TEE / Tales of Eternal Entities

Tales of Eternal Entities
Tales of Eternal Entities TEE

Musea Parallèle 2016-03-11
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TEE のアルバムは 1st で衝撃を受けて購入して以来ずっと聴いています。

TEE の音楽って、目を閉じて聴いていると幻想的な美しい風景が目の裏に浮かんでくるようなイマジネーションが湧いてくるような音楽が特徴で、そこに惹かれて聴くようになったし、今でもそこが魅力で聴いています。

私は音楽的な専門知識はありませんので、メロディから直接受ける印象が重要で、このバンドの曲は本当に美しさとスリリングさを持ち合わせているので好きなんですよね。

日本的な香りを漂わせる叙情的なフルートによるメロディ、叙情的ながらもテクニカルでジャズロックが好きな私を満足させてくれるスリリングさを持ち合わせたギターの演奏に、透明感のある美しさのエッセンスを挿入してくれるようなキーボードがあいまって、ジャズロック・フュージョン、プログレが好きな私の好みにぴったりなのです。

今回の 3rd アルバムもそのきっかけとなった音楽性そのままの流れを組む作品になっています。Kenso、Camel、Gotic なんか好きな方にもオススメですよ♪ (フルート入りという直接的なつながりしか思い浮かばない想像力のなさ、スミマセン)

Tee / Trans-Europe Expression

Trans-Europe Expression
Trans-Europe Expression Tee

CD Baby.Com/Indys 2012-02-21
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2012年作の 2nd アルバム.

前作からの流れを汲むフルートをフィーチャーしたインストのシンフォニックロックです.

相変わらず美しいメロディが印象的で曲が本当に良いですね.フルート入りということではスペインの Gotic とかハンガリーの Solaris 辺りとか,全体的な雰囲気としても PFM などのようにフュージョン色の少しあるシンフォニックロックに近いものを感じます.キーボードが時折ドラマチックで美しいアクセントを添えるような音を出してとても印象的で,Locanda Delle Fate 辺りのような美しさを感じます.

このようにバンドの名前の通りのヨーロッパのシンフォ的な雰囲気を感じるのですが,フルートの音色とメロディは Solaris のようにこってりせず,かといってGoticよりはもう少し叙情的で,初期 Kenso 辺りに感じる日本の叙情的な彩りを感じ,ぐっとヨーロッパから日本へ音を引き戻す感じがします.

ギターも少しインテリジェンス漂うような,Solaris よりは控え目な泣きのメロディという感じで,その辺りも少し日本的な叙情的な味わいに近づける要素な気がします.

メロディは美しさとテクニカルな所の均衡もうまく取れていて,プログレファンにもフュージョンファンにも聴いてほしい一枚ですね.

Daigo Ichinose Duo / Mind

MILD
MILD 一ノ瀬大悟デュオ

USAKUMA RECORDS 2011-03-25
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コントラバスとギターのデュオ作品.2011年リリースの 1st アルバムですが,デュオ結成は 2007 年とか.

アヴァンギャルドというには整然,ジャズというには混沌という感じ.とにかく二人が空間を自在に使ってあの手この手で押し寄せてくるという感じですね.印象的なのは二人の出すパーカッシヴで破壊的にエッジの効いた音ですかね.

演奏にある程度のバリエーションはありますが,大きなスケールで見ると,もう少しバリエーション豊かな所も欲しいかも? と思う部分もあります.常に緊張感のあるピンと張りつめたような音が続きますのでスリリングでガンガン攻め込んで来るような音が楽しめます.

Fantasmagoria / Day and Night

Day & Night
Day & Night Fantasmagoria

  2009-11-24
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おすすめ平均  star
star結構いい線いってます!

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ヴァイオリンを中心とした日本のプログレバンドの 2nd.

ヴァイオリンのダイナミックで勢いのある演奏が特徴です.とにかく縦横無尽に駆け回るヴァイオリンがたっぷり堪能出来るバイオリンファン感涙の演奏です.私もヴァイオリン入りのプログレやジャズは好きなんで,これはもう直球ストライクなわけですが.(^_^;)

曲は結構ヴァリエーションに富んでいる気もしますが,印象に残るのがやはりドラマチックなメロディを弾くヴァイオリンですね.たまにハードなギターが顔を出して曲を盛り上げますが.聴き終えてみると,全編に渡ってヴァイオリンが前面に出ていた感じだった印象なので,逆に他の楽器がどーんと前に出てくる場面があった方が,ヴァイオリンがより引き立ち,曲の印象ももっとヴァリエーションに富んだものになるのかもしれません.

とは言え,私のようなヴァイオリン大好きファンにとっては,もう聴いているだけでうれしくなってニヤニヤしてしまいます.買って損のない一枚ではないでしょうか.