Pekka Pohjola / Heavy Jazz Live in Helsinki and Tokyo

Heavy Jazz: Live in Helsi
Heavy Jazz: Live in Helsi Pekka Pohjola

Pohjola  2011-05-19
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1995 年リリースのライブ盤.シンフォニックフュージョンという言葉がピッタリな感じのする 繊細で美しい 2 枚組のライブ盤です.

ゆったりとした感じでじらすように徐々に盛り上がっていき,ギ ター等のソロに入っていく美しいシンフォ的な曲と,北欧独特の軽快でコミカルなムードのコミカルな感じのするメロディの曲があります.この人 の音楽はライブで聴くとよりフュージョン寄りに聴こえます.繊細で 美しいフュージョンと言った所でしょうか.

(以前書いたレビューに加筆)

Pekka Pohjola / Kätkävaaran lohikäärme

カトゥカヴァーランの翼竜 KATKAVAARAN LOHIKAARME
カトゥカヴァーランの翼竜 KATKAVAARAN LOHIKAARME ペッカ・ポーヨラ・グループ PEKKA POHJOLA GROUP

Arcangelo  2011-07-06
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Group 名義の近年作と違って,シンフォ色のない純粋なジャズロックと言った味わいのアルバムです.1 曲目からゆったりとしたフュージョ ンかジャズロックと言った曲で始まります.フュージョン的な所は最近の作品にもつながるような気がします.シリアスな雰囲気の曲とちょっとコミカルな曲と両方の要素を持った曲がある,ゆったりとしたテン ポの重厚感のあるジャズロックと言った所でしょうか.

(1999年に書いたレビュー)

Quaterna Réquiem / O Arquiteto

Pgl22142

1980 年代末期から活動するブラジルのシンフォニックロックバンド.2003 年以来のスタジオ盤 (2006 年にライブ DVD のリリースあり).多分 5th

1st アルバムは私の中ではヴァイオリン入りのバロック調シンフォという印象が強いんですが,このアルバムではバロック色はあまりなく,伸びやかなヴァイオリンが特徴的な開放的ないかにもブラジルという感じのシンフォニックロックに仕上がっています.Sagrado を継ぐブラジルのヴァイオリン入りシンフォと言えるのではないでしょうか.

所々 Jean Luc Ponty のシンフォ作品的な雰囲気もありますね.Enigmatic Ocean というよりは Mystical Adventures 辺りの香り.

P.L.J. Band / Armageddon

Armageddon
Armageddon P.L.J. Band

Second Battle  1991-10-28
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ギリシャのバンドの 1981 年 1st .

演奏自体はブルージーなギターやアコースティックギターによるバッキング,無骨なおっさんのボーカルが印象的なロックなのですが,独特な浮遊感が伴っており,不思議な魅力があります.

ギターも例えば Gong のようなプレイではなく,フツーのブルースっぽいギターだったりするのですが,それでも独特の浮遊感があり,ボーカルも歌というよりは朗読っぽい「ヴォイス」という感じで,スペースウィスパーとはまたちょっと違う独特のスペースヴォイスという感じで,音楽的要素一つ一つ取って見るとそんな要素はないのに仕上がりはスペースロックという感じになっています.なかなか面白いですよ.

Änglagård / Viljans Oga

Pgl22240

スウェーデンのバンドの 18 年ぶり 3rd.今まで何度も復活の噂がありましたが,ついに復活!

私が名作と思う 1st のメリハリの効いた陰鬱な静寂とヘヴィさが交差する所はそのままに,さらにバリエーション豊かになった気がします.10 分超の曲 4 曲収録.

フルートが前面に出て印象的な部分が多く,そこにギター,メロトロンが複雑に絡み付き,重厚なサウンドを作り出しています.ヘヴィな部分は陰鬱なだけでなく狂気を含むような激しさなど,色々な感情を表現するような感じで一本調子にはなりません.

これまでの作品にはない味付けを足しながら,しっかりと Änglagård 独特の世界を作り出しています.期待を裏切らない名作です.