Battlement

https://www.youtube.com/watch?v=tW63y1vpJvA

ドイツのバンドの 1979 年作 1st。

ボーカルが一聴しただけで Peter Gabriel 風だと分かる Genesis フォロワーなバンド。他ももちろん Genesis 風ですが、アコースティックギターとフルートがオリジナリティを出していて良い雰囲気です。

ボーカルとフルートが絡む 1 曲目は、叙情的な味わいと独特の軽快感があって、Camel 風でもあり Genesis 風でもあるようで、所々現代的なポンプ的な所も顔を出したりしてなかなか多彩で、繊細な所もある好作品です。カラフルなキーボードもいいですね。

(1998年に書いたレビューに加筆)

青春の Fusion の思い出 〜 Naniwa Exp. with Akira Wada

私の青春時代をともに過ごしたジャンルのひとつである Fusion。宇宙小女だいすきさんのコメントをきっかけに Fusion への回帰を行っていますが、その中でも「この演奏は私の音楽リスナー人生の中でも最高の演奏」と思えるひとつ紹介します。

関西が誇る Fusion バンド、ナニワエキスプレス。このバンドに結構意外な組み合わせな和田アキラをゲストに迎えた NHK FM の “Session ’85″(1985-03-02 放送)。

曲目は

  1. K-Bone Shuffle
  2. Oriental Makin’ Love
  3. Stick Freighter (with 和田アキラ)
  4. Orino (with 和田アキラ)
  5. Loving You, Sometimes Leaving You
  6. Charcoal Bleak

ナニワエキスプレスが和田アキラと一緒に深町純の曲を演奏する 3 曲目も意外で良いのですが、圧巻は 4 曲目の “Orino”。この曲は 3 名の合作ということもあるのか、組曲的な展開を見せるプログレ曲なのですが、この曲に和田アキラがゲストというドンピシャな組み合わせ。FM なので映像がないのが残念!!(このライブはエアチェック(死語)で録音した音源が手元にもあります)

序盤の清水興によるチョッパー中心のソロから内省的なメロデイアスな演奏から、一気にテーマへと流れ込んでいくところの変化も最高!

そこから一旦曲の進行が停止したようなところから、一気に疾走感溢れるドラムをきっかけとして一気に和田アキラのギターソロに流れ込んでいくところなんかも最高。この官能的かつテクニカルなスピード感あふれるソロは “Prism / Live Alive Vol.2” の “karma” のギターソロと並んで、私の中では今でも和田アキラの最高のギターソロとして記憶しています。このギターソロの後ろの東原力哉の疾走感あふれるドラムも、ギターソロを決して邪魔しないながらもしっかりドラムを聞かせていて最高です。

このギターソロから東原力哉の「ドンドンドドンドドン」というドラムをきっかけにまたテーマに戻るところも最高。

東原力哉と清水興の強力なリズム隊の音圧と、和田アキラの流れるようなギターソロが、高度に調和した奇跡の演奏ではないでしょうか。

この演奏は 40 年近く経ってもまったく飽きることなく、今でも最高の演奏です。