Kostarev / Works 1978 – 2006

ロシアのバンドのベスト盤.

ロシアのバンドらしく,かっちりとした寸分の狂いもないという感じの演奏.クラシカルなロックにクリムゾン系の強迫的なノリを加えた感じ.しょっぱなから圧倒されまくりです.

フルートが終始ヒステリックな演奏なのが,このバンドを特徴づけているような.

色々な時期の演奏をまとめてあるってことで,ちょっと後半「なんでこんなの収録したの?」と言うのがなくはないですが,とりあえず他の曲のクオリティがとんでもないので許せます.^^;

Little Tragedies / Chinese Songs Part Two

ロシアのシンフォニックロックバンドの 2007 年作."Part Two" となっていることからも分かるように,2 部作の 2 作目.1 作目は聴いてません.(^_^;)

世の中のレビューを読んでいると,キーボード主体のバンドという事なんですが,1 曲目が印象的だからか (通勤で聴くから,途中で寝てしまって覚えてないとも言う),切なさの漂うサックスと泣きのギター中心の叙情的ロックという印象.途中で入る早口なのか,言語的にこうなってしまうのかわからないですが,早口でせわしない感じのロシア語のボーカルと,叙情的なサックス,ギターのコントラストも新鮮です.

"Chinese Songs" という題名の通り,中国の古詩をテーマにしたアルバムのようですが,中国っぽさはほぼないと言って良いでしょう.

1 曲目以外も印象に残った後の感想はまたおいおい… (^_^;)

Alex Machacek Jeff Sipe Matthew Garrison / Improvision

Improvision
Improvision Alex Machacek Matthew Garrison Jeff Sipe

Abstract Logix  2007-09-18
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starテクニカル系ギター好きは必携!

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Terry Bozzio との Out Trio や bpm 等での活動をしていた,オーストリア出身の Alex Machacek の久々の弾きまくりジャズロック作品.

ベースの Matthew Garrison は Joe Zawinul や John McLaughlin のバックで演奏したりしている人,
ドラムの Jeff Sipe は,Jonas Hellborg と一緒に演奏している人のようです.

基本的には,ハイテクセッションジャズロックという感じで,セッション色の強いジャズロックです.デビュー作
の Mc Hacek 名義の “Featuring Ourselves” で Alex Machacek のファンになった人にとって,その後 bpm や Out Trio 系の音楽中心で,ソロ作品 [SIC] もその流れの作品だったので,久々に弾きまくりでうれしい作品かも
知れません.

また,Out Trio 系の音楽はちょっとクセが強すぎて万人向けとは言えなかったのですが,この作品だったら,
ジャズロックファン,ジャズファン,フュージョンファンに広く薦められるのではないかと思います.

ただ,個性という点では,やはりこのアルバムの中でも,Out Trio 系の雰囲気がある曲の方が特徴的だなと
思ってしまいます.それ以外の曲では,フツーのジャズロックという感じも強くて,個性という面では訴えるところが
少ないかもしれません.

とはいえ,個性的な曲でもだいぶ聴きやすいですし,そういう曲から,Alex Machacek のプレイが満喫できる
曲まで広く収録されているこのアルバムはオススメと言えるでしょう.

初めて Alex machacek を聴く人にも良いかも.

あれ,ベースとドラムのプレイのことが書けないぞ… (^_^;) また何か感じるところがあれば書きます.

Planet X

Quantum
Quantum Planet X

SPV/Inside Out  2007-05-22
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おすすめ平均  star
star超絶ドラムに悶絶!
starアレンジの変化
star超絶ギタリストが参加のハイパーメタルフュージョン!

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Dream Theater の Derek Sherinian (key) と Virgil Danati (ds) のバンドです.前作まで (?) は,Tony MacAlpine がギターだったみたいですけど,このアルバムはギターリストはゲストでまかなってます.

で,ゲストのギターが 2 曲で Allan Holdsworth が参加,後は Brett Garsed が弾いています.Brett Garsed って聴いたことなかったですが,MVP の 2nd(?) に参加している人ですね.って MVP 2nd って聴いたことないけど.:-p

ベースもゲストで Jimmy Johnson と Rufus Philpot です.

Holdsworth は参加曲では弾きまくっていて,結構 iou とか road games の頃っぽい感じもします.最近こういうのないので,結構良いですよ.

あと,ドラマーの Virgil Danati のプレイが聞き所みたいなのを読みましたが,確かにそんな気もしますが,あまりわかりません.^^; ドラマーの方が聞くと良く分かるのかもしれません.

Derek Sherinian って,ギターみたいなプレイをしますね.昔のヤンハマーみたい.

って事で,最近こういうハイテクフュージョンってあまり聴いてなかったのもありますが,結構気に入って聴いてます.

La Desooorden / Ciudad De Papel

チリのバンドの 2007 年作.

チリによくあるクリムゾン系のジャズロックですが,パーカッションが印象的で,土着的で妖術的だったりします.同傾向のバンドに比べると,フリージャズ,ジャズ色が濃いような気がしますね.ボーカルも呪文のような妖しげな所があったり,時にはフォーク( フォルクローレ?)のようであったりします.

時折,南米ロック的な哀愁が漂うような気がするのは,言葉のせいかもしれません.他に,ザッパっぽい所があったりと多彩です.

聴き込むうちにかなり気に入ってきた一枚.