Illian: J’Entends Gronder la Terre | |
Christian Beya
Musea 2004-01-27 おすすめ平均 |
前作から 14 年の間隔を開けてリリースされた 2003 年作.
前半はプログレとは言えないが高品質なロック. フランス語のボー
カルが独特な雰囲気を出しています.後半はシンフォ的な風味をプラ
スしたサウンド.全体的に大規模な曲はないのですが,緻密な演奏と
ギターによる伸びやかなシンフォフレーズにより,実際以上にシンフォ
的な印象が強く出ています.
緻密な演奏は前後半を通じて言えることで, 安定した演奏で安心
して聞けるところはさすがです.ネオプログレ系のような派手さはな
く,どちらかというとこじんまりした曲にも関わらず,シンフォ色が
出せているのは, その緻密さとシンフォ的なソロを取るギターの安定
感のおかげかもしれません.
(2004年1月に書いたレビューを一部修整)