Fusioon (1st)

Fusioon1

同名のアルバムがあって,どっちが 1st でどっちが 2nd なのか 良くわかりませんが,おそらく 1st であろう 1972 年のアルバム.

プログレというよりは,少しクラシカルな香りのする硬派なジャズロックという感じです.クラシカルなピアノが特徴だと思 いますが,ただクラシカルなだけでなく,ジャズっぽくもあります. ジャック・ルーシエとかみたいな感じかな.ギターはジャズ的だったり,ロック的であったり,フュージョン的であったりします.でも, ところどころアヴァンギャルドな所も顔をのぞかせるところがプログレだなぁ,と思います.

(昔書いたレビューを一部修正)

Ruphus / Let Your Light Shine

Let Your Light Shine
Let Your Light Shine Ruphus

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ノルウェーのジャズロック系バンドの 1976 年リリースの 3rd (?) アルバム.

かもめの Return to Forever 的な軽快でクールなジャズロック作品で幕を開ける作品です.全体的にこの時代のジャズロック,フュージョンの音です.北欧らしい涼しげな感じがしますね.

1st, 2nd いずれも作風が違っているみたいですが,演奏力には全く不安を感じさせない,ずっとジャズロック,フュージョンをやっていたような貫禄を感じますね.

Terje Rypdal プロデュースで,シンセも演奏しているみたいです.

Benoit Moerlen / Rocking Roller

Gong, Pierre Moerlen’s Gong, Gongzilla 等で有名なヴィブラフォン,マリンバ奏者の 2011 年の 1st アルバム.キャリアが長いのでソロアルバムが初めてというのは意外でした.

曲は比較的バリエーションに富んだ感じですが,全体的に落ち着いた気持ちよいフュージョンという感じです.ただ単に落ち着いているだけでなく,マリンバによる跳ねるような躍動感があったりして,かなり独特のおもしろい音楽ですよ.気楽に聴ける感じがよいです.

Serge Bringolf / Strave

ストラーヴ
ストラーヴ セルジュ・ブランゴルフ

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1980年リリースの 1st アルバムの模様.

マグマに影響を受けたドラマーによるジャズロック作品ということで,マグマと比較してしまうんですが,妖しげな女性スキャットが入った攻撃的な所はマグマな雰囲気が出ていますが,ホーンセクションが前面に出る辺りは,ヨーロッパのジャズロックの演奏を想像させたりします(United Jazz + Rock Ensemble とか Nucleus とか).ヴィブラフォンの演奏は妖術的な空間の広がりを感じますし,その他ヴァイオリンやフルートなど,マグマとは違う個性を感じますね.よりジャズ的な熱い演奏の印象が強いです.

Max / Babel

1978 リリースの 1st .Fusioon のドラマーがゲスト参加しています.Iceberg のギタリスト Max Sunyer のソロプロジェクトと言ったらいいのでしょうか? まあ,ソロ作品です.:-)
出だしから思わず笑ってしまったのですが,もう“第 7 銀河…” の頃の Return to Forever にそっくりの曲調ではじまります.楽器 のせいかも知れませんがキーボードのソロなんかもチックコリアその ものって感じです.スピード感あふれる曲で,各パートの一体感溢れ る演奏は圧巻です.特にキーボード,ギターのソロのアドリブは迫力 たっぷり.ちょっとサンタナっぽい所もあります.
2 曲目は静かに始り,ゆったりとした感じで盛り上がっていく曲 で,こういう落ち着いた感じの曲でのジャズ・フュージョン的なギター ソロもいいですね.途中でジャズ的なフルートのソロも入ります. 3 曲目も続けて落ち着いた感じの曲で,ピアノとギターの落ち着いた ジャズ的ソロが美しいです.
4 曲目のラテンがかったと言ったらいいのだろうか? 少し土着的 な臭いのするパーカッションの上での激しく情熱的なアラビア的なメ ロディが良いです.途中で少しはいるフラメンコギターからテーマへ 戻っていく流れも良いです.最後の曲は,再びジャズ的な落ち着いた 曲で,サックスも入ります.
全体的に激しいパーカッションが以外に曲を特徴づけているのかもしれない,と思えるいい感じのプレイで気に入りました.
(昔書いたレビュー)