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Musea 
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日本のプログレバンドの 2008 年作.

クールで美しいフルート入りジャズという感じだなと思っていたら,いきなり 4 曲目から雰囲気変わるな,と思っていたら,ブログ によるとそれが狙いとのことで納得.

前半は美しいフルートとジャズ的でインテリジェントな香りの漂うギターによるジャズという感じですね.ロック色よりジャズ色を強く感じます.じわじわ心に染み入る感じ.前半聴いているとちょっと印象に残りづらいかな,と最初思いましたが,後半を聴くと前半も引き立ちますね.

後半の激しい感じも良いです.フルートがヒステリックになり,トリッキーな感じですが,ギターの雰囲気は意外に前半と共通している所が良いのかも.5 のアヴァンギャルドな感じがフリージャズっぽくて良いです.

DFA / 4th

4th
4th D.F.A.

Moonjune  2008-08-19
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9年ぶりのスタジオアルバムで 4th アルバム.

前作までもシンプルな構成でテクニカルな演奏を聴かせるバンドでかなりお気に入りでした.今回もその流れを引き継ぎつつ,イタリアンプログレ特有の叙情さも加えたような音になっています.フルートとゲストの女性ボーカルトリオ (最後の曲) が参加しているのもその叙情的な味わいを醸し出すのに一役かっています.

テクニカルなんですが,Deus Ex Machina のような勢いで畳み掛けるということはなく,クールに軽く畳み掛けるような感じですね.テクニカルさと叙情的な味わい,シンフォプログレ的な味わいとジャズロック的な味わい,色々なものが絶妙なバランスで均衡していてかなり良いです.

カンタベリっぽいというレビューが色々なサイトで結構ありましたが,私はカンタベリ色はほとんど感じないですね.とプログレもカンタベリも素人の意見.(^_^;)

シンフォファンからジャズロックファンまで幅広くおすすめ出来る好作品ですね.

Igzit-nine / Igzit-nine

Igzit-Nine
Igzit-Nine Igzit-Nine

Musea  2004-01-27
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関西のジャズロックバンドの 2003年作.

クールで乾いた感じのするジャズロックです.Kenso とか Prism とか Side Steps 好きだったらいけるんじゃないかな.Kenso っぽい所が感じられますが,Kenso よりはフュージョン寄りで,アメリカ西海岸とか東海岸のテクニカルなフュージョン / ジャズロック寄りな気がします.それに少し日本色を足したという方が近いかな.

フュージョンファン,ジャズロックファンはぜひ聴いてみてください.

Cichla Temensis / Another Triangle

日本のバンドの 2008 年盤.

フルート入りのインストロックで,Kenso 風な所もあるけど,JazzRock/Fusion 系というよりは,どちらかというとクラシカルな方に振った音ですね.かちっとコンパクトにまとまっていてロシア方面のインストシンフォに似た雰囲気もあります.全体的にクールな演奏という気がしますが,少し日本の情緒を感じるような雰囲気の部分もありますね.演奏もしっかりしていて結構良いです.もう少しダイナミックな所もある方が好みですが,これはこれでこのバンドの魅力なんだ,と思います.

Finisterre / Live – …ai margini della terra fertile…

1998年作.

美しいフルート,激しいギターが美しく情熱的なメロディを奏で るイタリアのシンフォバンドのライブ.時折クラシカルに,またはジャ ズ的にピアノが入り,それがまた良いアクセントになっています.美 しいフルート (とピアノが入る部分もあり) の部分と,荒々しい音色 ですが美しさを損ねない泣きのギターが良いです.この荒々しいギター と美しいメロディと男性的ボーカルにイタリアを感じます.:-) 全体 的な印象としてはやはりフルートとギターが一番印象に残ります.ハ ンガリーの Solaris  的な所もあるかな.

(1998年に書いたレビューに加筆)