KRAKATAU / 2 Worlds

「KRAKATAU新譜」で先日紹介したもののうちの一枚.6年ぶりの新譜で2アルバム同時リリースの一枚,とのこと.ライブ盤.

コンテンポラリーなエレクトリックジャズ,という感じで,民族楽器が使われているものの,それを意識させないぐらい自然に使われていて,逆にもう少し前面に押し出しても良いのでは?とすら思える部分もあります.もちろん,ポイントポイントではガムラン風味が顔を出し,インドネシアのバンドだなあと感じさせます.

中盤から後半にかけての静かな曲は,最初ちょっと中だるみっぽく感じましたが,良く聴いていると,ピアノのソロなんかも美しいジャズの中に,自然にインドネシア色が織り込まれていて,なかなか面白いです.蝸牛の神託 蝸牛のゴタク にもあったように,フェードアウトが多めなのが残念です.

KRAKATAU 新譜

Indonesia の Krakatau の新譜が二枚出ているようですね.ライブ盤とスタジオ盤.

前作は私のページで紹介していましたが,妖しいガムランジャズロックという感じでしたが,今回のスタジオ盤は打楽器オンリーの演奏となかなか面白そうです.ライブの方はガムランとジャズという感じみたいですね.

蝸牛の神託 蝸牛のゴタクというページにレビューが載っています.

Mindflowers / Nuances

ハンガリーのテクニシャン集団の 2nd.

前作ではプログレファンにアピールするシンフォ色を織り混ぜた硬派なジャズロックだったように覚えていますが,今作はテクニカルなジャズロックという感じで,よりフュージョンよりになっているような感じがします.Tone Center 辺りの超絶ジャズロックシリーズっぽい印象も.西海岸系の軽快でテクニカルな雰囲気がある曲もありますね.

若干の屈折した感じもありますが,もう少しプログレ色なり,何らかの「おっ」と思えるようなモノがほしい所.テクニカルでスピーディなので,気持良く聴け過ぎて,逆に印象に残らない可能性が.

公式サイト

Fulano / En el Bunker

2nd アルバム.レコメン系と言われるのかも知れませんが,これを聴いている
とジャズやなあ,と思います.ジャズっぽい要素とレコメン的なノリ,ラテン
のアツさを併せ持った音楽.

女性ボーカルがかなりうまいです.ちょっとキッツーい感じの曲で幕を開け
たりするので,敬遠されるかも知れませんが,最後まで聴いてみましょう.前
衛的なジャズをベースに,ウェザー的な要素やレコメン的な要素なんかを何重
にも被せたような感じです.

個人的には 8 曲目のしっとりとじんわりと心に染み渡ってくるような曲がかなり好きです.ウェザー風.

Beefólk / Place Dramatique

Place Dramatique
Place Dramatique Beefolk

Material Records 2008-08-14
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オーストリアのバンド.

サックス/フルート,バイオリン/マンドリン,トロンボーン,アコーディオン,ベース,ドラムという編成で,ボーカルも入ります.

アコーディオンが非常に印象的でキレがあってドラムと共にリズムで重要な位置を占めているような気がします.メロディはバルカン的な感じがして,フォークの要素が強い気がします.アコースティックなんですが,キレがあり軽快で楽しげな感じがします.レコメン的なねじれた雰囲気やポップな雰囲気,アヴァンギャルドな雰囲気もありますね.その他,ジャズ,ロック,レコメン,フォークの要素が感じられ,それらが一体となって押し寄せてくるというという感じです.

曲の途中で雰囲気が変わることも多くて,普通のポップスっぽいと思って聴いていたら,最後はジャズで終わったりと楽しいです.