Opeth In Cauda Venenum Tour in Japan 2019 @ Umeda Club Quattro

前回は、単独で来日したとき 2015 年に観ましたので 4 年半ぶりくらいでしょうか(Loud Park は行ってません)、Opeth が来るってことでこれは是非にも行かなければということで行ってきました。

今回は指定席、おじさんにはうれしい仕様ですね。席は後方のカウンター席の一列後ろのカウンター用の椅子が置いてあるだけの最後列でした(苦笑)。

元々デスメタルを聴かなかった私が Opeth を聴き始めたのは “Watershed” のときで、その後もアルバムが出るたびに聴いてはいるのですが、あまり聴き込んではいませんでした(Watershedより前もさかのぼって聴いています)。

そういう状態なのでどうかな?と思ったけど全くの杞憂でした。始まったらいきなり Opeth ワールドに引き込まれてたっぷり堪能しました。

Setlist

  1. Livets Trädgård(Intro)
  2. Svekets Prins
  3. The Leper Affinity
  4. Hjärtat vet vad handen gör
  5. Reverie/Harlequin Forest
  6. Nepenthe
  7. Moon Above, Sun Below
  8. Hope Leaves
  9. The Lotus Eater
  10. Allting tar slut

アンコール

  1. Sorceress
  2. Deliverance

“Watershed” の頃って、静と動、デスヴォイスとクリーントーンヴォイスの対比から来るギミックあふれる展開にプログレを感じてました。その後の作品は徐々にデスヴォイスが影を潜め、そのうちギミック的な展開も影を潜め、どちらかというとストレートでプレーンなロックに変化してて、デスメタルどころか、プログレでもなくなってるかもなー、なんて思って聴いていました。

ですが、この日のサウンドを聴いて感じたのは、Opeth のプログレ性って、音楽の複雑性や構成的なものでなく、そこに流れる北欧独特の陰鬱な雰囲気、Fredrik Åkesson による一聴してわかるギターサウンドから来る陰な雰囲気、Mikael Åkerfeldt の官能的なヴォーカルなどのトータルとして聴いた時の雰囲気にプログレがあるんじゃないかと感じました。言ってみれば Pink Floyd って音楽的にはさほどプログレではない(と思う)ものの、トータルのサウンドとしてはプログレしてるのと似てるような。

ちょっと大げさですが、そんな Opeth サウンドに引き込まれながら Opeth を感じられました。

MC 中でも話題になってましたが、もう結成 30 年なんですね。次の曲は何みたいな話題で客席から “Blackwater Park !!”みたいな声が上がった時も「20年も前の曲だぜ。そんなもん覚えてられるわけないだろ」(超訳)なんて Mikael が話してた程度に歴史になってるんですねえ。

20年も前の曲覚えてないなんていいつつも、セトリは結構幅広いアルバムから選曲されており、全体としてはクリオーントーンヴォイス中心ではあるものの、デスな曲も折り交えながらの進行でした(Blackwater Park からも選曲されてるしw)。最新作からは 3 曲、その他は 1 曲ずつですね。

途中には Mikael のユーモアあふれる MC があるのもこれまで通り(英語力ないのとメタルの知識ないのでよくわからん所も多かったですが)でした。

次回の来日があればまた行くよー。

画質も音も悪いけど Lotus Eater の一部

Circus Maximus Nine Live Japan Tour 2019 @ amHall

2012 年の来日の時は行けずにすぐに来るだろうと思ったら全く来なかった Circus Maximus が 7 年ぶりに来るということで、情報入手して即チケットを買って行ってきました!

本当に観たかったバンドで、途中 2012 年の映像のクラウドファンディングにも参加したりしてましたがようやく!(↓一応クレジットに名前入ってます😆)

当日は 50 番程度の整理券番号でしたが、特に最前列で観ることもないや、ってことで開演まで後ろの方にあった椅子にずっと座っていて、結局そこから観ることに。

ファンは開演前はちょっと少ないかなと思ってましたが、ちゃんと数えてませんが結局は Ciucus Maximus が演奏始める時点では 300 人以上はいたんじゃないでしょうか(大阪分売り切れで追加販売とかいうツイート観た気がするんでそりゃそうですよね)。ぎゅうぎゅう詰めではないけど結構埋まってるという感じの観る方からしたら良い感じの入りでした。

まずは Opening Act でガールズバンド THE SHEGLAPES。なかなかパワフルでドラマチックな感じのメロディの曲で良かったです。

THE SHEGLAPES

そしていよいよ!

Setlist

  1. Architect of Fortune
  2. Namaste
  3. Game of Life
  4. Reach Within
  5. I am
  6. Used
  7. The One
  8. Burn After Reading
  9. Last Goodbye

前半は “Nine Live Japan Tour” という名前の通り Nine の再現。予想通り “Architect of Fortune” が始まった時には涙ちょちょぎ出そうになりましたよ。アルバム全体、もう何度も聴き込んで全て良曲と思ってますが、なかでも “I Am” と “Last Goodbye” 聴けて良かったですねー。

I Am(音悪っ)

というか、え? “Last Goodbye” もうやっちゃうの?(最後にピッタリだから最後かなと思ってましたw)

後半は新曲、”Havoc”、そして初期の曲!

  1. Phasing Mirrors
  2. Havoc
  3. Abyss
  4. Arrival of Love
  5. Chivalry

“Abyss”、そしてキャッチーな名曲 “Arrival of Love” この曲が聴けるとは❗

Arrival of Love

この後、客席の照明も点いて記念撮影。みんな手を振り上げてるから一番うしろで観てた私は写ってませんw

そして会場の BGM も流れ出したので、あー、アンコールなしで終わりか〜、と思ったのですが、同じく残念に思った人が多かったのか、少し経ったらアンコールの声が上がりだしたので、ダメ元で私も一緒に声を上げていたらなんと!

一度引っ込んだメンバーが戻ってきた!そして曲の相談をしながら、一度やった曲を演るのかとおもったらこの曲!

Encore

  1. Sin

1st アルバムの 1 曲目を飾るこの曲ですよ!もう最高!!

Michael Eriksen の甘く伸びやかなボーカルは生で聴いてもアルバムと変わらない、いやそれ以上の伸びやかさでしたし、Mats Haugen の流れるようなメロディアスな演奏も堪能できました。Truls Haugen のドラムスは生で聴くとダイナミックでパワフルでした。本当に良かったです。

また頻繁に来日してほしいですね。

終演後に前方の人がもらっていたセットリストを撮影させてもらいました(後半分)

#平成プログレベスト

Twitter で行われてる投稿企画、「#平成プログレベスト」に投稿しました。過去のプログレ50選なんかから平成のやつを抜き出しただけですが。とりあえずツイートを貼り付けておきますね。

(2019-05-12 追記)
集計が終わっていますね

Heylel / Metamorphosis

ポルトガルのバンドの 2018 年作。

演奏を聴く限りはサウンドがメタルな気がしますが、曲の進行や構成にプログレを感じさせるところがあります。そして透き通るような女性ボーカル。プログレッシブ・ゴシック・メタルって感じじゃないですかね♪

公式サイトには “Progressive dark rock” とありました

Ne Obliviscaris Urn Asian Tour 2019 @ FANJ twice

まだ具体的にいつかはわからないけど、来年には行けると思うよ。

【インタビュー】NE OBLIVISCARIS(hmv)

と2017年のインタビューで語っていたものの来ないなあと思っていた Ne Obliviscaris が 2019 年に来日!と聞いたので、楽しみにしていました。

会場はアメリカ村の 350 名程度キャパの FANJ twice というところ、地下ですが、会場は高さがあり、客席は二階分あるところでした(二階席部分は関係者席になってましたが)。

開場時間には 20 名程度、Death Rattle のころは 5,60 人と言った所だったと思いますが、Wolfheart の頃にはだいぶ増え、Ne Obliviscaris では 100 名以上は入っていたと思います(ちゃんと数えてません)。

Death Rattle

最初はアメリカの Death Rattle(http://www.deathrattlemetal.com/)。3 曲か 4 曲程度で 30 分ほどのステージでした。

一度だけ聴いて、ほぼ予習なしで当日を迎えました。一度聴いた時は一本調子で単調かな?と思ったのですが、生で聴くとストレートな迫力で押しまくるという感じで、迫力があり楽しめました。帰り際に全員に CD を配っていました。

Wolfheart

ふたつめはフィンランドの Wolfheart。メロディックデスメタルバンドらしいですね。

こちらは Apple Music で最新作をチェックして何度か聴きました。日本人好みの北欧らしいドラマチックなメロディで結構気に入って聴いていました。

生で聴いてもその印象は変わらず。でかい男三人が仁王立ちになって迫力満点です。

全体的に静かに叙情的なメロディで始まっていきなりスピードを上げて疾走するところの変化で「うぉー」と気分も盛り上がります。途中のギターソロなんかはモロ北欧メタルという感じのドラマチックで叙情的なメロディで、デス独特の疾走感と手数の多いドラムの中からそのメロディが浮かび上がってくるところが良いですね。

Ne Obliviscaris

そしていよいよ本命の Ne Obliviscaris !!

前ふたつのバンドも迫力と疾走感でスゲーと思って聴いていましたが、やっぱりこのバンドが好きでライブに行ったというひいき目もあるからか、このバンドは格の違いを感じました。

ヴァイオリンの美しいメロディから十分にためてから一気に疾走しだすところ、疾走してるかと思ったら急停止したりひっかかるように進行すると言った、一本調子で進行しない緩急の効いた曲、美しくかつテクニカルに畳み掛ける演奏が深みを感じさせますね。

デスヴォイスと伸びやかなクリーンヴォイスによるヴォーカルの厚みも曲全体の重厚感につながっている気がします。

“Libera” だったと思うけど、全員で合唱したのも気持ちよかった。

とにかく曲への入り込み方が他のバンドと全く違うくらい熱狂しました。もちろん聴き込みが違うし好きなバンドだというのがあるのでしょうけど。

観客のほぼ全員がメタルとして聴いていたのだと思いますが、まさしくプログレッシヴな演奏でした。プログレです。

Eyrie

Worfheart と Ne Obliviscaris の Setlist はこちらのブログに載っています。