勝手に選ぶプログレ 50 選の第 2 回は北欧,東欧編です.
Progressive Rock
勝手に選ぶプログレ 50 選 (に便乗) (1. 西欧編)
twitter の @FrioK10 さんの呼びかけ が元になっているらしい企画が久々に見たプログレマニア的な企画で楽しそうだったので勝手に便乗させてもらうことにしました.なんか普段のレビューよりも力入ってるぞ.他に以下のサイトで公開されてるようです.
私はプログレを生で体験した世代ではありませんし,元々 Jazz/Fusion 系が好きで,そこから RTF, Mahavishnu 辺りを経由して Soft Machine, Gong 辺りのカンタベリにたどり着いたのと,高校時代に UK, King Crimson のレコードを借りた辺りがプログレの原点なんですが,ただ,一気にのめり込んだのは,インターネット黎明期に情報を得てからで,当時は Web とかはなくて,テキスト中心のネットニュース (fj.rec.music.progressive) なんかでマニアックな情報があったんですよね〜.というわけで,King Crimson 以外のメジャーバンドは経由せずにプログレの世界に入り (KC も宮殿以外は聴いた事ありませんでした),いきなり南米とか東欧とかの名前を聞いた事もないバンドばっかり漁ったりしてるという,かなりプログレファンとしては珍しい聴き方をしてると思います.なので選ぶアルバムもこんなんが入ってるのになんでアレはないんだ? とお叱りを受けそうな選択ですが,まあ,プログレを選ぶ姿勢もプログレッシブなんだとか適当にこじつけて選んじゃいます.
順位は付ける事はできないので地域ごとにだしていきますね.
Gevende / Ev
| Ev |
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Gevende
EMI Turkey 2009-06-16 |
トルコのバンドの 2006 年 1st.
のっけから妖しさ満点のエキゾチックサウンド炸裂です.にぎやかレコメン系という感じで,ローカル色豊かな B 級ロックの香りがぷんぷんしますけど,曲とテクニックは全く B 級ではなく,超弩級の驚きのサウンドです.
ヴァイオリンやホーンによるかなりアクの強いサウンドですが,各楽器が緻密に計算されたように複雑に絡み合う完成度の高さです.アクの強さの合間から顔を出す聴けるサウンドはまさしくジャズロック系のサウンドで,辺境ロックマニアがよだれを垂らして喜ぶ要素がそこら中にちりばめられた驚きのプログレッシブロックサウンドです.
アクが強いので拒否反応も強いかもしれませんので,まずは 2nd を聴いてみるというのも手かもしれません.
(このアルバムは amazon では入荷未定になってますが,MP3 ストアでは現在も購入可能です.)
Locanda Delle Fate / The Missing Fireflies
Tee / Trans-Europe Expression
| Trans-Europe Expression |
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Tee
CD Baby.Com/Indys 2012-02-21 |
2012年作の 2nd アルバム.
前作からの流れを汲むフルートをフィーチャーしたインストのシンフォニックロックです.
相変わらず美しいメロディが印象的で曲が本当に良いですね.フルート入りということではスペインの Gotic とかハンガリーの Solaris 辺りとか,全体的な雰囲気としても PFM などのようにフュージョン色の少しあるシンフォニックロックに近いものを感じます.キーボードが時折ドラマチックで美しいアクセントを添えるような音を出してとても印象的で,Locanda Delle Fate 辺りのような美しさを感じます.
このようにバンドの名前の通りのヨーロッパのシンフォ的な雰囲気を感じるのですが,フルートの音色とメロディは Solaris のようにこってりせず,かといってGoticよりはもう少し叙情的で,初期 Kenso 辺りに感じる日本の叙情的な彩りを感じ,ぐっとヨーロッパから日本へ音を引き戻す感じがします.
ギターも少しインテリジェンス漂うような,Solaris よりは控え目な泣きのメロディという感じで,その辺りも少し日本的な叙情的な味わいに近づける要素な気がします.
メロディは美しさとテクニカルな所の均衡もうまく取れていて,プログレファンにもフュージョンファンにも聴いてほしい一枚ですね.


