Modrý Efekt / Nová Syntéza

60 年代から活動していたチェコスロバキアのバンド。今だとチェコのバンドになるのかと。バンド名の英語名は “Blue Effect”。

このアルバムは 1971 年リリースの 2nd。国営ジャズオーケストラとの共演アルバムとのこと.道理でジャズっぽいと思った。(^_^;)

ちょっと懐かしい感じのするジャズの上でゴリゴリしたギターが暴れまわる感じで迫力あります。ちょっとブルースっぽいジョン・マクラフリンみたい。ビッグバンドプログレってところでしょうか (なんのこっちゃ?) .

(昔書いたレビューを元に書き直した)

Mindflowers / Improgressive

1 曲目がスピード感のあるテクニカルなロックだったので、その路線かと思いましたが、全体的にはテクニカルな味わいと美しいメロディの均衡の取れたちょっとシンフォ風味のあるインストジャズロックと 言った感じです。

最後の20分以上ある曲は、壮大なシンフォニックジャズロックと言った感じで名曲です。

(2003年に書いたレビュー)

Lizard / Tales from Artichoke Wood

ポーランドのシンフォバンド。このバンドからヴァイオリンが正式加入したとのこと。

バンド名からはクリムゾン・フォロワーを想像させますけど、このアルバムに関して言えば、確かにそういう雰囲気がなくはないですが、もっと角の取れたやわらかい感じのシンフォニック・ロックという感じです。

後半になるとクリムゾン的な緊迫感が強くなるような。柔らかなシンフォと緊迫感のある演奏、ハードな感じが入りまじった感じにな ります。

ヴァイオリンは本当にうまくて、かなりアルバムの味付けの重要な位置にいるような気がします。もしかしたらヴァイオリンがいなかったら、もっとクリムゾンっぽいのかも知れません。

(2005 年に書いたレビュー)

Fermata / Generation

1981 年リリースのジャズロック作品。これ以前は泥臭い感じのするジャズロックでしたが、この作品は洗練された感じで、流れるようなメロディが特徴です。ギターとキーボードが絡み合うように複雑に ソロを展開していきます。ギターは RTF 時代のアル・ディ・メオラ的な味わいもありますね。前作までのゴリゴリとした感じのソロの雰囲気も少し残しています。少し泥臭さが消えたぶん、東欧独特の雰囲気が少し減退したように思えるのはちょっと残念です。しかし、以前より曲にヴァリエーションが増えたような気もします。

とにかくメジャー級のジャズロック / フュージョンアーティストと比べても全く遜色のないハイレヴェルなジャズロック作品です。

(昔書いたレビュー)

Pablo El Enterrador / Threephonic

バンド名「墓掘り人パブロ」というおどろおどろしい名前とは裏腹に、ハートウォーミングで開放的でカラフルな優しいシンフォニックロックを演奏し、1983 年に南米プログレ屈指の名盤 Pablo “El Enterrador” をリリースしたアルゼンチンのバンドの 3rd アルバムです。

バンドはその後 1998 年に 2nd アルバムをリリースしましたが、2005 年にオリジナルメンバーのキーボーディストが亡くなっていたようです。しかし、その前にレコーディングされた音源が残っており、それが今回 3rd アルバムとしてリリースされたようです。

出だしからいきなり 1st の雰囲気のインストゥルメンタルな曲でうれしくなってきました。全体的にキーボードがカラフルで優しいシンフォ風味を奏で、フュージョン的な開放的ギターが歌う 1st の雰囲気の曲と、南米のハートウォーミングなポップスナンバーが混じる、1st に迫る名盤に仕上がっています。

オリジナルメンバーによる結成40周年コンサートや、自身のバンドによる曲の演奏はされているようですね。