Side Steps / Verge of Reality

前作からは 4 年ぶりの新作.

当り前かも知れませんが,まさしく日本のフュージョンという感
じの作品ですね.ポップすぎずテクニカルすぎずと良い感じの所でバ
ランスしているように思います.

前作まではフュージョンを中心にポップ寄りな曲や,プログレ寄
りな曲が点在していたようにも思いますが,今回のはよりフュージョ
ンに寄っているという気がします.フュージョンの王道を行く作品と
いうか.

プログレ的に流れていくかなー,と思って聴いていたら,ぐっと
フュージョンに引きよせられたりとか,ちょっとひねりが利いている
所が Side Steps っぽくて,単純に気持ちの良いフュージョンに終わっ
てない所がさすがなんです.

とりあえずこれぞ Side Steps という音はつまっていますね.で
もマンネリというわけでもなく,らしさを保ちながら緩やかに変化し
てますね.

Il Baricentro / Trusciant

Trusciant
Trusciant Baricentro

おすすめ平均
starsイタリアのJAZZROCK

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プログレというよりはフュージョンと言った方が良い 2nd(?) アルバム.

リズミカルな飛び跳ねるような元気で軽快な音楽です.爽やかですが,爽やかフュージョンと聴いて想像する音ではなく,ファンタジックな印象ですね.シンフォフュージョンという感じでしょうか.

Esagono / Vicolo

Vicolo
Vicolo Esagono

おすすめ平均
starsARTI E MESTIERI解散後の一派

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Arti e Mestieri のベーシストのバンド.このアルバムには Arti のメンバーも参加しているとのこと.1976年作.

Arti と同系統のジャズロックですが,若干カンタベリ風味もあるかなー,という気がします.軽快でテクニカルでスピーディなジャズロックで,涼しげです.

ヴァイオリンなんかの入りかたは Arti っぽいですね.フルートの入る部分はかもめの RTF なんかも彷彿とさせる涼しさです.

Cerebus Effect / Acts of Deception

ちょっと録音が悪いのか,何度か聴かないと全貌が良く分からないのですが,良く聴くとなかなか良く出来たテクニカルなジャズロック/フュージョンではないかと思います.なんかぼやーっと音が聴こえてくるので,なんか掴めないんですよね.

アルバム一曲目はちょっと爽やかな雰囲気もあるフュージョン風の音楽です.なんかちょっと古い南米のフュージョン系プログレを思い出してしまった.
かと思うと,トリッキーで鋭いスピード感溢れるテクニカルサウンドな部分や,ちょっと独特のクセのあるボーカル
(ちょっとデスっぽいような気も…)
の入った曲もあったりして,一つの曲の中でトリッキーな雰囲気と爽やかな雰囲気が同居している感じで,なかなかおもしろいです.まあ二曲目以降はどちらかというとトリッキーな感じ中心です.ボーカルが入ると,ちょっとデスっぽい雰囲気もあるかな.たまに爽やかな音が出てきま
すけど.

トリッキーな音のギター,流れるようなピアノのプレイが特徴的.

(2008/3 に加筆)