Cichla Temensis / Another Triangle

日本のバンドの 2008 年盤.

フルート入りのインストロックで,Kenso 風な所もあるけど,JazzRock/Fusion 系というよりは,どちらかというとクラシカルな方に振った音ですね.かちっとコンパクトにまとまっていてロシア方面のインストシンフォに似た雰囲気もあります.全体的にクールな演奏という気がしますが,少し日本の情緒を感じるような雰囲気の部分もありますね.演奏もしっかりしていて結構良いです.もう少しダイナミックな所もある方が好みですが,これはこれでこのバンドの魅力なんだ,と思います.

KBB / Proof of Concept

Proof of Concept
Proof of Concept KBB

Musea  2007-12-21
売り上げランキング : 807035

Amazonで詳しく見る by G-Tools

2007年作の 4th アルバム.

出だしはタイトでハードな曲で始まり,全体的にそういう雰囲気かな?と思ったら,後はヴァイオリンの美しさが際立つ美しい曲が中心ですね.2, 3 曲目辺りは静かに始まって盛り上がっていく感じで,Jean-Luc Ponty のプログレ的作品辺りの雰囲気も感じられて,個人的にはかなり好み.4曲目のドラマチックな感じも良いですね.1 曲目のキーボードのプレイも良いですね.ギター的でヤンハマーみたい.:-)

The Earth Explorer / First Voyage

POSEIDON のデモ盤,ライブ盤専門レーベルからリリースされた The Earth Explorer のライブ盤で 4 曲入り.

フルート入りのプログレッシブロックで,日本的叙情さと少しオリエンタルな雰囲気,それにジャズロック的なスリリングさが同居したシンフォニックフュージョンとも言うべきサウンドです.

バンドのコメントで

ライブ一発録りなので正直100%満足のいく演奏内容ではない

とあり,確かに粗さもあるアルバムなのですが,とにかく曲がすばらしく,ライブならではの勢いもありますし,粗さもあまり気にはなりません.

欲を言えば,もう少し流れるような演奏だったら,曲の良さが出るような気がするなあと思う部分はありますが,これは個人的趣味から来るモノなので,人によって感じる所は違うでしょう.

初期の Kenso 辺り,イタリア方面の美しく明るいシンフォニックロック,メロディ重視のフュージョン方面が好きな方におすすめではないでしょうか.

オフィシャルブログ等で試聴も可能ですので,ぜひどうぞ.

Side Steps / Alive II

2005年末以来2年弱ぶりの最新作はライブ盤.

ここ数年のライブの良いテイクのものと,再発リクエストの多い初期アルバム収録の曲が入っているのがウリとのことです.

確かにちょっと懐かしいフュージョン全盛の時代という感じの曲が爽やかで印象的です.それにプログレ的な代表曲 "Another Encounter",ジャズロック的な代表曲 "Jazz It" ,プリズムを彷彿とさせる静かに盛り上がっていく "The End of Tears" という Side Steps を代表する名曲を盛り込んだファン必需のアルバムです.:-) 昔懐かしいフュージョンというだけだと,数回聴いただけで聴かなくなりそうですが,それだけで終わらないのはさすがです.

ここ数年ライブには行ってないので,外しているかも知れませんが,以前よりは (Side Steps にしては) シンプルで,若干タイトな雰囲気がするような気がします (録音の加減からそう聴こえるだけかも?).

高中正義 / SHYCHELLES

セイシェルズ
セイシェルズ 高中正義

キティMME  1995-05-25
売り上げランキング : 28257

おすすめ平均  star
star大好きなアルバムです
starHe was so young!
star線が細い、いいえ最高傑作です!!

Amazonで詳しく見る by G-Tools

高中のソロ 1st アルバム.

ロック路線とフュージョン路線がうまく均衡した名盤ではないでしょうか.後の夏の高中のイメージを既に確立しているような気がします.

へたうまな高中のボーカルも聴き込むにつれて,耳から離れなくなってきますし,後にもよく演奏されるようになる「憧れのセイシェル諸島」「Tropic Birds」という名曲が2曲も収録されています.

久々に先日聴きましたけど,やっぱり暑いときには爽やかな気分になりますね.演奏なんかに時代は感じますが,古くさくないですね.