Different Light / The Burden of Paradise

The Burden of Paradise
The Burden of Paradise Different Light

User-Friendly Records 2016-02-29
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1994 年にマルタで結成されたものの、すぐに解散し、その後 2008 年にチェコを拠点に再結成されたバンドとのことです。

サウンドはチェコによくある陰のあるサウンドではなく、マルタのある地中海の明るい雰囲気が感じられるサウンドです。とはいえ地中海特有のオリエンタルさはなく、どちらかというと正統派ブリティッシュプログレの流れを汲むサウンドです。

とにかくネオプログレ全盛期の Marillion や Pendragon が好きなんだなあと感じさせます。ギミックの効いた構成と、適度にテクニカルな部分がある、ドラマチックかつ、陰のない明るく開放的でポップなサウンドを曲に詰め込んだ濃度の濃い音楽です。

曲も大作志向で冒頭から 8 つの曲からなる組曲で始まり、その後も 6 つの曲、2 つの曲からなる組曲と、組曲が 3 つも入っているという欲張りな構成です。

とにかく気楽に聴けるけども、プログレらしい複雑さも楽しめる、ネオプログレに現代的な味付けをした、正当な進化形と言えるでしょう。

より詳しい解説が「プログレの種」さんのところにあります。

Zartong / Zartong

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アルメニアのバンドの 1979 年作。

少し中東風の単なる B 級フォークロックという感じだと思いますが、出だしのヴァイオリン風の楽器 (ケメンチェというらしい) のフレーズの妖しさと続く曲の打絃楽器 (サントゥールというらしい) に B 級な味わいたっぷりのちょっと投げやりなボーカルとケメンチェが絡むあたりの妖しさにやられてしまいましたw

フォーク色があまり強いと、最初聞いた時の衝撃と引き込まれ方はすごいけど、その後あまり聴く気にならないのですが、それほどコテコテの中東風でもないので、民族音楽色よりもロック的な味わいを出していて、あまりフォーク色が強すぎるのが苦手な私も引き込まれたのかも。

The Elements of King Crimson Tour in Japan 2015 @Festival Hall

行ってきました。東京は何日あるの?って感じですが、毎日セットリスト違うので毎日行っても良かったみたいですね (毎日行ったらお金持ちませんが)。

私はクリムゾン詳しくないですが、それなりに知ってる曲もあって満足しました。というわけで、この日は宮殿からの曲も3曲ほどありましたし、Fusion っぽい迫力の演奏で満足しました。

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Cast / Vida

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1978 年結成の超長寿バンド、メキシコのネオプログレ/シンフォニックロックバンドの 2015 年発売の 19 枚目のアルバム。

90 年代前半に初めて聴いたころはリズムがバタバタしてる B 級感漂うバンドでしたが、21 世紀に入る前にはすっかり上質のシンフォニックロックバンドに変貌し、今では安心して聴いていられるバンドになりました。

ジェネシスのフォロワー的な味わいだけでなく、ラテン特有の開放的な明るさと、小刻みに目まぐるしく変化するギミックの効いたテクニカルな曲と演奏でオリジナリティ溢れるサウンドになりました。このアルバムもその路線から大きく変わることはなく、キタキターという感じで安心して聴けました。音もそれほど昔と変化しているわけでないわりには、古臭さも感じられません。

期待通りの先の読めない Cast サウンドで、耳に心地よくてオススメですよ。

Blue Effect & Jazz Q Praha / Coniunctio

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1970 年リリースの Blue Effect と Jazz Q の共演盤らしいです.

混沌とした迫力のある Mahavishnu Orchestra の “Birds of Fire” の出だしを彷彿とさせる出だしで幕を開けます.その後もフリー色の濃い演奏に時折硬派なジャズロックが混じると言った感じの演奏が続きます.

とにかく壮絶な迫力と重厚感で,何か抑圧されていることから来るエネルギーを爆発させている感じがして,いかにも抑圧されているロックの開放を求めると言った雰囲気が満点です.

(2001 年に書いたレビュー)