Höstsonaten / Mirrorgames

同じイタリアのプログレバンド Finisterre から派生した(?) Höstsonaten の 2002 年作.

ゆったりとした感じのエモーショナルなシンフォニックロック.メルヘンチックな雰囲気を漂わせながら情感たっぷりに歌い上げるフルートと泣きのギターが印象的で,ゆったりと穏やかに盛り上がっていく様が非常に美しいです.同じイタリアの Eris Pluvia 辺りに通じる雰囲気があるが,こちらの方が若干内省的で,爽やかというよりは泣けるという印象.時おり印象的な演奏を聴かせるサックスも泣き度 (ってなんやねん ^^;) をアップさせます.

Dawn Dialogue / I Put the Spell on the Fire

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1982年から1984年にモスクワのホテルで秘密裡に録音されたという記述がある旧ソ連のロック.CDは1987年リリースかな.バンドの正式名は "Dawn Dialogue Between Two Worlds" です.

ちょっとチープな感じのキーボードと秘密で録音したにしては意外に軽快なメロディが特徴的.ギターがちょっとフュージョン的かも? プログレ度はそんなに高くないですが,若干ドラマチックな雰囲気の感じられる部分がありますし,東欧のロックにありがちな独特な雰囲気があって,なかなか魅力的です.4 曲目の 17 分に及ぶ曲がなかなかシンフォ的.

SBB / New Century

2005年リリース.

最近の作風の流れで,あまりプログレ度は高くはありませんが,SBB らしいブルースの雰囲気たっぷりの音楽に仕上っています.

前半はエモーショナルで内省的な叙情的な感じの曲が続きます.ゆったりとじっくりと内面を歌い上げるような感じ.後半は以前の SBB の雰囲気のあるどちらかというと激しめのインプロビゼーション中心の音楽になります.

Side Steps / Verge of Reality

前作からは 4 年ぶりの新作.

当り前かも知れませんが,まさしく日本のフュージョンという感
じの作品ですね.ポップすぎずテクニカルすぎずと良い感じの所でバ
ランスしているように思います.

前作まではフュージョンを中心にポップ寄りな曲や,プログレ寄
りな曲が点在していたようにも思いますが,今回のはよりフュージョ
ンに寄っているという気がします.フュージョンの王道を行く作品と
いうか.

プログレ的に流れていくかなー,と思って聴いていたら,ぐっと
フュージョンに引きよせられたりとか,ちょっとひねりが利いている
所が Side Steps っぽくて,単純に気持ちの良いフュージョンに終わっ
てない所がさすがなんです.

とりあえずこれぞ Side Steps という音はつまっていますね.で
もマンネリというわけでもなく,らしさを保ちながら緩やかに変化し
てますね.

Agent Cooper / Beginner’s Mind

Beginner's Mind Beginner’s Mind
Agent Cooper

Progrock  2005-12-05
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アメリカの 4 人組の 2005 年作.”Echolyn を脅かす存在” との事でしたが,Echolyn ほどの屈折感はなく,アメリカらしいスピード感溢れるキレの良いストレートでテクニカルなロックという感じです.ソロ部分のスリリングな切り返しが気持ち良いです.
各パート共かなり上手くて,テクニカルでスピード感溢れる音楽を十分に余裕を持ちながら演奏しているという感じですね.アメリカらしいテクニカルさです.