Le Orme / Live Orme

イタリアの EL&P と呼ばれる事の多いバンドのライブ.アルバムによっては全然 EL&P じゃないという話もありますが,この 2 枚組のアルバムの 1 枚目に関してはそんな感じがしますね.EL&P と違うのは演奏の下手さでしょうか.でも,EL&P をも彷彿とさせる曲は演奏力の問題を超えて魅力的.

2 枚目になると,いきなり "Whole Lotta Love"  で始まったり,ギターが前面に出てきたりしてそういう雰囲気はだいぶ後退します.ギターは結構泣きのフレーズ満載のブルージーな感じですね.結構シンフォっぽい泣きのハードロックという感じでなかなか良いです.

Osanna / Palepoli

パレポリ(紙)
パレポリ(紙) オザンナ

おすすめ平均
starsこれが「プログレ」だ!!
starsイタリアンロック不朽の感動作

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イタリアプログレの傑作と評される事の多い Osanna の 3rd.1973 年作.

1973年ということで,音はちょっと古いような雰囲気もありますが,それを忘れさせるような魅力がありますので,やはり傑作なのでしょう.邪悪とか言われますが,今聴くとそれほどでもないような気がします.攻撃的ではあります.

サイケな雰囲気,荒々しい音,イタリアンロックっぽい重厚感,ジャズからの影響も感じさせる確実な演奏,イタリアっぽいボーカル,切り返すように展開していく曲と,まったく飽きさせることなく一気に最後まで聴かせてくれます.

Beefólk / Place Dramatique

Place Dramatique
Place Dramatique Beefolk

Material Records 2008-08-14
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オーストリアのバンド.

サックス/フルート,バイオリン/マンドリン,トロンボーン,アコーディオン,ベース,ドラムという編成で,ボーカルも入ります.

アコーディオンが非常に印象的でキレがあってドラムと共にリズムで重要な位置を占めているような気がします.メロディはバルカン的な感じがして,フォークの要素が強い気がします.アコースティックなんですが,キレがあり軽快で楽しげな感じがします.レコメン的なねじれた雰囲気やポップな雰囲気,アヴァンギャルドな雰囲気もありますね.その他,ジャズ,ロック,レコメン,フォークの要素が感じられ,それらが一体となって押し寄せてくるというという感じです.

曲の途中で雰囲気が変わることも多くて,普通のポップスっぽいと思って聴いていたら,最後はジャズで終わったりと楽しいです.

Höstsonaten / Mirrorgames

同じイタリアのプログレバンド Finisterre から派生した(?) Höstsonaten の 2002 年作.

ゆったりとした感じのエモーショナルなシンフォニックロック.メルヘンチックな雰囲気を漂わせながら情感たっぷりに歌い上げるフルートと泣きのギターが印象的で,ゆったりと穏やかに盛り上がっていく様が非常に美しいです.同じイタリアの Eris Pluvia 辺りに通じる雰囲気があるが,こちらの方が若干内省的で,爽やかというよりは泣けるという印象.時おり印象的な演奏を聴かせるサックスも泣き度 (ってなんやねん ^^;) をアップさせます.

Dawn Dialogue / I Put the Spell on the Fire

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1982年から1984年にモスクワのホテルで秘密裡に録音されたという記述がある旧ソ連のロック.CDは1987年リリースかな.バンドの正式名は "Dawn Dialogue Between Two Worlds" です.

ちょっとチープな感じのキーボードと秘密で録音したにしては意外に軽快なメロディが特徴的.ギターがちょっとフュージョン的かも? プログレ度はそんなに高くないですが,若干ドラマチックな雰囲気の感じられる部分がありますし,東欧のロックにありがちな独特な雰囲気があって,なかなか魅力的です.4 曲目の 17 分に及ぶ曲がなかなかシンフォ的.