SHOW-YEN II

ギタートリオによるインストロックバンドの荘園の 2nd.

1st と同様に疾走感のあるハードなロックですが,1stの時は少しオリエンタルな雰囲気がただよっていたのですが,このアルバムはよりストレートな感じになり,プログレではなくなっているような気もします.ストレートで解放的な明るさがあるというか.

重厚感があり,安定した演奏の上でギターが縦横無尽に走り抜けると言った感じの気持ちの良いロックです.

Side Steps / Verge of Reality

前作からは 4 年ぶりの新作.

当り前かも知れませんが,まさしく日本のフュージョンという感
じの作品ですね.ポップすぎずテクニカルすぎずと良い感じの所でバ
ランスしているように思います.

前作まではフュージョンを中心にポップ寄りな曲や,プログレ寄
りな曲が点在していたようにも思いますが,今回のはよりフュージョ
ンに寄っているという気がします.フュージョンの王道を行く作品と
いうか.

プログレ的に流れていくかなー,と思って聴いていたら,ぐっと
フュージョンに引きよせられたりとか,ちょっとひねりが利いている
所が Side Steps っぽくて,単純に気持ちの良いフュージョンに終わっ
てない所がさすがなんです.

とりあえずこれぞ Side Steps という音はつまっていますね.で
もマンネリというわけでもなく,らしさを保ちながら緩やかに変化し
てますね.

Stomu Yamashita / Go

ゴー(紙ジャケット仕様)
ゴー(紙ジャケット仕様) ツトム・ヤマシタ

ユニバーサルインターナショナル  2005-07-13
売り上げランキング : 3,670

おすすめ平均  star
star海外盤よりオススメ。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

Steve Winwood, Michael Shrieve, Klaus Schulze, Al Di Meola ら豪華メンバー参加

プログレというよりは,この人独特の音世界という感じ.スケールの大きさはシンフォプログレ的ですけど.出だしから中盤までは静かに盛り上がっていくシン
フォ的な曲.ボーカルが入ると,ポップな雰囲気が強くなりますね.5
曲目で急にブラックミュージック的な雰囲気のノリの良い曲になりこの曲の後半は一転 Al Di Meola
の世界.この人のこの時代のソロは本当に一発で分かりますね.

その後静かな空間的な広がりを感じさせるシンフォ的な曲 (曲名も Space
なんとかが続くのでが続き,現代音楽的な曲から再びポップなロック調な曲 "Ghost Machine"
へ.再度シンフォ的な曲をはさんでソルル的な曲 "Time is Here" へ.そのままポップな曲 "Winner/Loser" で終わり.

という風にシンフォ的/現代音楽的な静かな曲 (Klaus Schulze 的) の合間にポップ/ロック/ソウル的な曲が挟まる構成で,これで何か一つのテーマを扱っているのでしょう.