ギターとベースの 2 人によるユニットの 2009 年 1st.
硬質でテクニカルなジャズロック作品.難波弘之氏絶賛の言葉「真のブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックの後継者は…」のブリティッシュロックってのはちょっと分からないですが,まあ音楽の素晴らしさとは別ですね.
日本の Prism (Nothin’ Unusual 以降) を感じる部分も多く,キレのある緊張感あふれる演奏が印象的ですね.ギターの流れるようなソロが気持ちよいです.
The Earth Explorer |
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Tee
2009-03-17 |
日本のフルート入りプログレバンドの ライヴデモ盤 に続く正式盤1st.Musea/Poseidon からリリースです.
ライヴデモ盤はライヴということもあり粗さもあったのですが,こちらはさすがにかちっと完成度の高い音を聞かせてくれています.サウンド自体は当然ですが変化はなく,フルート入りの叙情的な感じのフュージョンシンフォプログレという所です.
とにかくメロディが美しく,テクニカルでありながら,微かに漂う叙情感が日本のプログレ,という感じでたまりませんね.透明感のある美しく優しい感じのメロディ,フルートとギターの絡みから生み出されるカラフルで美しい感じが特徴的ですね.ギターの伸びやかなフュージョン的な演奏も私好み.:)
Kenso とか PFM なんかのフュージョン色のあるシンフォがお好みの方はオススメの一枚ですね.非プログレファンであるフュージョンファンにも聴いてほしいなと思いますね.
日本のプログレバンドの 2007 年作 2nd.
色々なレビューを読んでいると,基本的にはシンフォプログレということで,そこにジャズ風味がある,というようなレビューもありますね.プログレという枠で括ると,多分そういうことになるのでしょうけど,私の印象は少し違いました.
透明感のある女性ボーカルを前面に出した,シンフォプログレ風の音を出すロックと言った所でしょうか.シンフォプログレ風の音というのは,本当にそれっぽいキーボードの音 (ムーグですか?) がソレで,曲自体は普通のロックという印象です.ソロやインスト部分にこういったシンフォ風の音やジャズというよりはフュージョン的な演奏を織り込んで,透明感のあるボーカルをより浮きだたせ,美しく幻想的な曲に仕上げているという感じです.
私はこういう透明感のある透き通った女性ボーカルが本当に好きで,このボーカルが,日本的で少しドラマチックな,でも内省的だけではなく外へのエネルギーや希望を感じさせる曲を歌う所を聴いていると,本当に感動的な気分になれます.
「関西で活動するプログレッシブ・ロックバンド」とのことです.
日本的な叙情さを持ったシンフォフュージョン/ジャズロックという感じですね.ちょっと録音が悪いので,全貌が掴みにくいのですが,美しいメロディを持ったフュージョンという感じです.プログレファンだけじゃなく,フュージョンファンにもオススメかも?
L’esprit de l’exil |
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Lu7
Vivid Sound 2005-04-12 |
日本のギターとキーボードの 2 名のユニットによる 2nd アルバム.
一聴すると,エスニック風味のフュージョンというか,ワールドミュージックというか,まあそういった感じの印象を受けます.一曲毎に違う地域のエスニック風味を加えた感じ.曲は繊細で色々な風景の思い浮かぶような優しい明るい感じが中心.
なんですが,何度も聴いていると,それだけではない感じがじわじわ感じられてきますね.意外にもギターが弾きまくっていたりしますね.時にはホールズワースのように流れるように弾きまくっています.ただ,それがいかにも弾きまくってます,という感じを受けずに,それによって繊細な味を出している所がすごいな,と感じます.たぶん,キーボードの優しい美しい感じとうまく溶け合っていてそういう感じになっているのでしょうね.
何度も聴いて,そのじわじわ湧き上がってくる色々な繊細さが感じられて楽しいアルバムですね.ゲストミュージシャンもなにげに豪華です.