Finch / The Glory of the Inner Force

Finch1
1975 年作 1st でオールインスト.
Focus との共通点があるバンドだと思います.クラシカルな雰囲気を漂わせながら,ジャジーな雰囲気も同居しています.Focus はギターがジャズの要素を持っていますが,こちらはキーボードがジャズっぽい演奏をしますね.しかも,泣きのフレーズのような親しみやすいメロディも同居していながらあまりコテコテしていません.簡単なようで意外に難しいような気がしますね.

勝手に選ぶプログレ 50 選 (に便乗) (3. アジア・北米・中南米編)

勝手に選ぶプログレ 50 選の第 3 回はに本を含むアジア,北米,中南米です.なんとか 50 枚に収めましたが,リストアップはして外したヤツも結構あります.
50枚,ベストというよりは自分が今までプログレを聴いてきた中で,その後の聴き方に影響を受けたものを挙げたという感じですが,楽しんでもらえればと思います.
番外編やるかも? 🙂

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勝手に選ぶプログレ 50 選 (に便乗) (1. 西欧編)

twitter の @FrioK10 さんの呼びかけ が元になっているらしい企画が久々に見たプログレマニア的な企画で楽しそうだったので勝手に便乗させてもらうことにしました.なんか普段のレビューよりも力入ってるぞ.他に以下のサイトで公開されてるようです.

私はプログレを生で体験した世代ではありませんし,元々 Jazz/Fusion 系が好きで,そこから RTF, Mahavishnu 辺りを経由して Soft Machine, Gong 辺りのカンタベリにたどり着いたのと,高校時代に UK, King Crimson のレコードを借りた辺りがプログレの原点なんですが,ただ,一気にのめり込んだのは,インターネット黎明期に情報を得てからで,当時は Web とかはなくて,テキスト中心のネットニュース (fj.rec.music.progressive) なんかでマニアックな情報があったんですよね〜.というわけで,King Crimson 以外のメジャーバンドは経由せずにプログレの世界に入り (KC も宮殿以外は聴いた事ありませんでした),いきなり南米とか東欧とかの名前を聞いた事もないバンドばっかり漁ったりしてるという,かなりプログレファンとしては珍しい聴き方をしてると思います.なので選ぶアルバムもこんなんが入ってるのになんでアレはないんだ? とお叱りを受けそうな選択ですが,まあ,プログレを選ぶ姿勢もプログレッシブなんだとか適当にこじつけて選んじゃいます.
順位は付ける事はできないので地域ごとにだしていきますね.

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Gevende / Ev

Ev
Ev Gevende

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トルコのバンドの 2006 年 1st.

のっけから妖しさ満点のエキゾチックサウンド炸裂です.にぎやかレコメン系という感じで,ローカル色豊かな B 級ロックの香りがぷんぷんしますけど,曲とテクニックは全く B 級ではなく,超弩級の驚きのサウンドです.

ヴァイオリンやホーンによるかなりアクの強いサウンドですが,各楽器が緻密に計算されたように複雑に絡み合う完成度の高さです.アクの強さの合間から顔を出す聴けるサウンドはまさしくジャズロック系のサウンドで,辺境ロックマニアがよだれを垂らして喜ぶ要素がそこら中にちりばめられた驚きのプログレッシブロックサウンドです.

アクが強いので拒否反応も強いかもしれませんので,まずは 2nd を聴いてみるというのも手かもしれません.

(このアルバムは amazon では入荷未定になってますが,MP3 ストアでは現在も購入可能です.)