Infront / Wordless

(最近の)クリムゾン系の硬派なジャズロック.2005年作の模様.

ロシアのバンドらしく,確かなテクニックの背景に,寸分の狂いもなくクールに演奏しているという感じ.迫力もあり,独特の空間を感じさせ,この手のジャズロックが好きなら気に入るでしょう.

強いていうなら,正確な演奏が逆にダイナミックさを奪っているような感じも.枠の中で精一杯暴れているという感じがするので,そこを抜け出すなんらかのうねりのような物も欲しい所.6 曲目辺りはそういう意味では良い感じかも? ただ,これは個人的な印象で,逆にそれを狙っているのかもしれないし,そういう意味では,狙った所ずばりなのかも?

Metheny Mehldau 新譜

Quartet
Quartet Metheny Mehldau Quartet

Nonesuch  2007-03-13
売り上げランキング : 253

おすすめ平均  star
starメセニー&メルドー第2弾!!

Amazonで詳しく見る by G-Tools

パット・メセニーとブラッド・メルドーの新譜が出ているみたいですね.来日公演も決定したようです.

Iona / The Circling Hour

スコットランドのケルティックロックグループ Iona (アイオナ) の 2006 年作。

前作までもケルトシンフォニックロックという感じでしたが、基本的には路線は変化していません。壮大なケルトシンフォニーが堪能出来ます。

この作品では、以前よりもポップになったような気がします。それでいて、シンフォニック色は全く衰えず、万人向けのわかりやすいポップなシンフォニックロックといった味わいです。ドラマチックなシンフォニックでありながら、爽やかさとポップさを感じさせるのはなかなか難しいような気がしますが、さらっと自然に実現していますね。

イーリアンパイプとギターによるドラマチックな盛り上がりも、このバンドのお約束ですが、いつ聴いても気持ちよく、爽やかな気分になりますね。

PFM / Stati Di Immaginazione

Stati Di Immaginazione
Stati Di Immaginazione PFM

Aerostella  2007-02-20
売り上げランキング : 34758

Amazonで詳しく見る by G-Tools

しばらくPFMの新譜は買ってませんでしたが,これは 2006 年末にリリースされたもので,DVD+CDというセットで,映像作品のイメージを音楽で表現したものとのこと.

インストで,ギターが中心のシンフォニック作品.エレキギターが中心となるシンフォって,結構難しいと思うんですが,これはシンフォらしさを全く損なわずに,叙情的で情熱的なギタープレイも楽しめるという感じです.ピアノやらヴァイオリンのクラシカルな雰囲気と,ちょっと泣きが入ったギターがうまく溶け合っているというか.

Fusion的な味わいもあるので,曲のテクニカルさとかを追わないメロディ重視のFusionファンにもいけるんじゃないかな.