Rocket Punch “Fiore” リリースイベント @ 大阪・ちゃやまちプラザステージ

東京で朱里ちゃんから「大阪行くので会いに来てくださいね」と言われた夜に 4 日後の来阪が発表された件、行ってきました。

CD 販売開始時点では 40~50 名が並んでいました。平日夕方ですので仕方ない。最終的には 200 人程度は集まっていたでしょうか。会場内はある程度間隔を開けて立つため、入れなかった人は入口付近で見ていた人もいました(優先エリア外?)。

司会は吉本のカラミさん。初めて見ましたが、韓国語も堪能なようです。

https://twitter.com/karami516/status/1547561705755947009?s=20&t=WVg9bUQdclxreh-xbQO0kg

Set List

  1. Bubble Up!
  2. Fiore

トーク部分はひとりずつに別々の質問をしていくというスタイルでしたが、質問内容が良く、とても楽しめました。彼女たちの日本語力の堪能さはわかっていましたが、今回はダヒョンの日本語力の高さが感じられました。

あいさつと自己紹介の後は、大阪に来た感想、たくさんのファンが来ているのを見ての感想を簡単に言った後、日本デビュー曲 “Bubble Up!”。

“Bubble Up!” のあとは質問コーナー。大阪で一番行ってみたい場所を聞かれたスユンは「ココ(KETCHYの前)」さすがですな。その次は道頓堀のグリコだったけど行ってきて、意外にグリコの前でグリコポーズするのは恥ずかしくなかったと言う話でした。ヨニと 2 人で行ったとのことで、ヨニは恥ずかしかったと言ってました😅(大阪の夜はバラバラで行動したのね)

ソヒは大阪生まれであることを聞かれた後、何か知ってる大阪弁は?と聞かれてました。全員答えてましたけど、すきやねんとか、なんでやねんとかはいいとして、「しらんけど」が出てきたのは笑いました😂

ヨニは、大阪で食べたい食べ物を聞かれて「お好み焼きとたこ焼き。昨日と今日食べました。串カツが食べてみたい」お好み焼きとたこ焼きどちらが良い?に対して「それは究極の質問」と言うのが出てきてさすが😂その他、日本のキムチが美味しいという話もしてました。

ユンギョンは “Fiore” や “Bouncy” の話を聞かれていました。「初めて聞いた時、歌詞やリズムが良くて、レコーディングのときうまく歌えた(この辺り日本語ちょっと怪しくて怪しげw)」あとはよくある発音が難しかったという話。よく出る「つ」「ず」とかの発音が難しいというやつですね。他のメンバーのパートでやってみたいパートなんかもみんな答えてました。”Bouncy” はどうだった?という話では「韓国語の曲もあったし Fiore より安い?」と言ってジュリから突っ込まれてました。現時点ではユンギョンが一番日本語怪しいのかな?意味はわかるしこれくらい間違えてるのはかわいいからそのままでもいいよ😂

ジュリは “Fiore” 歌詞について。”Bubble Up!” より歌詞が難しかった。その分メンバーも成長できたと言うお話でした。花びらが開くところが難しいという話で、客席もみんなでやってました。

ダヒョンは衣装について。ここでダヒョンが全員の衣装それぞれを解説していました。ここの日本語力がなかなかでした。

お約束の質問から、Fiore の作品についての質問まで色々な話で、彼女たちも楽しそうに答えていて、アドリブでの日本語の返しなんかもあって(さすが!)楽しい質問コーナーでした。

この後は “Fiore” のパフォーマンス。”Bubble Up!” も含めて、東京ではパフォーマンスはない特典会のみのイベントだったので、やっぱり生パフォーマンスが観れて良かった!! 😍

この後は CD 購入者特典のお見送り会。これがなかなか良くて、全員と一言二言話しながら見送られました。1,100 円で一回これができるんだったら、もう 2,3 枚買っても良かった!と思える程度には話せました。1 回しか行ってませんが。こういうときに気の利いたことが言えない私は「楽しかった」とか「また会いましょう」とかありきたりなことしか言ってません😅

Rocket Punch “Fiore” 個別トーク&サイン会 @ Ariake Central Tower Hall

woo!ah! の翌日は Rocket Punch のトーク&サイン会に行ってきました。woo!ah! が発表されたあとに翌日に Rocket Punch があるというので hmv で数枚購入したところ、運良く一枚だけ当たったのでした。(hmv, Tower, 公式でまんべんなく数枚ずつ買ってればそれぞれ当たった感じでしたね、周辺を見てると)

前日の woo!ah! と同じく、事前に用紙にサイン用の名前を書いて差し出すのですが、なぜか苗字か名前をフルで書かないと許されないという謎のレギュレーションでした(名札つけて行ってたら「この名前で」と言えたみたいですけどね)。

私はジュリが 当たったので、「朱里ちゃんだったらまあ特に準備しなくてもいいか」って適当に行ってきました。さすが朱里ちゃんでそれでもしっかり会話して満足のトーク会でしたよ。

待ち行列にいる間は横のダヒョンやヨニやユンギョンをガン見しながら順番を待ちました😂スユンだけ遠くて輪郭くらいしか見えなかった😅

私の前の女性がメモ帳にびっしり言うことを書いてて、すごいなあと思ったら、いざ朱里ちゃんの前に立つと感極まったのか泣き出してしまってたようで、その対応を感心しながら見てて、それだけでも結構満足してしまいました。さすが朱里ちゃん!その女性はあと何回か朱里ちゃんのサイン券があったようなので、その後ちゃんと会話できてたらいいなあ。

適当に準備しなかったとは言え、思いついたネタをいくつか考えると、1 分なのであまり色々欲張ると枠に入らないなと思って、大阪に来てねって話と、”Fiore” の感想を中心に会話することに。相変わらずイベント時のネタの発送が貧困です😅。ジュリフルデイズとか色々ネタは思いついたんですが。

朱里ちゃん、こんにちわ、はじめまして
ジュリ(私)さんはじめまして
Fiore 良い曲ですね。とても Rocket Punch らしい曲でめっちゃ聴いてます
ジュリ本当ですか?うれしい〜
今日は大阪から朱里ちゃんに会うために東京まで来たんですよ朱里ちゃんに会うためだけではないけど😆
ジュリうわー、やばいね。いつ来たんですか?
昨日。この 1 分間のためだけに大阪から来たんですよウソやけど😂
ジュリもう言っていいのかわからないけど、私たち大阪に行くので会いに来てくれますよね
え?ホント?うわー、絶対行きます
そういえば、運動するときに Fiore 聴きながらやってるけど、運動がはかどってヤバいです😂これはホントね🏃
ジュリうわー、運動とかよくされるんですか?
そう、ランニングとかしてて、その時に Fiore 聞くとペース上がるんですよ(ここでスタッフから「そろそろお時間です」の声)
がんばってくださいね。大阪で会いましょう

え〜?大阪来るの?まだ何の発表もないけど、とか思ってたら、その夜に

なにそれ?😂直前に発表はKポあるあるとはいえ、4日前に発表する!?🤣

まあ行きますけどw

そういえばこの日は情熱的な赤い衣装での特典会でした。

woo!ah! 1st Mini Album “JOY” 発売 & 初来日記念特典会 @ TFT Hall 500

ついにリアルイベントが帰ってきた!! 🙌

woo!ah! が初来日でイベントをするというので行ってきました。久々に誰も読みたくないだろう長文です😂

会場は有明の TFT ホール 500 というこじんまりしていますが、キレイで良いホールです。

私は

  • ミニファンミーティング B(2回目のファンミーティング)
  • 個別トーク会(ソラ)
  • 個別サイン会(ウヨン、ナナ)

に参加してきました。

トーク会以外は CD 3 枚セットを買わないといけないということで、ハードル高いし年齢層高くならない?と思ったけど、意外に若い人も多くて一安心です(やっぱり幅広い年齢層と良い感じの男女比必要だと思います)。トーク会は少し人数少なめだった気がしますが、サイン会はかなりの人数がいたので、みんなファンミーティングとサイン会に集中したのでしょう。トーク会もそれなりにいましたけど。

ミニファンミーティング

まずはファンミーティング。1 回目の A の方は入場が押して予定より遅く終わったためか、私が参加した方の 2 回目の B はトークが短かったようです。セトリも 1 回目、2 回目は異なったようですね。

ファンミーティングは適度な間隔を取るようにポールが立てられていて 200 名程度が入っていた感じです。

ファンミーティングの司会は安心の古家さん。さすがの進行でした。

まずは古家さんが登場したあと、woo!ah! のメンバーが登場して自己紹介。

その後は、(ミニファンミーティングAで)初めて日本のWOWに会った感想をナナちゃんが話したり、ソラちゃんが故郷に帰ってきた気持ちを話したり。スイーツフォレストのアンバサダーに就任したのに関連して最近食べてるスイーツの話をしたり。

ソラちゃんからは「これからもたくさん会えると思うので楽しい思い出たくさん作りましょう」という言葉もありました。日本活動の目標はあるあるな「東京ドーム公演」。

この後は曲で、もちろん、

  • 단거 (Danger)

日本で行きたいとかしたいことは、サンリオのピューロランド、ディズニーランド、温泉なんかが挙がってました。食べたいものはしゃぶしゃぶが挙がってました。

この後は各メンバーが隣のメンバーの紹介をする他己紹介をやっていました。

ウヨンちゃんがナナちゃんを紹介するときに「ナナさんはとてもかわいいし、自分でも自分がかわいいと思っている」と紹介してて😂

ナナちゃんとソラちゃんは似ていると言う話でした。どちらもあっさりとした性格なのでしょうかね。

ソラちゃんのミンソちゃん紹介「ほっぺたがとても可愛いんだけど、思ったほどほっぺたが “ぷにぷに” してない。ぷにぷにまで行かないけど “ぷ” くらい」で終わろうとしたら「もう少しちゃんと紹介して」と言われてました🤣

この後は 2 曲。

  • Purple
  • Bad Girl

“Bad Girl” は、woo!ah! の中では一番好きな曲で、ダンスもすごく好きなのでパフォーマンスが観れて満足です。この後は今日の感想を各メンバーから。

ミンソ「私たちの日本語うまくないけどこれからソラちゃんに一生懸命習ってるので期待してください」

そう、ミンソちゃんは特典会でも良く通る声で日本語で話してるのが聞こえたので一番上手なのかも? woo!ah! 全体的には確かにもう少しがんばって勉強してもらいたいところですね🤣

この後はフォトセッションの時間で、一列ずつ一番前の列まで行って 1 分ほど撮影タイム。その後はメンバーに見送られながら退場、というのを 1 列ずつやって終了です。

ファンミーティングのあと、私は 4 時間ほど開いてトーク会に参加。トーク会もサイン会も剥がしは緩くて、タイムアップ時点でしていた話が終わった時点で終了という感じではありました。私は大体「そろそろお時間です」と声がかかった所で「大阪から来てるので次は大阪も来てね」と話して、ちょっと時間超過したところで終了という感じでした。サイン会のときはソラちゃんはタイムアップになってからサイン書いたりしてたようで、みんな結構長く話せてたように見えました。話もできたし、ソラちゃん以外は韓国語で話してちゃんと通じたので満足です😅

https://twitter.com/wooah_jp/status/1546041809297502210?s=20&t=ht3LPZvX0GAr5i98bcy3zw

(↑センシティブな内容とか Twitter に言われるけどなんでやねん)

woo!ah! はビジュアルだけでなく、歌の実力もダンスの実力もすごいと思っていて、今回はミニファンミーティングだったのでパフォーマンスは少なかったのですが、かっこよくてキレがあって、なおかつしなやかな感じのダンスが堪能できて良かったです。

そして、みんな光り輝く感じでかわいかった〜。次機会があったらルーシー、ミンソも行ってみたいですね(もう少し安くしてくれw)。ツーショット撮影なんかもほしいな。

という感じで大満足なイベントでした。一緒に行ったお知り合いもみなさん興奮気味で、ハイテンションで自分の特典会内容を話す、これぞまさにオタクの集まりという感じで、待ち時間のそういう会話も含めて楽しいイベントになりました。


(以降、話の内容は結構記憶薄れてから書いてるので結構大雑把な話しか書けてません。あとで見る自分用)

私はソラちゃん以外は韓国語で挑戦したので、ある程度考えて行ったのですが丸暗記して行ったのではないので、韓国語考えてる時間とかあってそんなに長く話せてるように見えないかも?(たいしたこと言ってないんですけどね)

もっと色々調べて気の利いたことや盛り上がれるネタで挑める人がうらやましい😅

トーク会:ソラ

トーク会の長さは事前に非公開で教えることはできないと運営から返事があったと聞いていたので、時間余ってもなんとかなるソラちゃんとのトーク会を選択していました。最初ウヨン、ナナのサイン会だけ買ってたけど、あとで買い増したんですよ。

事前に知り合いから 30 秒くらい? と聞いていたので、事前に準備していたネタは大幅にカットしないといけないなと思って、しばらくやるたびに聞いていたソラちゃんの vlive ネタに絞って話したのですが、実際は 1 分ほどあった感じで(実際の時間は非公開)時間余ったので、その後はソラちゃんのカバー曲動画の話を振って帰ってきました。

「こんにちわ、やすと言います。うわー、やっぱり直接会うとめちゃかわいくてキレイやね」
ソラ「やすさん、こんにちわ。ありがとうございます」
「初来日とスイーツフォレストのアンバサダーおめでとう」
ソラ「ありがとうございます」
「いつも vlive 見てますよ。こないだの vlive で『woo!ah!に会うために前日東京出張入れました』って書いたらすごい反応もらえてとてもうれしかったです」
ソラ「あ〜、覚えてます〜」(ホントに?覚えてるかどうかは微妙な気が😅)
「先月くらいの vlive で『昔ウィンクできなかったけど練習してできるようになった』って話をしてましたよね。名前呼びながらウィンクしてもらえません?」
ソラ「じゃあ〜」(目の前で横向きのピースをしながらウィンク。かわいかった〜)
「うわー、ありがとう。これでしばらく生きていけるわ〜」
「そういえば、カバー曲の動画もいつも見てますよ。ソラちゃんの歌本当にすごくて感心してます」
ソラ「ありがとうございます。何かリクエストあったらまた教えてくださいね」
「またリクエストします!」
「私、大阪から来てるので、次は大阪も来てくださいね」
ソラ「行きます」
「では次は大阪で会いましょう」

サイン会:ウヨン

woo!ah! みんなかわいいけど、その中でもウヨンがお気に入りなのでとりあえず最初に購入を決めたウヨン。おっとりとした感じでニコニコしていてほんわかとした雰囲気が本当にかわいかったです😍。こちらが話しかけたり質問すると答える感じで、あちらからガンガンくる感じではありません(イメージ通り☺️)。何か質問して答えてほしいなと思ったのでスイーツフォレストの話題を振ってみました。

「こんにちわ。うわー、とてもキレイです」
「初来日おめでとう。それとスイーツフォレストのアンバサダーもおめでとう」
ウヨン「ありがとうございます」
「スイーツフォレストで何かおいしいもの食べました?」
ウヨン「ホットク食べました」(もう少し詳しく説明してたけどここしか聞き取れず)
「タンゴとても良い曲ですね。歌もダンスも良いです」
ウヨン「ありがとうございます」
「私大阪から来てます。次に日本に来る時は大阪にも必ず来てね」
ウヨン「はい、必ず行きます」(たぶん。”꼭 갈게요” と言ったと思うので)

サイン会:ナナ

ウヨンの他に誰のサイン行こうかな?と考えた時に、まずはナナちゃんよね、と思って買いました。トーク会はナナちゃん列が一番長かったけど、サイン会になると全メンバーそれなりに列ができてました。ナナちゃんは食い付いたらあちらからも積極的に話が出てくる雰囲気はありました(十分に引き出す韓国語力がなかったのでそこまで引き出せませんでしたが…)

「こんにちわ。会えてうれしいです。うわー、とてもキレイです」
ナナ「ありがとうございます」
「初来日おめでとう。スイーツフォレストのアンバサダーもおめでとう」
ナナ「ありがとうございます」
「タンゴ、良い曲ですよね。歌も良いし、ダンスも良いです。それからミュージックビデオがとてもキレイですよね」
ナナ「ありがとうございます」
「ナナちゃんのカバー曲の動画もいつも見てますよ。歌がすごく良いですよね」
ナナ「ありがとうございます」(以外に反応合ったと思うけど忘れたw)
「私は大阪から来てるので、次に日本に来る時は大阪にも必ず来てくださいね」
ナナ「(日本語で)ああ、私大阪知ってます!必ず行きますね」(ここは予想外にちょっと食い付いてもらえた!?😅)
「やったー、じゃあ次は大阪で会いましょう。またねー」

JPL / Sapiens Chapitre 3/3: Actum

私の好きな現代フレンチプログレバンドの一つ Nemo のギターリスト Jean-Pierre Louveton のソロプロジェクト JPL。

前作までは Nemo との区別が難しいほど音楽性は一致してました。今回の作品は最初聴いた時は初期 JPL に近いタイトな味わいを感じたので、原点回帰(ってほどの変化でもないけど)かな?と思ったのですが、何度も聴いてると近作からの流れであまり変わらないな〜と思いました。3 部作の最後の作品らしいですし、あまり変わってなくて当たり前なのかもしれません。

Minimum Vital / Live Minnuendo 2021 を聴きながらバンドの歴史を振り返ってみた

私が 1990 年中盤から本格的にプログレにハマっていったころ、併せてハマっていたバンドがこの Minimum Vital です。

その Minimum Vital から、初期から現在に至るまでの曲を演奏するライブ盤が届いたので、それを聴きながらこのバンドの歴史をたどってみようというブログエントリーです。今回の Live 盤を聴きながら「やっぱり Minimum Vital は好きやなあ」と思ったので、このバンドの歴史を追ってみたいと思います。


このライブ盤は 2021 年のスペインであったフェスでの演奏をおさめたもののようです。

演奏は 2015 年作 “Pavanes” と 2019 年作 “Air Caravan” の曲が中心ですが、終盤に初期のアルバムからの曲が演奏されています。

Jean-Luc と Thierry の Payssan 兄弟による印象的なキーボード・ギターワークが印象的です。基本的に中世音楽というかバロック音楽的な下地にフュージョン的なギタープレイと、管弦楽器などの音色によるシンフォニックなキーボードによるカラフルなサウンドが特徴的です。

結成は 1983 年で、今も現役ですので 40 年近くの活動ということになります。

このバンドを最初に聞いた時はほぼフュージョンの文脈で聴いていて、あまり古楽的なテイストは感じていなかったのですが、今聴くとその影響をはっきり感じますので、私の音楽の幅も広がったのでしょう、きっと。

Minimum Vital は時期によってパッと聴きスタイルが違っていて、私は次のように分類しています。なお、実際の 1st はカセットテープでリリースされ、CD リリースの際にそのカセットアルバムと CD の 1st のカップリングでリリースされており、それを 1st としています。

フュージョン路線期(1st〜3rd)

カセットリリースの “Envol Triangles” と 2nd アルバム “Les Saisons Marines” のカップリングによる 1st CD はバロック音楽の雰囲気をほのかに漂わせるフュージョンサウンド。まだバロックよりは地中海サウンド的なエキゾチックサウンドという感じもします。ギターが印象的な明るいフュージョンサウンドです。アルバムタイトルの “Envol Triangles” はフルート入りで印象的。

基本、2nd の “Sarabande” はもう少し古典的な雰囲気が増した、シンフォフュージョン。アコーディオンによるオープニングから、ハンドクラップを合図にハイテンポの弾むようなフュージョンサウンドが始まるところがゾクゾクします。ただ、基本とするサウンドはフュージョン的なシンフォロックという感じではあります。

3rd の “La Source” は 1st, 2nd の路線を引き継ぎながら、少しポップな要素を加味していて、名作 4th への伏線を感じる作品ではありますが、あくまでメインはフュージョンサウンドベースのシンフォロックです。

フレンチポップ期(4th~5th)

4th アルバム 1 枚しかないのに、これで「期」を成すのか!という話はありますが、それほど Minimum Vital にとっては変化して、その後も同じサウンドはなかったという衝撃的な特異点とも言えるのが 4th アルバムの “esprit d’amor” です。

これまでのフュージョンインストサウンドからがらりと変わって、女性ボーカルをメインに据えた、フレンチポップ路線へと急展開します。とは言ってもこれまでのテイストは残したボーカル入りフュージョンとも言えるかもしれません。

最初聞いた時は(この頃はまだ私はインストフュージョンサウンドがお好みだったので)「え〜、ボーカル入ったポップスになってしまったん?!」というちょっと否定的な感覚の混じる驚きを感じたのですが、何度か聴くうちにこの、これまでの Minimum Vital サウンドと共通する三拍子系のリズミカルなサウンドをベースにした軽快かつ重厚なポップサウンドにハマっていったのでした。

そういうわけで、このアルバム一枚で「期」を成立させるほどのインパクトとハマりをもたらしたのでした。

この時期のライブ映像。この曲も名曲。

さすがにこのラインナップは今と違いすぎるからか、この雰囲気似合う女性ボーカルがいないからか、ライブ盤にはこの期の名曲は入っていません。

5th アルバムはライブ盤でこの時期のライブが収録されています。

アコースティック色入り古楽ロック期(6~7th)

2003 年 “Atlas” と 2009 年 “Capitaines”、ここで女性ボーカル入りのフレンチポップ色は後退し、3rd までの路線に回帰した感じです。男女混成のボーカルになり、女性ボーカルが前面に出てくる感じはなくなりました。2002 年に Payssan 兄弟による Vital Duo という作品があり、その流れを汲んでいるのかなと思いました。

アコースティック色と言っても、それまでの伸びやかなフュージョン路線は継承されており、そこにアコースティック色が入っているかなという感じです。アコースティックギターの流れるような演奏が印象的です。この期の曲も今回のライブ盤には入っていません。

初期回帰期(8th~)

現時点がこの期です。この前のアコースティック色がある5th,6thと大きく変わらない気がしますが、若干アコースティック色が減退し、フュージョン路線期(1st~3rd)に回帰しながら、フュージョン路線期よりは古楽色は強い感じです。これぞ Minimum Vital って感じで結構好きです。

今回のライブ盤は、この時期の 8th “Pavanes”(2015)と 9th “Air Caravan”(2019)からの曲が中心となります。


というわけで、初期の曲と最近の曲が聴ける今回のライブ盤で Minimum Vital の魅力を体感してみてください。