このアルバムの目玉は Larry Coryell と Jack Bruce の参加でしょ うか。Larry Coryell は全曲 (?) に参加しています。
出だしいきなり疾走感あり過ぎのジャズロックな曲で始まります。格好の良いスピード感溢れるトランペットと他の楽器のすき間ととにかく埋めたいのか? (^^;) と思わせるドラムが鳴りまくり、他の誰も曲についてこれてないんじゃないか? なんて思ってしまいます(そんなことはないですが)。全体的にこういう雰囲気なのかなと思いましたが、さすが Larry Coryell が参加することによって、疾走感の出過ぎが抑えられ、少し暖かみも加わったような感じになります。Larry Coryell が全体を自分のペースに巻き込むような感じでしょうか。あまり Larry Coryell が目立たない曲では、ひたすら超高速ジャズロックが展開される感じですが… (^^;)
Jack Bruce 参加の曲は 1 曲で、格好の良いボーカル入りのハードなジャズロック+ハードロックという感じで、これも格好の良い曲でした。
全体的にみると、やはりトランペットとドラムが印象に残る格好の良いジャズロックで、時おり Larry Coryell が存在感を示すという感じですかね。
全体的にかなりセッション色の濃い荒削りの演奏なのですが、その割に曲はしっかりと骨格があるような気がして、セッション色の強いジャズロック作品にありがちな、ソロばかり目だって、曲があまりメロディアスじゃない、ってこともない所が結構 Fusion ファン向きかなと思います。
Larry Coryellは、私の好きなギタリストのbest 3に入ります。あとの2名は、まさしくJack BruceとThe Creamを組んでいたEric Claptonと、オーソドックスなジャズ・ギタリストKenny Burrellでして、つまりは、‘溜めを効かせる(・聴かせる)’ ギタリストが大好きなのです。ご案内のアルバムの中の“Larry’s Tune”という曲が典型的なのですが、ラリー・コリエルは ‘溜め’ の効いたギターがうまいのですよね。
ベーシストにつきましても、Jack Bruceは、最も好きなほうに入ります。The Creamの名曲群を聴いていると、Jack Bruceもまた ‘溜め’ の効いたベースの名手なのですよね。
アルバム全体として各名手が腕を競って ‘うなっている’ という感じで、かなり凄い作品だと喜んでおります。(^^♪
KARA・少女時代 のち、LOVELYZ さま、コメントありがとうございます。
さすがの趣味の広さですね。この Network というバンドはなぜか一時期気に入って結構 CD を探して買ったのですが、これはその中でも一番最後のアルバムで、Larry Coryell ということですぐに購入したものです。セッション色の強いところも勢いがあってよいですよね。